自燈明

Enjoy life !
It's not a competition !

ADE

2022年02月07日 | COVID-19
抗体依存性感染増強 (Antibody-dependent enhancement, ADE) とは、ウイルス粒子と不適切な抗体とが結合すると宿主細胞への侵入が促進され、ウイルス粒子が複製される現象である。不適切な抗ウイルス抗体は、食細胞のFcγ受容体(FcγR)または補体経路を経由して目標の免疫細胞のウイルス感染を促進する。ウイルスと相互作用した後、抗体は特定の免疫細胞または補体タンパク質の一部で発現されるFcγRに、Fc領域で結合する。この相互作用は、免疫細胞によるウイルス抗体複合体の食作用を促進する。
通常は、食作用後はウイルスが分解されるが、ADEの場合は逆にウイルスの複製が引き起こされ、その後免疫細胞が死滅することがある。つまり、ウイルスは免疫細胞の食作用のプロセスを“誑かし”、宿主の抗体を“トロイの木馬”として使用する。抗体-抗原相互作用の強さが特定の閾値を下回ると、ADEが誘発される。この現象は、ウイルスの感染力と毒性(virulence)の両方につながる可能性がある。
コロナウイルスやRSウイルス、デング熱ウイルスを標的とした一部のワクチン候補はADEを誘発した為、その後の開発が中止されたか、以前に当該ウイルスに感染した事がある患者に対してのみ使用が承認された。

コロナウィルスのスパイクタンパクは人間の細胞表面の受容体ACE2に結合します。このためコロナウィルスは通常ACE2を表面にもつ細胞に感染します。コロナウィルスに対する抗体があると、抗体に取り囲まれたコロナウィルスは食細胞マクロファージに捕食されます。たいていのウィルスはここでおしまいです。コロナウィルスは食細胞に耐性で、免疫系をトロイの木馬として利用します。抗コロナ抗体があると、コロナウィルスは通常は感染できないはずの免疫細胞にも感染できるようになるのです。ADEが起こるとコロナワクチン接種者の方がコロナウィルスによりかかりやすくなり、また感染した場合ウィルスの症状が暴走しやすくなります。

抗体依存性感染増強 (ADE) には少なくとも2種類のメカニズムがあります。一つは上記のように抗体を介してマクロファージに感染する機構。ウィルスによってはマクロファージ内で増殖できます。あるいは増殖できなくともマクロファージを殺して枯渇させる事によって免疫系を暴走させるウィルスもあります。もう一つの機構は抗体と複合体を作ったウィルスが免疫系を刺激し、炎症系を暴走させる仕組み (サイトカインストーム) です。いずれの場合もウィルスの抗体の存在がウィルスの感染を誘導し、免疫系の症状を暴走させます。

猫伝染性腹膜炎 (Feline Infectious Peritonitis, FIP) は「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV) によって起こされますが、FIPVもコロナウイルスのひとつです。FIPVコロナワクチンを接種した猫の実験があります。子猫はコロナの抗体を作る事が出来ましたが、その後コロナウィルスに感染しやすく、症状も悪化しやすくなりました。ウィルスベクターを抗原として使った場合、5匹中3匹の猫が1ヶ月ほどで死亡しています。

スパイクタンパク遺伝子をワクチニアウィルスベクターに組み込んだDNAワクチンを接種された猫ではADEが強く起こり、コロナウィルスを感染させると5匹全員が1週間ほどで死亡しています。スパイクタンパクのDNAワクチンは毒性が強く、さらにADEを起こしやすかったのです。

SARS (severe acute respiratory syndrome: 重症急性呼吸器症候群) の原因ウィルスもコロナウィルスで正式名称はSARS-CoV (またはSARS-CoV-1) です。ちなみに”新型コロナウィルス”の正式名称がSARS-CoV-2。コロナウィルス自体はありふれたウィルスで風邪の10〜15%の原因を占めるものです。

SARSの流行時にもコロナウィルスに対するワクチンを作ろうとする研究があったのですが、動物実験での結果は散々でした。このため、コロナウィルスワクチンを接種するのは危険ではないかと言われてきました。

コロナワクチンを接種した人口が増えるにつれ、コロナに対する抗体を持つ方が増えてきます。そうすると抗体を利用する変異株が有利になってきます。ADEを起こしやすいコロナウィルスの変異株はそうした中で派生して来るのではないかと推測されます。ワクチンは社会のためになるとは限りません。ウィルスによっては逆効果で大惨事を生むかもしれません。コロナウィルスがまさにそういったウィルスなのです。

数ヶ月後、あるいは数年後、状況はどうなってるでしょうか。コロナウィルスのADEが起こると、ワクチン接種者はコロナウィルスに感染して重症化しやすく、強毒化したウィルスを周囲に撒き散らしながら (スーパー・スプレッダー) 死んでいくという事態も起こり得ます。現在のワクチンの接種順序からして、最優先接種対象である医療従事者から先に亡くなっていくという事態も有り得ると思っています。

ADEによる人類の大量死はウィルス学者、免疫学者から警告され続けています。こうした事態が本当に起こるかは誰にもまだ分かりません。そもそも世界中の誰も経験が無いからです。科学的、人道的に考えて、危険性が指摘されていながらのコロナワクチンの大量接種は始めるべきではありませんでした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【土曜特番】日本経済と◯◯◯(... | トップ | 弁護団と「このクソ素晴らし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

COVID-19」カテゴリの最新記事