里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

かき菜を穫り始める

2021年03月23日 | 畑:花菜類

「かき菜」の収穫を始めました。
ナバナ類の一種茎立ち菜(とう立ち菜)として作っています。


茎立ち菜として作っているのは「仙台雪菜」「かき菜」「三陸つぼみ菜」の3種。
何れも10月15日の直播きです。
「三陸つぼみ菜」が最も早く収穫が始まり、次いで「仙台雪菜」、少し遅れて「かき菜」ということになりました。
「かき菜」は暖冬だった昨年とほぼ変らない収穫開始となりました。
「かき菜」は北関東の在来アブラナの一種。花芽が伸びてくる茎葉を掻き取って収穫するので「かき菜」と呼ばれるようです。
ナバナ類と言いながら、一緒に作っている「つぼみ菜」と同じように花と言うより若い茎葉を食べます。同様の在来アブラナは全国各地に見られます。
トウが伸びてきても花芽はなかなか見えてきません。蕾が大きくなってから収穫するのでは遅い。
花が咲くようになってからでは完全に手遅れで、硬くて不味くなります。これが同様に作っている「仙台雪菜」との大きな違いです。


「つぼみ菜」はその名の通り蕾が見えてからでも軟らかく食べられます。
「かき菜」は「つぼみ菜」よりもさらに早く穫る必要があります。蕾が見え始めるくらいが限界です。
「かき菜」と「つぼみ菜」を同時に作ってみたことから、「つぼみ菜」より2週間くらい穫り始めが遅いことが分りました。
「かき菜」は生育も旺盛。すでにわき芽がたくさん出ています。


「かき菜」も他の茎立ち菜と同様、通常より早めに播いて大株にするとわき芽も多くなり沢山穫れます。
主枝とわき芽の区別がつかないくらいになってきましたが、中央の大きな葉の付いているのが主枝。
この株を穫ってみます。


主枝を切り取ります。


花芽は隠れて小さく全く見えません。主枝の茎は太いですが、穫り始めなので軟らかい。


すでにわき芽が沢山出ているのが分ります。


「かき菜」は丈夫で作りやすく、沢山穫れます。
次々とわき芽が伸びてくるので穫り遅れないようにするのは容易でありません。
数株収穫してみました。
花芽は全く見えず一見普通の葉物としか見えませんが、これがベスト。
穫ったときは葉色が淡い感じがしますが、湯がくと濃い緑に変ります。


こちらは「つぼみ菜」。
姿は「かき菜」と似ています。


収穫開始から2週間が経ち、すでに主枝の収穫は終わりました。
わき芽が盛んに穫れるようになっています。
名前通り小さな蕾が見えます。かき菜と違いこのくらいで大丈夫です。

こちらは「仙台雪菜」。
早いものはわき芽の蕾が大きくなってきました。