大阪校開校に向けての準備、ご挨拶

2010-10-20 18:01:08 | Weblog
大阪校・開校ご挨拶

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、昨今では、我が国における今後の経済成長を担う最有力候補として、“医療の国際化”ないしは“医療ツーリズム”が、政府においても、あらゆる地方公共団体と大多数の民間企業レベルにおいても、十数年の長きにわたって停滞を続けている日本社会にとって、あたかも救世主であるかの如く見なされ、「疾風怒濤」のような勢いで世間の隅々に至るまでの関心を集めています。
しかし、良く考えてみれば、人々の命や健康に関わる医療分野への強い関心は、人類の誕生とともに起こり、未来永劫に人生の最大関心事であり続けるでしょう。
そこで、今日の“国境線を越えての医療ツーリズム”ないしは“メディカルツーリズム”への関心の高まりも、交通機関や情報交換の技術発達と新興国における経済的発展による富裕化現象を原動力とする「国際交流」と「インターネット情報交換」の「広域化(地球規模化)」・「スピード化」結果の賜物と言えるでしょう。
このように冷静で客観的な社会観や世界観に立てば、人々の命や健康への意識の高まりを益々大切にする意味で、我が国の「医療の国際化」も大いに進めなければならないですし、そのために不可欠な外国語と日本語との壁を超えるお手伝いをする通訳者、それも専門的な分野とされている医療に関する深い知識をもった医療通訳士の重要性が大いに認識され、かつ対処されなければなりません。
ここに於いて、東京通訳アカデミーでは、つとに2009年9月より、東京にて「医療通訳士」と、医療過誤トラブル等に際しても関係者化の利害を公平に図る調停役の「司法通訳士」、そしてメディカルツーリズム全体を適正かつ効率的に行うようにとの管理監督を行う責任者=「メディカルツーリズム管理者」を養成する学校を開設し、運営して参りました。
しかも、通学講座を核にしつつも、遠方に在住されたり、授業日にもお仕事などがあって通学できない多忙な現代人のための通信コース部門も加えて運営して参りましたが、お陰さまで、ともに順調な発展を遂げ今日に至りました。
しかし、メディカルツーリズム準備が、文字通り日本国中で万遍なく行われている事実を見れば、各病院向けの医療通訳士やメディカルツーリズム管理者への需要が極めて膨大でかつ日本全国に及んでいることが明らかです。
そこで、当アカデミーでは、このような世間の動きや需要の大きさに配慮し、ここに関西地方の拠点・大阪にも、通学講座向けの教室を設置し運営するものです。
当アカデミーの教育システムの特色は、別途に詳細にご案内していますように、通訳ミスを犯さずに、安心して安全に通訳業務をこなせることを最重要視していることです。
どうか、この特色をご理解いただきご支持いただいて、当アカデミーをご利用いただきますようによろしくお願いします。

平成22年10月20日 水曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎ 03-3233-7518 or 03-5577-6293 Fax.03-3294-7410
JGC&TIA事務局・藤上理奈、Email Address:fujigami@coolworldexpo.co.jp

≪参考資料≫
世界戦略としてのメディカルツーリズム
(総論)

