プール育苗'21～発芽時の薬剤灌注と覆土の補充

プール育苗の水稲は種まきして６日経ちました。
薬剤灌注と覆土の補充を行いました。
作業中は屋根に遮光シートを掛けます。

発芽したばかりの幼い苗は、被覆物を剥ぎ直射に当たると焼けやすいので用心に越したことはありません。
シルバーポリトーとラブシートを剥いでみます。

出揃いました。

寒冷地の無加温育苗では発芽するまでが一番心配です。こうなれば最初の大きな関門は越えました。
種播き直後の２、３日が低温、その後も最低気温が氷点下になるなどの天候で、想定よりは１日くらい遅れています。

無加温育苗では発芽に時間がかかるため、覆土の持ち上がりが起きやすい。

ここで、薬剤の灌注をします。
本当は播種時にやってしまいたいところですが、灌水量との兼ね合いが難しく、無事発芽を確認したこの時点で行っています。
タチガレン液剤の５００倍液をじょうろで灌注します。

床土は消毒済みの市販のもので、種籾消毒もしているので、おそらく省略しても問題ないと思いますが、念のためと言ったところです。

薬剤の灌注は持ち上がった土を押さえるのも兼ねています。

薬剤の灌注をすると、覆土の薄いところは種もみが見えてきます。
そのような所には種もみが隠れるように、覆土の補充をしています。

薬剤灌注と覆土の補充が完了しました。

このあと再度ラブシートとシルバーポリトーを掛け直します。

さらに３、４日この状態を保ち、本葉１枚展開を目安に苗の生育全体が揃うようにします。

これで薬剤の効果も安定します。