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カリスマの存在84

2010-11-07 00:36:15 | カリスマの存在

 カリスマネタですが、今日も黄色くありません。だいぶ前ですが、日本代表のアルゼンチン戦でメッシが来日した時に、朝ズバ!で「ニュース目のつけドコロ」コーナーで、メッシのTシャツが取り上げられていました。メッシが試合でゴールを決めた後にユニフォームをまくり上げた時、中に着ていたTシャツにプリントされた「SiNDROMEX」という文字をアピールしていていました。
 「SiNDROMEX」とは「SindromeXfragil(脆弱X症候群)」という精神の発達障害を起こす病気の名前で、病気のことを多くの人に知ってもらうためTシャツを着ていたそうです。先月バルセロナでその病気を患った子供達との交流があったのだそうですが、子供の頃に成長ホルモン異常を患っていたメッシは、周囲の助けが無ければ今の自分が無かったと考えていて、何か恩返しをしたかったとか。いい話です。
 メッシは病気や貧困などで苦しむ世界中の子供たちを支援するためのメッシ財団を'07年に設立しています。その番組内容で、メッシがいかに社会貢献活動をしているかを特集していて、まさに「カリスマ性」を感じました。素晴らしいサッカー選手でした。以下、抜粋して紹介。
                   
 メッシは5歳の時には父親がコーチを務めるクラブで本格的にサッカーを始めたが、11歳の時に成長ホルモンの分泌異常の症状が発覚、治療なしでは身体が発達しないと診断。しかし、才能には高い評価があり、13歳の時にFCバルセロナに入団合格したが、FCバルセロナは家族揃ってのバルセロナへの移住を条件に治療費を全額負担することを約束し、家族もこれを快諾。スペインに移住。この時の身長は143cmだったとか。
 ユースチームで治療とトレーニングを続けた結果、身長は169cmまで伸びて選手として成長。'04-05シーズンに弱冠17歳にして、プロ選手としてスタート。'04年にプロデビュー、'05年に初ゴールを記録。当時のクラブ史上最年少ゴール。'05年ワールドユースとトップでアルゼンチン代表デビュー。FCバルセロナと'14年まで契約期間を延長、スペインの市民権を得ました。'09年にFIFA年間最優秀選手に選出。

 メッシは'07年に「リオネル・メッシ財団」を設立しています。
 難病の人々の救済や彼らの夢を叶え、平等の機会を与えるという信念の元に自身と家族のアイデアの下に設立されたそうです。他の慈善団体と協力してイベントの実施や病院や施設などを訪れたり施設環境の向上に努力されています。その模様はメッシのブログなどでも触れられており、ユニセフからより国際親善大使に任命されています。
 また、メッシ財団、FCバルセロナ財団と共同活動を行っています。アルゼンチンの貧しい未成年達を救うべく、新たなXICSの設立やシャーガス病との戦い、サッカー場の改修及び様々なプロジェクトを含む、様々な共同プロジェクトを開始し、アルゼンチンでの教育、保健、スポーツを支援し、貧しい地域の発展を促進する為、様々な社会連携プロジェクトを実施しています。

 財団設立についてのメッシ本人のコメントです。
「ある日病院を訪ねた後、こういう世界があることに驚きを感じました。名のあるサッカー選手の存在が病気の子供達の大きな助けとなっているんだと思いました。私がそこにいると、子供たちが笑顔を見せてくれてすごく喜んでくれるんです。それはこどもたちがいつも頑張っていているから。きっと病気を乗り越えられるといっしょうけんめいに夢みて信じているから。
 サッカー選手になる夢は叶いました。ここまでくるのにすごく頑張ったことを知ってほしいし、これからもっと頑張らなければなりません。努力して成功したことを、恵まれない子供たちを助けることに活かしたいんです。そうしたいと思ったから。希望をもって幸せになろうとしている子供の笑顔を見てますますそう思ったから。だから、レオ・メッシ財団を作ると決めたんです。サッカー選手であり続けるのと同じ意志力で子供たちを幸せにしてあげたいんです」 

 '08年に日本でオフィシャルブログを開設しています。ファンへの情報配信と財団の協賛企業集めだけでなく、財団の存在や活動内容を周知する役目もあるようです。去年末には中国語版も開設されましたが、英語版やスペイン語版などはなぜかありません。メッシの個人スポンサーが1業種1社の条件の契約のために、同業他社からスポンサーを募れないためだそうです。

 本当にいい話でした。FCバルセロナが、胸スポンサーに「ユニセフ」の逆スポンサーとして載せている話も感動ものですが、このメッシも十分感動できました。Jリーグ百年構想にもありますが、サッカークラブにとって、社会貢献活動は「公器」としての使命です。スポンサーばかり気にして、社会貢献活動を後回しにしているクラブには、このメッシの話をよく読んでもらいたいと思います。
リオネル・メッシ公式ブログ:http://www.diamondblog.jp/leo-messi/
レオ・メッシ財団公式HP:http://www.fundacionleomessi.org/index.php?lang=ja

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