里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「山茶花」

2022年01月02日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙 

喪中の新年に最初の画は何にしようかと少し考えました。
いつもは縁起が良く春をイメージできるものを描いていました。
喪中の今年は、普段の日常なので、今、庭に咲く山茶花に。
裏山には11月半ばから花を咲かせている藪椿があります。
庭の山茶花の方が遅いという、イメージとは違う逆転現象が起きました。
今年に限ったことではないことを思えば、小生自身のイメージの問題かも知れません。
椿と山茶花はよく似ています。
しかし、明らかに違うところがいくつかあります。
山茶花の葉は椿に比べはっきりと小さく細身。花も相対的にやや小振りです。
ですが、画すると、それだけでは違いがよく分かりません。
画にしてはっきりと違いを表せるのはおしべの形です。
椿は根元が筒状、山茶花は根元からばらばらなこと。これで山茶花を表現できます。
我が家の山茶花は花びらが5弁の二重で10枚。
椿は多くの園芸種があるので花びらの枚数も様々ながら、藪椿は一重の5枚。
山茶花は一重というのをあまり見ないように思いますが、どうなのでしょう。
山茶花と寒椿の違いとなると、これは分りにくい。
水墨画で違いを表現するのは困難な気がします。