照る日曇る日 第2048回
座敷童は家を栄えさせる12,3歳の童子の神様だが、男児のこともあれば女児のこともある。
本書に登場する座敷童は、みめよき2人の女児で、彼女たちが山口孫左衛門の旧家を去って別の家に向かうところから、恐ろしい悲劇が始まる。
前座としての蛇殺しに続いて、毒キノコにあたった山口家の人々は、その時たまたま昼飯を忘れて外で遊んでいた娘を除いて、全滅するのだが、そのたったひとりの生き残りも、嫁にも行かれず血脈が絶えてしまった。
相次ぐ兇変を描く、町田尚子の挿絵が恐ろしいずら。
ヒトラーに絶滅されんとしたユダヤ人今度はハマスを絶滅せんとす 蝶人