あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく 第127回

2024-05-03 09:30:44 | Weblog

 

西暦2024年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第425回

 

 

本日のBBC放送によれば、復活祭とラマダンを祝うため、ガザとウクライナ全土では、本日より1週間の停戦期間に入ることが、戦争当事者によって合意されたようだ。4/1

 

ギリシアの歴史家ストラボンによれば、古代コリントの町を見下ろすアクロコリントスの山頂の女神アフロディテの神殿には、千人にも及ぶ神殿娼婦がいたとも言われている。(岩波改訂新版「新約聖書・コリント人への第一の手紙」青野太潮訳注より)4/1

 

「弱きを助け、強気を挫く」こそ司法の要諦。それは今も昔も変わらない。4/2

 

ジミントウが自壊しつつある今こそ政権交代の絶好のチャンスなのに、まったくその気にならない阿呆莫迦野党どもよ。4/3

 

裏金作りの実態解明をいっさい放棄し、形だけの「処分」ごっこをして、肝心の最終責任者であるてめえは、無罪放免と洒落こむ三文芝居に、いったいこの国の誰が投げ銭するだろうか?4/4

 

時代は、ますます悪い方に転がり落ちているので、これから死ぬ人は、すでに死んじまった人を羨ましく思うだろう。4/5

 

「改憲を望まずさあれ第一條のみは認めがたしも象徴は言葉」

「昭和天皇いまだ裁かれずその裔を崇むる不條理、太陽のごと」

と歌う水原紫苑を、誰もがシカトする。4/6

 

ついに車椅子の人となった谷川俊太郎曰く。「僕は吉本隆明のように、講演会で車椅子をあちこち走らせたりはしないよ」。92歳の老詩人ならではのナイスなジョークだ。4/7

 

今度の選挙では自公政権を完膚なきまでに粉砕して、彼らがこれまでに仕出かした政策をことごとく破棄して、次々にその正反対を実行する護憲内閣を立ち上げてもらいたい。4/8

 

「何が新しく生まれた美しさで、何が失われた大切なものか、つねに考えること。」柳田國男。4/9

いつの間にこの国は、米国のポチにとどまらず、米国を盟主と仰ぐ軍事同盟の2番バッターに成り上がった!?のだろう。4/10

 

「冥途の飛脚」として米国へ旅立った異次元男の政治生命は終わった。もう帰ってこなくても構わない。あとは野党の首座としての立憲が、いかに本気で政権奪還に本腰を入れるかにかかっているが、おらっちは心情的にはれいわとか社民とか共産を応援したくなるずら。4/11

 

「エミリー・ディキンスンがいう「臨終なしに死ぬこと」。詩というより、美というか、生と言ったらいいのか、生のもっと深い膨らみみたいなものに、おずおずと少しずつ近づいていますね。」吉増剛造(林浩平「吉増剛造・全身詩人」より抽出) 4/12

 

グローバルなんちゃらだと。エリケン組の若頭だと。日米比で共同行動だと。冗談もええ加減にせえ。中国とフィリピンの押しくら饅頭に、なんで日本が巻き込まれなくちゃならないんだ。4/13

 

「われわれが、きちんと言葉を発しようとすると、体の中でモヤモヤうごめくものがある。それが声になると言葉だけど、声にならないままだと、ダンスになる」by笠井叡(林浩平著「全身詩人 吉増剛造」より) 4/14

 

「声の出る場所と動きの出る場所は、全く同根なんですね。吉本隆明もいっているけど、問題は咽喉。咽喉から、「声」と称する手が出てくる。「詩経」の「跼天蹐地」のような声を作りたいなあ。」by吉増剛造(林浩平著「全身詩人 吉増剛造」より)4/15

 

吉増さんの舞踏言語には、まず「廃星」という言葉、「隕石」という言葉が出てきます。災厄を経て星が堕ちるが、一方では星はコスモスとして宇宙的な秩序を保っています。ブランショのdesastreは災禍、災厄ですが、同時にそこからの分離でもあるのです。by郷原佳以(林浩平著「全身詩人 吉増剛造」より)4/16

 

ブランショのdesastreという言葉の元は、マラルメの「エドガーポーの墓」という弔いの詩ですが、そこではポーの墓が、隕石のイメージとして出てきます。吉増の「火の刺繍」は、まさにdesastreとしての廃星=隕石ではないでしょうか。by郷原佳以(林浩平著「全身詩人 吉増剛造」より)4/17

 

北村透谷曰く。「大、大、大の虚界を見よ」「空の空の空を撃って、星にまで達することを期すべし」。彼は内部生命を信じるがゆえに、「文学は人生に相渉る」とするのです。by建畠哲(林浩平著「全身詩人 吉増剛造」より)4/18

 

そんなに戦争が大好きなら、お前らそこで全員絶滅するまで、永久に殺し合ってろ。4/19

 

かつては米国や西欧諸国を凌ぐ最上級先進国とうぬぼれていた自称大横綱が、失われた30年間にずるずる幕下まで番付が下がり、もはや発展も途上も見込めない極東のいち島国に成り下がってしまった。4/20

 

あんまり多くの有名人が怒涛のように泉下の人になっちまうので、誰がまだ生き残っているのか判然としない。最近ポリーニの映像が氾濫しているので、ひょっとして、と思って検索してみたら、やはり命終していたのでもっぱらユーチューブしてるとこ。4/21

 

敵を憎み、敵を撲滅するまで戦い続ける動物は、人間だけだろう。4/22

 

眼の中に入れても痛くないほど可愛がってる鬼子イスラエルを大事にするアメリカの単細胞で哀れな一の子分がニッポンチャチャ、という訳。4/23

 

スエーデンのストックホルム国際平和研究所が発表した2023年の世界の軍事費は9年連続で増加し、前年比6.8%増の総額2兆4430億ドル、約378兆円。上位は米国、中国、ロシア、インド、サウジアラビアで5か国の合計が世界全体の61%を占めた。4/24

 

ウクライナの軍事費は前年比51%増の648億ドルで前年の11位から8位へ。外国からの援助350億ドルを加算するとロシアの9割になる。イスラエルは24%増の275億ドル。日本は11%増の502億ドル(約7兆5,454億)で9位から10位へ躍進。4/25

 

吾思惟す。ゆえに我あり。というが果たしてそうだろうか。その思惟そのものが絶えず揺れ動くので、我々はその思惟を言葉に置き換えようとするが、その言葉もその場限りの絶対性しか持たない相対的なものであるとすれば、思惟と言葉の揺らぎそれ自体が我々の実在ということになる。4/26

 

ベルリン・フィルの連中は、演奏中に喜悦の表情を浮かべたり、曲の勘所に来ると、それこそ必死の形相で、目の色を変え、髪振り乱して演奏するのだが、こういう爆発的な姿は、万年2位のウイーン・フィルはもちろん、日本のオケのどこでも見たことがない。だからこそ世界一のオケなのだろう。4/27

 

衆院補選は3つの選挙区で立憲が勝ったが、休日の好天にもかかわらず投票率が異常に低い。今回投票しなかった連中には、次回の選挙権を剥奪したらどうだろう。先人が命懸けで戦って漸く勝ち得た権利の有難さを味合わせるためにも。4/28

 

美術家や文章屋が、他の美術家や文章屋の作品を、仔細に見学しはじめると、自分の作品の創作の妨げになることもあるので、要注意である。4/29

 

優れた芸術は、それ自身を超える。小説が小説を超え、絵画が絵画を超え、映画が映画を超える瞬間、私たちは、なにやら新しい世界に生まれ変わった自分を、体感するのである。4/30

 

 

9条を大事にしつつ第1章を削除するのがわが改憲案なり 蝶人

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