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日本代表のこと・・・281

2015-03-25 00:06:35 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 先週の「FOOT×BRAIN」でハリルホジッチ監督があり、慌てて録画ボタンを押しました。ネット情報とはまた一味違ういい情報を教えてくれました。この番組は本当にいい番組ですね。ハリル監督ネタ最近多いですが、それだけ当ブログでも期待が大きいという事です。以下、抜粋して紹介。
   
【ナントの直礼】
 '81~'86年に移籍2年目で得点王とリーグ優勝。当時ナントのサポーターは、街で彼を見かけると、直立不動で敬礼。それは「ナントの直礼」と呼ばれて、今でも語り草になっているとか。選手時代に415試合に出場し、223得点を記録し、平均2試合で1得点以上を叩きだす名選手だったとか。
【ボスニア・ヘルチェゴビナ紛争】
 ハリルホジッチ×転換期で、内戦で銃撃戦に巻き込まれて重傷を負い、その後フランスに脱出し、監督の道へ進み、現在に至る地位を確立。
【ヴァヒド先生】
 ハリルホジッチを語る言葉。'98年にリール監督に就任し、'99年に1部昇格し、リーグ3位。チャンピオンズリーグ出場権獲得。年間最優秀監督受賞。フランス語圏でニックネームとして「コーチ ヴァヒド(ヴァヒド先生)(ヴァヒド監督)」と呼ばれる。
【義理堅い男】
 '08年にコートジボアール監督として来日。その時に義理堅い性格が出た。当時病気で倒れたオシム元監督が、リハビリでサッカーの試合を観るという事で試合会場にやってきた。試合前に2人で会談し、試合後にコートジボアールのユニフォームをプレゼントする約束をしていた。ただ、オシム元監督がそれを忘れて、早く帰ると言い出して、ベンチ裏からハリル監督に声をかけた。ハリル監督は記者会見が終わるまで待ってくれと頼んだが、オシム元監督が「帰るから」と言われて、「そうだ、ユニフォーム・・・」とその場にベンチに座っていた選手にユニフォームを脱がせて、オシム元監督にプレゼントしたとか。
 実に義理堅いところがあるシーンだが、その脱がされたのはコロ・トゥーレ選手(現リヴァプール)で、人柄が出た実に印象的なシーンだったとか。
【2年間無敗】 
 このキリン杯の勝者は日本だったが、試合後にハリル監督は「数か月後、私のチームはガラッと変わるだろう」と言い放ち、事実この試合以降、コートジボアールは2年間無敗を記録し、アフリカ最強のチームに仕上げた。この時の中心選手がドログバ選手(現チェルシー)で、そういう選手を手なずけてやっちゃうような監督。この時のコートジボアール代表は、「アフリカ史上で1番強いチーム」と呼ばれていて、W杯では指揮できなかったが、その基盤を作ったのはハリル監督。その後、格下のアルジェリア監督に就任して、W杯で16強に入れたというのは、相当の戦略家である。
【23人中20人を起用】
 ブラジルW杯でアルジェリア代表監督になり、グループリーグではベルギーに1-2、韓国に4-2、ロシアに1-1でグループを2位で突破。ここには世界が驚いた采配があった。
 アルジェリア戦(開始15分は攻撃的/残り75分は守備的)ではちょっと引きすぎたなと印象を持った開幕戦だったが、次の韓国戦は全く違うサッカーをやってきた。システムのものは変わらないが、終始攻撃に徹して、韓国が何もできなかった。第1戦と第2戦が全く違うサッカーができる事に驚かされた。韓国戦では初戦から5人を入れ替えて臨み、本番であれくらい変えるが、上手く回せるというのはそんなに簡単な事ではない。
 決勝Tドイツ戦では、0-0で延長戦で1-2で負けているが、あと一歩のところまで追いつめている。決勝戦を除き、90分でドイツが1点も取れなかった唯一のチームがアルジェリア。GKノイアーがいなかったら、おそらくアルジェリアが勝っていただろう。それくらい、守りながらも裏への飛出しで決定的チャンスを作っていた。更に、本当に素晴らしい戦い方をしたが、延長戦で2失点し、意気消沈するはずが1点取り返した。残り数分でもう1点取りに行けというメンタリティは、勝利に対する意欲をチームに植え付けた監督である。
 この大会、日本代表は23人中17人が出場したが、アルジェリアは23人中20人で、出場していないのはGKを除くと1人のみという事で、ハリル監督は多彩な戦術を披露。
 アルジェリアでは大会後、彼を称えて、監督続投の署名運動が起きたとか。大会後にトルコのクラブ就任契約をしてしまったが、その直後にその手腕に注目し、大会後ACミランからオファーが届き、焦って契約すべきではなかったと本人がコメントしたとか。
【モチベーター】
 スター選手でも特別扱いしない。アルジェリアにはスター選手がいなかったが、それをまとめてやる気を出させるというのは、メンタル面でもやる気を「引き出せるモチベーターと言える監督。
【アラサーの選手】
 先日の代表選手発表でサプライズがあった。遠藤選手がはずれたが、今回の招集メンバーを見ると、川島、今野、長谷部など30代の選手は選ばれている。ボスニアの33歳の選手が引退したニュースを聞いて、ハリル監督は「自分は最高のシーズンは35歳だった。33歳での引退は早い」とコメント。まだまだいわゆるアラサーの選手はチャンスがあるのではないか。代表選出の特徴は「速さ」「高さ」とはっきりしている。「頭脳」「複数の役割」は重宝すると思われる。

 なかなか面白かったですね。ハリル監督が多彩な戦術を持つ戦術家、今回も速さ、高さ、ポリヴァレントがキーワードで選手を選び、守りながらも逆襲速攻を標ぼうしている事がよくわかりました。いよいよ、今週の金曜日は初采配ですね。相手はそんなに弱くないと思います。さてどんな戦い方を見せてくれるのか楽しみです。 

コメント
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