スペシャリストか、ゼネラリストか?

2010-04-19 21:03:13 | Weblog
スぺシャリストかゼネラリストか?

平成22年4月19日 月曜日
JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp

就職するに際しても、浮沈が激しい人生への備えをするにしても、一分野の専門性を高めるのが良いのか、全人格的な能力がより重要なチームリーダー的な資質を養成することに意を注いだ方が良いのか?ということは、時に問題になります。
しかし、現実は「スペシャリストかゼネラリストか?」といったような簡単な色分けができるわけではなく、スぺシャリストであっても全人格的に良好な資質がなければ、その企業や業界の組織内に於いて、周りに多くの支援者を得ることができず、大きな仕事を担当できないでしょう。
先ずは、スペシャリストを目指して、特定の分野の能力・技術を徹底的に磨き、そののちに、人間力・人格的成長に気を配り、次第に、能力・人格共に大きな器を作り上げる経路をたどるのが良いでしょう。
要するに、先ずは小さな分野であっても他人に引けを取らない程度の高い・深い知識や技能を習得するのでなければ、現代のように科学技術にしろ学問分野にしろ、高度に発展した文明社会では、そのような社会の発展や調和の形成に於いて貢献できないでしょう。
従って、スペシャリストでなくてはゼネラリストたり得ないと言うことができるでしょう。
その意味で、知識や技術力修得に於いては安易な考え方を捨て、自己の目標とする分野を特定し、高いレベルへの向上を目指して徹底的に攻めていく荒業の修業者にも似た努力を捧げるべきでしょう。
かくて、東京通訳アカデミーでは、先ず医療通訳士講座に於いて、医療分野における通訳技術の養成を徹底的に修められることをお薦めします。
そして晴れて、「医療通訳士1級」を取得できれば、それを土台にして、メディカルツーリズム事業全体を統括する「メディカルツーリズム管理者」資格取得に向けて一段と総合的能力の向上を目指されることをお薦めします。
もちろん、メディカルツーリズム管理者に於いて要求される能力は、ツアー関係のプランニングや病院でのガイディング技術面のみならず、経理分野やIT技術分野にも及びますから、いずれかの分野におけるスペシャリストであれば、このメディカルツーリズム管理者講座を受講する資格は十分にあるでしょう。そういう意味では、メディカルツーリズム管理者という職種は、多角的な分野からの挑戦が可能なハイレベルで有望な総合職と言えます。
顧みれば、産業や工業の歴史は、結局、単純な作業の繰り返しからスタートして、次第に複雑な工程を産み出し、異種類の作業やプロセスをも多数集め統合化し、今日の技術や情報の高度集積を誇るソフト産業へと発展して来ました。
そのような産業発展の歴史に合わせて、職業人も、特定分野のスペシャリストからスタートして、次第に多様なスペシャリストを連携統合させることによって一大事業を構成する仕組みを作ってきたのです。かくて、最後はゼネラリストの登場です。
では、一人でも多くの皆様方が、スペシャリストへの道を通じてゼネラリストの高みへと昇って行かれますことを心より願いながら、この筆をおきます。
以上


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