河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

烏に単は似合わない

2014-06-29 12:00:08 | 読書(小説)
阿部智里、文春文庫。
帯にある、「この異世界ファンタジーは、
あなたの予想をきっと裏切る」この言葉どおり。

八咫烏たちの世界。
王様は、金烏、妻は赤烏と呼ばれ、
平安時代のような貴族社会。
三本足の烏の形をとったり、人型をとったり。
そんななか、若宮の妻を決めるため、
東西南北の各家から后候補たちが参内する。

東家のあせびの視点から始まる、異世界ファンタジー。
南の浜木綿、西の真すほの薄、北の白珠。
4人の女が后の座を狙って争うのだが。
後半から、侵入者やら女房の失踪と死、いろいろ起こり、
え、お?、あれ、えー。という感じ…
なまっちょろい少女漫画風だと思ってると裏切られる。
続きというかB面ぽい続編も読んでみたいねえ。
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戦力外捜査官

2014-06-29 11:52:02 | 読書(小説)
似鳥鶏、河出文庫。
副題は、姫デカ・海月千波。
可愛らしいピンクの髪の女の子の絵。
ちと恥ずかしい…
その「女の子」が警部で、警視庁捜査一課の設楽刑事は
そのお守りを命ぜられる。
やることなすことドジっ娘だが、全く別の視線から、
事件を解決に導いてゆく。
古森・高宮刑事の追っかける2つの殺人事件と、
設楽刑事らの調べる連続放火事件が、同時に語られ。

単純な謎解きにならないようにするためか、ドンデン返しの連続というか、
意外性を出させるために、話が複雑になっていくような…
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