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山陰から旋風を!松江シティFC1

2018-11-27 00:41:45 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 何年も久しく気にしていなかった全国地域リーグ決勝(現在は全国リーグCLというらしい)ですが、今回は中国地方のサポーターとして、いいニュースがありました。中国リーグから松江シティさんがJFL入りを果たしたのです。地域決勝といえば、昔からサッカー界で最も過酷な大会と言われていますが、松江さん、優勝おめでとうございます。
        

【松江シティFCが来季JFL昇格、鈴鹿下し3冠達成】 
「松江シティFC(島根)が鈴鹿アンリミテッドFC(三重)を2-0で下し、2勝1分け(勝ち点7)で優勝し、来季のJFL昇格を決めた。松江は開始2分、右CKからニアサイドのFW酒井達磨が右足で直接合わせ、先取点を奪った。さらに前半30分、DF長谷川翔平が直接FKを決め2-0とリードを広げた。2点を追いかける鈴鹿が終盤に185センチの長身CBキローラン木鈴を最前線に上げ、パワープレーから得点を狙ってきたが、ハードワークと組織的な守備で好機を与えず完封勝ち。今季は中国リーグ、10月の全国社会人選手権の優勝に続き3冠に輝いた。
 名古屋グランパス、湘南ベルマーレを指揮した経験を持つ田中孝司監督は「厳しい試合でしたが、最後の試合も最大限に力を出してくれた。選手に“おめでとう”と言いたい」と話した。就任3年目でのJFL昇格だが、「最初(松江に)来た時はとんでもない状況だった。コツコツ3年続けて、今季はチャレンジの年だった。私の役目は果たした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。」
引用:日刊スポーツ

 ここで注目したのが田中監督。名古屋さんや湘南さんを指揮した経験を持つとあって、えっともう一度読み返す。中国リーグにJ1監督経験がある指揮官って、それはすごいぞと。松江さんの選手名簿を見てみると、まぁ中国リーグはこんなものかなという顔ぶれ。なので、松江さんはやはり監督がすごいと思われます。田中監督と松江さんの事を調べてみました。
    
【田中孝司監督】
1955年生まれ。浦和市(現さいたま市)出身。明治大学を経て、’78年に旧JSLにNKKに入部。'82年に日本代表入り。国際Aマッチで通算20試合3得点を記録し、主将も経験。’88年に引退後は'92年までNKKのコーチ、'93年にはU-18日本代表コーチ、'95年にJ1名古屋コーチとU-20日本代表監督を兼任。'95年にワールドユースで8強入り。'97年にJ1名古屋監督、'01年にJ1湘南の監督、'04年にJ1仙台の監督を歴任。'16年より松江さんの監督に就任。

【松江シティFC】
 ホームタウンは松江市。松江市営陸上競技場等を拠点とし、サッカーを中心とした総合スポーツクラブ創設の中心チームとして活動し、その先に将来的構想としてJリーグへの加盟を目指している。
 '11年に島根県サッカー協会松江支部の代表チームとして運営組織の新規立ち上げと合わせ、中国リーグに所属していたヴォラドール松江を母体とした新クラブ(現クラブ名)を設立。'12年に新たな運営法人としてNPO法人松江シティスポーツクラブを設立。'14年、Jリーグ経験者の戦力補強を敢行し、中国リーグで初優勝。全国地域リーグ決勝大会に初出場。'15年に田中監督が就任。'17年に運営会社を設立。'18年に中国リーグで3回目の優勝。全社(全国社会人サッカー選手権)で初優勝。全国地域CLで優勝し、JFLに自動昇格。

 やはり何といっても田中監督の経歴のすごさが圧倒していますね。元日本代表の選手と年代別監督を経験し、J1クラブ監督も歴任。そんな大物が地域リーグの監督って、なぜと聞きたくなるような展開。島根県のチームといえば、まずはJ2岡山の中国リーグ時代のライバルだったデッツォーラ島根さん(当時かなり個性的な監督がおられました)の名前が自然と出てきます。ただ、今季の中国リーグでは1位の松江さんに対してデッツォーラさんは最下位の10位。まさに下克上だったのですね。
 クラブの公式HPを観てみました。役員名簿がしっかり出ています。顔が見えるクラブとして理想的です。レディースチームもあるのですね。NPO法人は、どうもサッカー以外のスポーツは見えません。どちらかといえばアカデミーとサッカーの普及活動が主体なのかな。

【JFL:2019シーズン】
 HondaFC、ラインメール青森、ソニー仙台FC、FC大阪、FC今治、奈良クラブ、ホンダロックSC、FCマルヤス岡崎、アスクラロ沼津、流経大ドラゴンズ龍ケ崎、東京武蔵野シティFC、ヴィアティン三重、MIOびわこ滋賀、ヴェルスパ大分、テゲバジャーロ宮崎、松江シティFC

 J2岡山が所属した2008年に所属していたチームが5つ(下線:当時の流経大FCは別チーム)もありますね。まさにHondaさんとかはまさに門番(今季まで連覇)です。西日本のチームも多いですね。Jクラブが無い県は5つ(奈良・三重・滋賀・宮崎・島根)。来季から6年ぶりに1ステージ制へ移行および前後期それぞれの1位チームによるチャンピオンシップを廃止予定だそうです。えっ、まだやってはったんですか?という感じ。JFLって頑固ですね。
 中国地方の貴重なJFLクラブです。J2に昇格すれば中国5県ですべての県でJクラブができる事になります。地元岡山も山口さんも1年でJFLを通過しています。松江さんもぜひ頑張って欲しいと思います。何となくですが、昔の山口さんと似ている気がします。中国地方ではぜひ山口さんをお手本に、地域に根差した地域の宝となる付加価値の高いクラブに成長していって欲しいです。 
松江シティFC公式HP:https://football.matsue-city.com/
NPO法人松江シティスポーツクラブ公式HP:http://sports.matsue-city.com/

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