あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2022年牟睦月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-02-01 17:47:22 | Weblog

ある晴れた日に第669回

 

突発の非常事態はいつでも起こる「ドアが開かない」「心筋梗塞」

 

歴史的コンクールであったけど好きにはなれないショパンの音楽

 

第6波オミクロン株の後に来る第7の波パイ株を懼れる

 

寺山のあの急坂にギフチョウがゆらゆらと舞う丹波の4月

 

今道子 吐き気がするほど残酷で この世ならざる 美を秘めた写真

 

スカルラッティのソナタ長調をよれよれになりつつ弾き終えるトン・コープマン

 

下々とは別格の存在であると思いつつ歌会始で歌詠む人々 

 

政治家が人流と呼ぶうわばみの鱗となりて路地をさ迷う

 

弥勒世の眠りを覚ます津波警報3連続でその後寝られず

 

時々は憎らしくなることもある我を撥ねたる車の女

 

メジロあり。夫婦揃って我に言う。「仲良きことは佳きことなり」と。

 

 毒心を持つ職員に当たったら利用者にとり施設は地獄

 

紅白の境界線を跨ぎつつひばりを歌う氷川きよし

 

オミクロンで外出規制が出る前に民草こぞりて鎌倉に来る

 

満月より十三夜とか十六夜の月が好きだが君はどうかね

 

ガンマからオミクロンへと進化する新型コロナに追いつけぬ我ら

 

一瞬にしてひとはなぜ人を愛し一瞬にして人を憎むか

 

正月の病院はどこも混んでおりロキソニン飲んで患者は堪える

 

いっぺんに古代人になりました「命は自分で守れ」と言われて

 

南海のトンガ火山の爆発に逗子の海水田越川に入る

 

知恵遅れなれどその遅れこそ愛らしく宝物のように思わるるなり

 

またしても猖獗を極めるコロナ禍にずずいとしゃしゃり出る緑のタヌキ

 

オミクロンがどうじゃこうじゃと騒いでいるが気にかかるのはビルマと香港

 

元旦と2日にカワセミの青を見る今年はなにか良きことあるや

 

その昔料理教室に通いしが何ひとつ身につかず止む

 

Oh猛烈! 弥勒株が大増殖 されど我らは 我感せず

 

ぶっちゃけて素人同然の専門家がテレビでとくとくコロナを語る

 

「30年後には日本はこうなる」という議論だが私は死んでる

 

我もまた憲法改定論者なるが1章削除を言えば白ける

 

5年前は町内総出で雪掻きしたが今朝はだあれも出てこなかった

 

 

「病院は満員だからあんさんがてめえでなんとか都合するのよ」 蝶人

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする