照る日曇る日第1708回
全5巻の最終巻にして最新版に登場するのは、2008年の命終の高杉一郎、草森紳一、川内康範、広井てつお、中村進、筑紫哲也、飯島愛、安田南という懐かしい名前。
09年は、近藤幸雄、忌野清志郎、藤沢秀行、盧武鉉、三沢光晴、大原麗子、山城新伍。
10年は浅川マキ、J.D.サリンジャー、梅棹忠夫、梨本勝、池部良、佐野洋子の面々。
そして11年は、与那嶺要、坂上二郎、最後に3月11日に東日本大震災で32歳で亡くなった主婦の当時4歳の娘、昆由香さんが、母親に宛てた
「ままへ
いきているといいね
おげんきですか」
という、切ない手紙を紹介し、無量の寂寥感に覆われて終止している。
著者を通じて、これら有名無名の彼岸の人々の名前、そしてと在りし日の人となりを改めて知ることこそ、何物にも代えがたい供養である、とおらっちには思われる。
米中露ミャンマーシリア北朝鮮続々増えるナラズモノ国家 蝶人