20年以上、サンシティホールで美しい音色を響かせていた
ベルギー製のパイプオルガンが、売られて、
ベトナムの教会に行くことになりました。
去年最後の演奏会に行ったときに写した写真です。
今日、思い立って、パイプオルガンにお別れを言いに行ったのです。
ところが、6/1から改修工事のためにサンシティホールは閉館していました。
張り紙があり、御用の方はインターフォンを押してくださいとある。
どうしようかな、と思案していたら、
中から数人の人が出て来られました。
でも、閉館ですの一点張りで、取り付く島もない。
しかし、玄関のガラス戸の開いたところから、
わたしは、オルガンを見ました。
ゆるぎない静かな佇まいでオルガンは、こちらを見ました。
「さようなら」
確かに、お別れを言いました。
そのときに、通い合う響きを感じました。
「さようなら」
この瞬間を、わたしは一生涯忘れることはないでしょう。
わたしは、オルガンとお別れをしました。
ベトナムの教会でも、聖なる音色を響かせてくれるでしょう。
大切にしてもらえますようにと、祈ります。