日本の医療の未来

2010-10-30 16:40:39 | Weblog
日本の医療の未来。

ファイルタイプ: PDF/Adobe Acrobat - クイック ビュー
日本の医療の未来。 近年、医療の分野でもグローバル化が進み、国際的なメディカル・ツーリズム市場も急速に. 拡大しています。日本においても海外からの患者の ... そこで山口大学大学院経済学研究科では、「メディカル・ツーリズムの国際的動向と日本の ...
www.econo.yamaguchi-u.ac.jp/files/mt101014a2.pdf

日本の医療の未来
上記は、山口大学が主催される「日本の医療の未来」と題されたゼミナ―の告知記事です。
開催日程は、12日・午後です。

“国際マーケット開拓研究会”の目的と意義
東京通訳アカデミー主催
各位
皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、医療の国際化は、多くの人たちが望んでいる我が国の未来像です。
外国人顧客が日本の医療機関やサービスを利用すると言うことは、第一に、医療分野に実質的な外資導入効果をもたらし、医療分野に経済活性化をもたらすことは言うまでもありません。今日、医療分野にいて指摘されてる様々な問題点も、経済的側面の活性化とともに消失することが大いに期待されます。
第二に、医療の国際化による患者の到来が、様々な刺激や情報が我が国の医療分野にもたらします。人の交流活発化による刺激や情報の流入こそが、医学や科学の分野に大きな発見や発展への契機をもたらします。「井の中の蛙」では、人類社会の発展に貢献できません。各国の医療情報の活発な交流を通じてこそ、何が必要なのかといった明日の課題も発見され、成長への動機づけや方向付けが行われます。
第三に、病で苦しむ人たちに、より進んだ医療サービスでもって、救いの手を差し伸べることは、何よりも「人類社会・国際社会の共存共益」という最高の理想を推進することに他ならず、このことは単に「平和と安全を願う」我が国国民の切なる願いだけではなく、他国の国民も同様に願っている理想の実現に向かって、一歩前進することになるでしょう。フランスの「国境無き医師団」の理念と行動は、さらに進んだ形態の人道主義や国際平和と安全への奉仕の姿でしょう。
我が国内にも、「国境なき医師団」の考え方と行動に賛同して、率先して救援活動を実行されておられる多くの病院や医師がおられます。
以上の理由により、私たち一般国民も、医療の国際化やメディカルツーリズム推進については賛成です。もっとも、医療の国際化とメディカルツーリズム(医療観光)とは異なる次元の問題と考えられる方もおられるかもしれません。
しかし、医療の国際化は、メディカルツーリズムの発展した形態だと考えます。
つまり、医療と観光がセットにされた旅行を通じて、国境線を越えることの意味や良さを知り、体験された多くの方がたが、次には、本格的な重病や難病の治療に向けて、国境線を越えることを望まれるでしょう。
このように、医療の国際化とメディカルツーリズムとは、同根の「人類の願いと行動」とに由来しています。
我々一般国民は、専ら、医療サービスの受け手としての立場にありますが、医療の国際化の是非の問題は、単に医療サービスの提供者側の議論にだけ任せて良い問題ではありません。医療サービスに関わる提供者と(国内外の)受益者の双方の立場の者が、対等の関係で率直にしっかりと話し合い、より深く理解し合い、より良い姿での医療の国際化を実現するべきだと考えます。

2009年6月22日付の日本経済新聞において、東京大学名誉教授・国際医療福祉大学教授の開原成允先生が、「外国人患者の診療進めよ」と題された論説記事を発表されましたが、
それから1年余りを経過し、先生の主張を受けて大いに進んだ点もあれば全くと言っていい程に進展しなかった点もあります。
しかし、この福沢諭吉の「学問のすすめ」にも似た論説記事は、明治維新時の開国・脱亜入欧への動きにも似た共鳴と賛同を、一般国民の間にはもちろんのことながら、政府や地方公共団体の関係者等にも及ぼして今日に至りました。
ただ、若干不幸だったことは、たまたま中国の経済発展が目覚ましく、中国からの訪日客も著しく増加している時期に一致したため、医療の国際化とかメディカルツーリズムといった言葉が、丸で中国人顧客を相手にすることであるかのように語られ、中国人を迎え入れることだけが人々の念頭に置かれたような誤解が発生したことです。
しかし、歴史的に語られるヨーロッパでの固有のメディカルツーリズムや十数年前からの東南アジア主体のメディカルツーリズム興隆にしても、決してそれは中国からの顧客開拓のみで行われたわけではありません。
あくまでも、種々の事情で、国境線を越えてより良い医療サービスを求める人々の動きが活発化してきた現象を指してのメディカルツーリズムであります。
それ故に、メディカルツーリズムの原点は、英語圏やアラビア語圏、あるいはロシア語圏の顧客を巻き込んでの医療の国際化であって、決して中国からの来客のみを主要ターゲットにしているわけではありません。
事実、日本がメディカルツーリズムに取り組もうしていることを知ったメディカルツーリズム先進国のタイランド・バンコク病院の集客担当のセールスマンの方は、痛烈に「≪英会話力≫が弱い日本人がメディカルツーリズムに取り組むことの滑稽さ」を指摘されました。決して中国語に弱い日本人を批判されたわけではありませんでした。

それほど、メディカルツーリズムでは、英語圏や英語が得意な国民対象の集客が重要であって、決して他の言語が中心要素とはなっていませんでした。
それ故に、我々は英会話力を上達させる事の効用の大きさを、決して軽視することはできません。
幸い、明治以来の英語学習の長い伝統があり、(我が国の英語指導には欠点もありますが)英語ならある程度は理解できると言う国民は極めて多く、その土台の上に立って適宜の学習を進めれば、国民一般の英語力(英会話力)は急速かつ大きく向上することが期待されます。
このようなメディカルツーリズムの原点をしっかりと見つめ直して、医療の国際化とは、正に世界のどの地域・諸国とも仲良くお付き合いをすることを目標とするのであって、決して狭く一地域・一国のみにとらわれるわけではないことに注意するべきでしょう。
また、ある特定の国との関係も、こうした善隣外交の志と姿勢との積み重ねで、辛抱強く改善を望むべきであって、決して短期的・性急に判断や結論を下さないことが必要であり、また、メディカルツーリズムというような庶民レベルの国際交流促進こそが、国家間の政治的・経済的関係の改善にも繋がるのだと言う大局的視点をも忘れるべきではないでしょう。

私どもは、こうした観点からの人道主義・善隣外交促進・国際平和実現への庶民レベルでの貢献という志を持って、メディカルツーリズムを推進したいと考えています。
ここに於いて、当アカデミーが、「国際マーケット開拓研究会」を開催する意義を改めまして明らかにさせて戴きます。

平成22年10月30日 土曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎ 03-3233-7518 or 03-5577-6293 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp
JGC&TIA事務局・藤上理奈、Email Address:fujigami@coolworldexpo.co.jp