悪化し続ける姫路市大野川の汚濁 ( No.22号通信)

2007-06-01 08:07:16 | Weblog
No.22 フナ・ナマズ・シラサギを守ろう!
悲劇:河川の(廃液)汚染
2007年4~5月
姫路市大野川の生態系が破滅の危機
「世界遺産・姫路城の象徴・シラサギ」の
餌場消滅の危機 
   姫路市大野川を守る会
代表・岡村寛三郎 姫路市北ハ代1-7-2 
自然と子供に優しい「美しい故郷」
をつくりましょう!

第22号通信 悪化し続けている!

5月31日〔木〕

(1)月末の決算日か、朝の5時に目を覚まして、北八代の川を覗いてビックリ!
桜吹雪なら良いのですが、そうではなくて、一面に、白い泡や斑点の大量行列!
下流の北八代でこのような異常さを見るのは、久しぶりです。
田植えの時期で、市川や船場川の水も大量に流れ込んできているため、しばらくこのような大量の泡や斑点の流れは見ていませんでした。「この時期に、信じられない!」という感じで、この汚濁問題の根の深さを改めて思い知りました。

(2)6時前から、上大野へ向かって探索開始。
中流域に当たる「金山稲荷神社」の下の各ポイントや流れの緩やかな淀みでの汚濁は、いつもと同じで、可哀想なくらいに白い斑点で埋められていた。2~2日前の夕刻に見かけた異常さと同じ。
更に、信和学園さん裏の段差下には、大きな泡の固まりも出来ていて、久しぶりに見る異常さにビックリ。

(3)神頭医院前の合流点で、平野方面からの流れにも、初めて見るような大量の泡を発見!今後は、この水系の上流を、もっと調べる必要があります。

(4)北平野・上大野の地区の段差の下・合流点などの各ポイントでも、いつもと同じ泡の群れ。

(5)姫路独協大学の西側、大野川本流の排水口付近・・・いつもと同じく、排水口に最も近い段差の下で。大きな泡の塊。その下流の堰止め箇所では、水は澄んで泡も少なかったけれども、取水口からの流れが淀む、金網で囲まれた水だめ箇所では、水の表面全体が、異様に油ぎっていて、通行中の釣り人2名にも、その状態を確認してもらった。

〔6〕通行中の大野の井上さんという73歳の男性の方のお話によりますと、
(a)「姫路独協大学から大野川への排水で、山の伏流水によるものは、極めて少ないはずだ。大半は、他の用途で使われた水の廃棄ではないか?」
(b)「最近は、特に、山中で枯れて倒れた竹や下草・落ち葉の除去や手入れなどが行われないため、これが雨と共に排水路に流れ込み、溜まってやがて腐葉土となり、ヘドロとなって、川底に沈んで魚を窒息死させる原因となっているのだ。
もちろん、この他には、生活廃水も原因となっているよ。
しかし、上大野地区だけではなくて、北平野地区も、もっと調査したほうがいいよ。
最近やっと下水施設が出来たばかりのようだし、奥山からの土石流や落ち葉などの腐葉土の下流域への流れ込みも、毎年毎年、驚くほど大量にあるよ。」
確かに、姫路独協大学の東側の排水路での腐葉土の大量蓄積箇所以降において、泡の塊や浮遊を、今日も確認した。

〔7〕以上より、異様な泡の群れが作られている原因としては、単なる気候や気温などの自然現象によるのではなくて、(a)生活廃水、そして(b)腐葉土などから湧き出ているガスの2種類がありそうです。
以上

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