迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

蓮の花

2011-08-26 23:07:07 | 自給自足

蓮の蕾

今年の夏も蓮は咲かなかった。来年になりそうだと諦めていたら、工事中に蕾を発見したのが18日。壷に一つ。

その後、公園用の大きなプランターの池?に一つ、さらに廃火鉢に一つと合計三つ。

それらが日に日に大きくなっていく。ワクワクしながら見ている。

この調子なら8月中には開花が見られそうだ。

 

              

この蕾が日に日に背が伸び、膨らんでいく。初めは先の変形した茎のように見えたが、あっという間に蕾らしくなって、背も葉を追い越しそうな所まで伸びた。葉は高さ1mはゆうにある。

 

           

左写真:去年の夏の花壇。廃火鉢に生茂っているとはいえ、高さも50cm程度。まだ小さな葉ばかりだった。

右写真:東側コンテナの扉を全開し、蓮池(公園用の大型プランター?)を臨む。湧き出してくるかのような勢いで大きな葉がどんどん茂っていった。“象鼻杯”で朝酒を楽しんだ。

 

蓮の実生は、開花までに二~三年かかるとはネット検索で知っていたが、今年の春に廃火鉢の蓮を株分けして植え替えしたので、開花は遅れるだろうと思いつつ今年こそ花をと期待していただけに、蕾を見ないままにお盆を過ぎてからは、諦めていた。

「さすがにお盆過ぎた。今年ははもう咲かへんやろう」・・・ガックリ来た。

が、何の気なしに壷に植えた蓮の葉陰を見ていたら、

???

!!!

 

ひょっとしたら???

ひょっとして・・・!!!

間違いない! これは蕾だ!!

その後、毎日毎日、ニタニタしながら観察し続ける。

そして、次々三つの蕾を発見。

 葉っぱについては、ご近所のTさんやKさんにお盆飾りとしてお分けしていたが、来年からは花もお分けできそうな気がする。

 

蓮根の収穫を目指して

さて、蓮根は冬に掘り起こして食べる。

一年目は指の太さの蓮根だった。

今年の春は指三本分くらいの太さになっていた。

今年は葉の茂り方も大きさも実に立派なものだったので、いよいよ蓮根も食用に出来るぐらいになるかも・・・。実に楽しみ。

ちなみに、肥料は、“自家製尿”と油粕。

蓮の栽培はコンポストトイレの堆肥活用実験でもある。

 


 


屋根の断熱工事

2011-08-26 21:19:07 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

鼠小僧玉吉

まるで泥棒の鼠小僧だった。

隙間がたったの50cm~30cm程しかないコンテナ天井とガルバリウム屋根の間を、日本陸軍の兵隊よろしくホフクゼンシンで進み(いや、泥棒の鼠小僧だ)、断熱材を固定していく。

隙間の広い南側はまだいい。北側コンテナは痩せた人間にしか隙間での作業は出来ないので、施主の私が大工にこき使われ、どやされ、ゼーゼー苦しみながらの二日間の作業となった。(腕も首も肘も痛い。肘は擦りむけあざができた)

断熱材をつける前はまだいいのだが、つけた後は、スタイロの5cm分隙間が狭まるので、屋根の鉄骨と天井にお腹や背中が押さえつけられ、ホフクゼンシンどころではない。圧縮サンドイッチである。骨盤が邪魔して寝返りも打てないありさまで、圧迫感と閉塞感で息苦しい。

長時間入っていると、気が変になりそうだった。

 

                   

                    断熱材をコンテナの天井に上げる中ちゃんと浜ちゃん(大工)  

 

 

                    

コンテナ周囲に材木をコーキング材で固定し、上から(場所によっては直接コンテナに)断熱材をこれまたコーキングで留めていく。コンテナの形が歪んでいるところがあって、断熱材が宙に浮くところがあるので、そういったところは、ガルバの屋根と断熱材の間につっかえ棒を押し込んで翌日まで押さえておく。

 

 

                    

コンテナとガルバリウムの屋根と屋上デッキの間にはそれぞれ数十cmの隙間がある。ここはましな方。北側に行けば行くほど隙間が狭まっていくので、痩せた人間しか入り込めない。仮に太った人が入り込んだところで、とうてい作業は出来ない。

というわけで、女鼠小僧玉吉が大活躍することになった。

 

  

         

南側の隙間の大きなところには、中ちゃんも入って作業。スタイロに鉛筆で印をつけて、カッターで切っていく。全て寝転びながらの作業である。

 

