風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

勅使河原蒼風 【暮らしを豊かにする生け花】 草月流

2024-06-24 19:04:25 | キリスト教会
伊集院光の百年ラヂオで
生け花の草月流の創始者 勅使河原蒼風さんが
1955年(昭和30年)に放送された
「女性教室 暮らしを豊かにする生け花」を聴きました。

 若いころ友達のお母さんが
 お花を教えておられると知り、
 私の好きな「草月流」だったので
 喜んですぐ入会させてもらいました。

その草月流の創始者のお話
昭和30年当時は、生活に電化製品が普及し始めていて
女性に時間のゆとりが出てきたころでした。
ラジオで生け花???と思いましたが、
とても立派なテキストが60円(いまと同じくらいの価格)で
発行されていたようです。

道を究めた人のお話は、(どんな道でも)深い。

生活に花を、、、、という気持ちで
華道の普及に努められたのでした。

一番印象に残ったのは、
渋沢栄一さんの家を、インドの詩人タゴールさんが訪問したとき、
その部屋のしつらえに、心を打たれたそうです。
一幅(いっぷく)の掛け軸と生け花だけ。
その清々しさに感動したタゴールさん。
 華道は空間に線を描く、どんどん削っていくことで
 美を究める。
そして、タゴールさんに乞われて、
蒼風さんは、弟子の一人を、インドへ派遣して華道を広めたそうです。

テレビ番組でも、後ろに花が飾られることが多いです。
私はいつも、その花を楽しみます。
季節の花を、どのように活けるか。

「花は美しいけれど、生け花は美しいとは限らない」と
勅使河原蒼風さんはおっしゃる。
そこには、活けるその人の心(魂)が、現れる。
「活けた花は人だ」とおっしゃる。

これは、書道にも通じるなあとお聞きしました。
伊集院光さんは、そぎ落とすことは、落語にも通じると。

ふと、スタジオジブリの高畑勲監督の最後の作品
「かぐや姫の物語」の絵が、そぎ落とされて
 水墨画のような画風になっていったことを
 思い出しました。

貪欲に物を持とうとするのではなく、
そぎ落として、身軽に、清々しくなる。
究極の目標(めざすべきもの)は、そこらあたりにあるような。



 タチアオイの横顔  (高谷学さんからお借りしました)
  横顔もいいですね。


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