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ワールドカップの事32

2017-01-12 00:01:34 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 少し前から、W杯の出場国拡大の情報が流れていましたが、先日のFIFAの理事会で決議されたようです。うーむ、何とも微妙な感じですねぇ。当ブログはドーハの悲劇の生中継を観ていた世代で、あの頃から比べて大幅に増えていく出場国枠について、複雑な思いがします。まずはサッカーキングの記事から。以下、抜粋して紹介。
   
【W杯出場枠拡大が決定…FIFA会長はサッカーの発展を強調「多くの国が夢を見られる」:サッカーキング】
 FIFAは10日、'26年のW杯から出場枠を48カ国に拡大することを発表。FIFAの理事会でW杯出場枠を現行の「32」カ国から「48」カ国へ増やすことを全会一致で決議。理事会では大会のクオリティ、フットボールの発展における影響、インフラ、財務計画などの調査レポートをもとに、4つの大会フォーマットを協議。大陸連盟ごとの出場枠配分などの詳細は、5月9日の理事会以降に協議。
 '26年からのW杯では、3カ国ずつの16グループによるグループステージを開催。各グループ上位2カ国、計32カ国がノックアウト方式の決勝トーナメントへ進出。総試合数は64試合から80試合に増えるが、1チームの最多試合数は7試合のまま変わらず、大会期間も現行の32日間で開催可能。

 しかし、欧州クラブ協会(ECA)は拡大へ反対表明。「完璧なフォーマットとされる現行の32カ国のフォーマットを変更するメリットが不可解。この決断は、スポーツ的な理由よりも政治的な理由で下されたと理解」と批判のコメント。また、グループステージの試合方式について、勝ち点や得失点差が同じ場合、PK戦の導入やFIFAランキングを参考にする方法なども検討。今後も話し合いが行われるようで、「大会の数年前に決めるべきこと」とコメントするにとどまった。 現在の32カ国体制は'98年フランス大会から続いており、48カ国開催が正式に決まったことで、'22年のカタール大会が現行体制で臨む最後のワールドカップ。
サッカーキング該当記事:https://www.soccer-king.jp/news/world/wc/20170111/540021.html?cx_top=topix

 このニュースを聞いて、まず思ったのが規模が大きくなるために、運営費が膨らむため、冬季五輪のように引き受け手が少なくなっていくのではないかと思いました。 また、8チームずつ増えてきたのに急に16チーム増えるのはちょっと不自然とも思いました。上の記事にあるように政治的な思惑があるのかと。FIFAは数年前まで不祥事のニュースが飛び交いましたが、Jクラブの経営もそうですが金儲けに走ると、将来的にろくな結果にならないと個人的に思っています。なので、今回のニュースについては、当ブログとしてはちょっと首をかしげます。今朝の山陽新聞の記事には、更に突っ込んだ内容が書かれていました。以下、抜粋して紹介。

【今朝の山陽新聞の記事】
 出場チーム数が48に拡大するのは、最高峰の大会に参加できる国・地域が増え、放送権料等の収益増も見込めるとして抜本的に方式を変更。理事に向けた資料では、公平性や試合の質の観点から32チーム維持が最良と位置付けられたものの、インファンティノ会長の拡大路線が浮かび上がる結論。増加分の各大陸連盟への割り振りは今後決まる予定で、アジア枠は4.5から2、3枠程度増える見込みで、日本の予選突破のハードルは下がる模様。
 関係者の話ではAFCは現行から2.5増の7枠を希望。日本は'50年までにW杯単独開催を目指すとしているが、大会規模拡大は、開催国への負担が増すという側面も存在。1チーム当たりの試合数は増えなくても大会の総試合数は増加。会場数等で開催能力のある国は限られる方向。また、次回の'20年ユーロが広域開催となる例にならい、FIFAは既に複数国・地域による共催を選択肢として承認。国内サッカー関係者は複雑な心境。過去の大会と比べて今、日本はどの位置にいるのか比較が困難になり、過去の歴史と比較できないと懸念。

 という感じでしたが、やはり同じ懸念が発生していたようです。すなわち、1チーム当たりは同じでも総試合数は増加すると。フットボールチャンネルの記事では、スペインプロリーグ機構(LFP)が不満でFIFAを提訴するそうです。出場するのが48ヶ国に増えて大会全体の試合数が80試合になっても、FIFAは現在と変わらない32日間で実施すれば、選手達にかかる負担も重くなるという考えからです。それらのデメリットは選手を送り出すクラブ側として当然受け入れられるものではないため、欧州各国リーグはFIFAに徹底抗戦する構えだとか。
 やはり、商業主義に走ればデメリットが発生するという図式です。この光景は3年前くらいに日本でも見られましたね。過密日程から選手にかかる負担が増えるのではないかという懸念、そうです旧2ステージ騒動です。
 せめて8チームだけ増やすくらいの話ならまだ混乱も少なかったかもしれませんが、一気に16チームですから。あと9年あります。もうちょっと審議した方が良いのではないでしょうか。あと、思ったのが未だに欧州勢力の発言力がそれほど強くなかった事。それでも、インファンティノ会長はヨーロッパ出身なのに、ねぎれていますね。よく知るとインファンティノ会長はユーロの参加チーム拡張に貢献したとあります。つまり、そういう方だったという事なのでしょうか。とりあえず'18年のロシア大会と'22年のカタール大会は現行です。まずは、まだ本戦出場を簡単に決められないアジア最終予選を日本代表は突破できるように頑張ってもらいましょうか。

  

コメント
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