里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「凍み豆腐」

2022年01月17日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3 

凍み豆腐は当地方での言い方です。
普通は凍り豆腐、西の方なら高野豆腐が一般的でしょうか。
幼少の頃になりますが、我が家でも作っていました。
我が家では竹で編んだ「わらだ」と呼ばれる道具に豆腐を広げて干していました。
干し柿などと同様、貴重な保存食だったわけです。凍み大根、凍み餅なども作っていました。
凍み豆腐は厳寒期の寒風に晒されることで、凍結と解凍が繰り返され出来上がります。
今は冷凍庫で強制的に凍らせることが多いのでしょうか。
今でも店には藁で編まれた姿で売られています。
横竹に吊した凍み豆腐が寒風に揺らされる風景を想像してみました。
残念ながら、裏打ちの仕上がりが良くありませんでした。