J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

監督、GMの力量25

2015-11-14 00:02:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 昨シーズンと打って変って、生まれ変わったように今シーズンに躍進を続け、自動昇格までも視野に入れている福岡さんですが、なぜ急に強くなったのか、去年まで某黄色いチームのヘッドコーチを務めていた井原監督の力量がそこまで優れているのか、個人的には不思議でした。その謎が少しわかった内容で、THE PAGEに「J1昇格へ邁進する福岡の裏に井原監督と経営力」というタイトルのコラムとして登場しました。以下、抜粋して紹介。
                
 派手さは無く、圧倒的な破壊力があるわけでもないが、90分間でしっかり勝っているチームとして、J2福岡が無類の強さを発揮。開幕戦から3連敗の後に、を井原監督は4バックから3バックにスイッチし、内容に手応えをつかんだことで第4節以降も3バックを継続。まずは失点を減らして「負けない」サッカーを実践。昨年はJ2で4番目に多い60失点を数え、16位に低迷したJ2福岡に実戦を通じて堅実さと自信を植えつけ、その後11試合連続無敗を記録し、一時は最下位に低迷した順位が5位にまで急浮上。その間にあげた8勝のうち、実に6度が1-0のスコア。

 「守備をしない選手は使わない。守備が安定しなければ攻撃も機能しない。システムを変えながらも勝つことで、チーム力をあげることが必要」と井原監督の前半戦を終えたコメント。
 40試合を終えた段階で、失点は36にまで圧縮。井原監督は現役時代から、真面目で誠実な人柄をプレーにも反映。初めて監督を務めた福岡でのチーム作りにも、それが確実に浸透していった一方で問題も発生。42試合の長丁場を戦うJ2は、けがのリスクと背中合わせの状態。J2福岡も例外ではなく、夏場に入ってセンターバック陣が戦線離脱したが、最終ラインの苦境を救ったのが、福岡大から加入したルーキー田村選手。7月のデビューから群馬戦まで17試合連続で先発フル出場。MFながら最終ラインで185cm、88kgの高さと強さを存分に発揮。幼い頃からの地元福岡の大ファン。晴れて入団を決めた直後に、井原監督が就任。

 田村選手によれば、開幕前のキャンプから何度も言われた「ハードワーク」という言葉が、最近では聞かれなくなったとか。戦う集団の土台をなす泥臭さや運動量が、当たり前のものとして浸透した証なのか。実直な指導のもとで急成長を遂げた田村選手は、相手の陣容などに応じて3バックと4バックを使い分ける柔軟な采配をも可能に。田村選手がデビューしたほぼ同じ時期に完全移籍でのウェリントン選手の加入で、J2福岡を更にパワーアップ。昨シーズンは湘南さんでJ2で2位のゴール数をマーク。実力は高かったが、高年俸で契約更新されずに母国に帰国状態。昨シーズンまでの福岡さんならば、獲得できなかったはずだが、今年3月に就任した川森社長が、2013年度末には債務超過に陥っていた経営を劇的に再建。アパマンショップホールディングスの常務取締役としてふるってきた辣腕を、サッカー界でも発揮。昨年は空白だった胸スポンサーが福岡地所に決まり、1,000社の目標を掲げたスポンサー獲得ですでに9割強を達成。昨年は約5,000人だったホームの平均観客数も8,340人に激増。
 一気に強化された経営力が、このオフにもリストアップしながら見送ったウェリントン選手の獲得を達成。最前線に起点ができた相乗効果で、全員でしっかり守れば必ずチャンスが生まれるという信頼関係がチーム内に構築。ウェリントン選手を軸に前へ攻める圧力が増し、セットプレーのチャンスが増加。冒頭で「圧倒的な破壊力がない」と記したのは、セットプレーでコツコツとゴールを積み上げているから。

 群馬戦で10戦連続無敗となったが、春先の11戦連続無敗との差はスコアに如実に反映。堅守はそのままに、ここ4試合で15ゴールを奪う試合内容に井原監督も大きな手応え。すでにJ1昇格プレーオフへの出場権は獲得したが、可能性がある限り自動昇格できる2位以内を目指す。自力で2位以内に入る可能性はないが、勝ち続けることで大宮と磐田へプレッシャー。堅実力と育成力で福岡を生まれ変わらせた井原監督は、経営力の後押しを受けながら人事を尽くして天命を待つと締めくくっています。

 去年まで黄色いヘッドコーチで、ネル監督の退任による吉田新監督の構想から外れて、福岡さんへ行かれ、確かに開幕当初は連敗でやはり難しいのかなと思っていましたが、急に強くなってあれよあれよいう間に、上の方をキープしているのに、どうしてなのかなとずっと思っていました。なるほど、まずは新社長による経営力アップなのですね。岐阜さんも同様でしたが、福岡さんはしっかり生まれ変われましたね。資金だけでなく、監督という部分も大きいということでしょうか。あと、長い間ネル監督の戦術を見てきた財産もあるのかもしれません。それに観客数の増加もいいですね。成績が良くても観客が少ないというチームは結構ありますから。ぜひ、福岡さんには鳥栖さんに負けないような九州の雄になって欲しいですね。これでプレーオフを制してJ1に上がったら快挙ですね。でもJ1での厳しさも待っていますから。
THE PAGE該当ページ:http://thepage.jp/detail/20151109-00000003-wordleafs?pattern=3&utm_expid=9
井原監督公式HP:http://www.ihara-masami.com/
J2福岡関連⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140530
  〃     ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140228
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131027
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130819
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120821
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110915
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110812
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090416
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070907
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060319
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060207
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060118
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051226
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051014

  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050929 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする