あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2022年如月蝶人映画劇場その1

2022-02-09 16:17:21 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2772~81

 

1)小津安二郎監督の「浮草物語」

1934年のサイレント映画。小津は1959年に同じ噺をリメークしているが、座長の坂本武が中村鴈治郎、新吉を三井英雄から川口浩、おときを坪内美子から若尾文子に変えたので、そのぶん出来栄えは後者に軍配が上がる。

 

2)溝口健二監督の「瀧の白糸」

1933年製作で泉鏡花の原作の2番目の無声映画化。若き日の入江たか子が、眩しいくらいに美しい。

 

3)小津安二郎監督の「出来ごころ」

1933年の長屋喜劇無声映画。この時代の小津は後年のそれと全然違ってロウアングルの長回し糞喰らえの「普通の」写真である。突貫小僧も出ているが、ちっとも面白くない。

 

4)松岡錠司監督の「東京タワー」

2007年の普通の出来の邦画であるが、同年の日本アカデミー賞事件で暗躍した日本テレビの陰謀のお陰でケチがついた。なべつね系のメデイアはろくでなしばかりだ。

 

5)山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」

小市民に戻っていたはずの高倉健が、時折悪者をやっつける暴力が物凄く、せかっく黄色いハンカチの満艦飾で炭鉱村に戻ってもまた事件を起こしそうな予感がする。1977年の製作。

 

    北京五輪のジャンプ選手の失格が1面トップの阿呆莫迦新聞  蝶人

 

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