 

          

コンテナの周辺だけコーキング材で留めていった。コンテナ一つ当たり三列のスタイロを貼っていったので、真ん中のスタイロのみコーキング無しで、こぶしで叩いて押し込み固定していく。これが大変な力仕事。寝転びながら拳を振るのだが、上部に隙間が無い上、寝転びながらの作業なので、力任せに振ったところでなかなか打ち込めず、何度も何度も拳を振り下ろさなければならなかった。おかげで手が腫れてしまうことに・・・。

写真右を見ても分かる通り、コンテナとガルバリウム屋根の隙間は、変木が収まる程度の隙間しかない。

昨日は私だけがコンテナの天井に登っていたので、中ちゃんや浜ちゃんはその苦しさが分からず私をどやしてばかりいたが、今日、中ちゃんはやっとその辛さを知ったようだ。ざまあ見ろ!!

(ただし、一番狭い隙間は私しか入っていない。本当の苦しさを知れっつうの!)

 

 

        

          「あ~、疲れた。しんど。おい、コーラくれ、コーラ!  ちょっと、ここで寝よ。休憩や。あ~、しんど。」

 

コンテナの隙間は涼しい風が始終吹きぬける。木材デッキを屋根の上に載せたので、ガルバリウムの屋根は下から触っても冷たい。これが去年のようにガルバむき出しだったら、手のひらが焼き肉になっていたかも・・・。

さて、金策が出来たら、この断熱材の上をコンパネで覆う計画なのだが、ブルーシートで覆うだけで充分なように思うのだが・・・。

ガルバの屋根の裏には断熱材が付いていない安物を使ったので、昨年は、樫田の冬の冷気で屋根の裏側が結露凍結。水滴が雨水の如く滴り落ちて、コンテナの上に水溜りが出来、コンテナとコンテナのつなぎ目から室内に雨漏りしたことがあった。

いずれにせよ、水滴対策は必ず講じなければならない。

 


  


コンポストトイレ⑥(太陽発電の換気扇)

2011-08-26 08:15:23 | 実験的環境保全

換気扇設置

Greenlyのコンポストトイレを購入した時、太陽発電式の換気扇もセットで手に入れていたが、何でも実験根性の私は、換気扇なしとありでの違いを試してみたかった。で、一年間、換気扇なしでトイレを使用していた。

換気扇と言っても、臭気対策用のものではなく、トイレの発酵床の湿気対策のものである。

下に住んでいた時、自作バケツ型コンポストトイレは、深さがそんなに無かったこともあり、換気扇など無くともいつも乾燥していたが、Greenlyのトイレは、深さがあり、おまけに開口部が少ないのですぐに発酵による湿気が生じ、コンポストがじめじめしていた。

じめじめしていると、発酵がうまく行かなくなり、悪臭も生じてくるため、対策に終われる日々であった(対策:コンポストの頻繁な入れ替え、発酵床の新規投入、暖める、乾燥させる、etc.)。

 

「シンプルイズベスト!」

これなら、私の作ったバケツ型糞尿分離式コンポストトイレの方がまだましだと、その煩雑さにいささか疲れ果てていたのだが・・・。

太陽発電式換気扇をつけると・・・、おっ、こりゃいけるね!

少なくともコンポスト上部は明らかに乾燥するようになった。(湿っている時は色が黒いが、乾くと茶色)

 

                     

何のことはない。四方10cmに満たないおもちゃのような換気扇。これをトイレ発酵タンクの上部に取り付ける。反対側の方には吸気口が付いているので、そこから空気がタンク内に流入し、換気扇から外へ出て行く仕組み。

タンク内のコンポストは常に発酵し続けており、二酸化炭素と水分に分解されるが、その水分が蒸発してタンク最上部の便座近辺の裏側に付着し、水滴となって下の発酵床に舞い戻るという悪循環が起きるのを防止するための換気扇である。

 

                 

屋根の工事用杉板デッキの右端に30cm四方の太陽発電パネルがある。こいつがとんでもない威力を発揮してくれて、10cm四方のおもちゃ換気扇は夜明けとともに回り始める。日中は人間様用の扇風機並みの風を発生させるので、工事で熱くなった時、私は換気扇に顔を近づけて涼むことになる。臭くはない。

いずれ、パネルを増設して車用バッテリーを使って蓄電して屋外夜間照明と竹のイルミネーションに使う予定。