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、医療の国際化は、メディカルツーリズムとか医療ツアーなどと呼ばれながらも、実は、医療のみならず観光との組み合わせを根本に据えつつ、世界中の多くの国々や人々の注目を集めています。
それは人々の最も大切な命と健康に関わるだけに、交通機関の発達した今日では、地球を半周もする程に遠く国境線を越える長旅の苦労もいとわないことが多いようです。
しかも、もしその旅程中に、外国の深い歴史や異国情緒も同時に味わい楽しむ機会も含まれていれば、病人患者のみならず、付き添いながら旅をする家族や従者にとっても、それほどに心身リフレッシュの機会となる良い旅はありません。
このような心身の健康を取り戻すための旅は、国境線の内部であれ、あるいはそれを越えての長旅であれ、貴族階級から庶民に至るまで、世界中の広い範囲で昔から現代に至るまで盛んに行われてきたようです。
今、その旅が改めて脚光を浴びてきたのは、10余年前から、先進国でハイレベルな科学や医療技術を学んで帰国した東南アジア各国の若い医師たちが中心となりつつ、先進国投資家の出資を受けて建設された豪華・ハイレベル施設・器具を備えての病院経営が、欧米各国や中東地域の富裕層の人気をも集めることに成功し、東南アジア各国の一国の経済全体の成長と躍進にも貢献する程に大きな力を発揮してきたことにあります。
このような新しい動きは、今日ではメディカルツーリズムと呼ばれて、様々に深刻な医療問題を抱える欧米や中東アラブ諸国の人々や患者の関心を集めるのみならず、経済発展の旺盛なアジアの周辺各国の人たちにも、改めて健康や長寿の大切さを思い起こさせ、国境線を越えてでも、我が国を含めた高いレベルの医療サービスを提供できる国々へ旅をしたいという願いや関心を強く刺激しつつあります。
とはいえ、このような欧米各国やアジア各国からの医療ツアーの顧客を、我が国が実際に受け入れるとなると、まだまだ整備されなければならない課題も山積していることを認めざるを得ません。
第一の課題は、病人が治療に必要な期間にわたって心配せずに滞在できる医療滞在ビザの発給制度でしたが、その最大の関門は、我が国政府・関係機関の尽力によって来年早々には実現する見込みです。
第二の課題は、外国人受け入れ希望の病院が、人員スタッフや治療システム・診療用設備・施設等を拡充・充実させるために必要な資金を、市場や金融機関から今まで以上により容易に集めることができ、安全かつ安心して投資・回収できる制度を整えることです。
この点は、政府が医療・介護部門の充実やメディカルツーリズムを新成長戦略の要として閣議決定し、正式に国家戦略としている以上は、政府や関係各省が喫緊の課題として解決を図るべきでしょう。
第三の課題は、健康や命の回復を期待するメディカルツーリズムの顧客には、とりわけ各国の中心都市と、日本の主要都市とが直行便で結ばれる便利さ優先での交通アクセスの改善が重要です。この点を配慮しての空路ネットワークの整備が、国家や地方公共団体・航空会社側の役割分担として不可欠です。
第四の課題は、メディカルツーリズムを直接的に担当する仲介業者・旅行業者・メディカルツーリズム管理者などにおける旅行客の満足度を高めるための専門的知識と技能との向上です。
例えば、とりわけ日本への医療ツアーを誘い決意させるような、海外の人たち向けの魅力ある国内医療情報の発受信であり、ツアープランの決定に至る親切で適切なアドバイス提供であり、空路や海路での快適な旅の提供であり、日本への到着後では、宿泊・病院・観光施設等へ案内する医療通訳士や観光ガイドなどによる(言葉の障壁を感じさせない)安全で且つ思いやり溢れる接遇であり、そして空港等への心からの優しいお見送りである・・・ことを思えば、それぞれの場面で顧客に接する有資格者・専門業者・担当者の一層の能力や信頼度の高さと接遇の心の深さ等が求められます。
幸い、こう云った各種の専門家や関連企業の養成は、既に民間の企業や学校施設等において鋭意取り組まれており、これら教育訓練施設等の一層の発展を見守るのみです。

以上、医療の国際化やメディカルツーリズムについての意義や実践上の課題を概観してきましたが、あとは実行あるのみでしょう。
しかし、この実行に際しては、メディカルツーリズムが世界的規模での戦略であり、世界中の国々や人々をターゲットやマーケットにすることが可能であり、国家的課題でもある以上は、国内の主要企業や機関が、中小の団体や企業等とも協力関係を築いて始めて、より迅速に又適正に実行・解決が行われるでしょう。
そこで、メディカルツーリズムでの重要なプレーヤーを勤める「医療通訳士」や「メディカルツーリズム管理者」を養成する民間スクールの当アカデミーでは、ツーリズムに関与する国内主要機関・団体等のご支援・ご指導・関与等を切にお願いする次第です。
なにとぞよろしくお願いします。
平成22年10月17日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
特定非営利活動法人 日本通訳案内士連合 理事長
一般社団法人日本メディカルツーリズム協会・副理事長
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎ 03-3233-7518 or 03-5577-6293 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp

メディカルツーリズム
世界戦略としての「プロジェクト各論」

(1)世界戦略
メディカルツーリズムは、「病」を恐れ悩み苦しむ人たちとその家族・従者に対して、国境線を越えてのレベルの高い療養サービスを提供することを目的とするだけに、各種の医療サービス・レベルに於いて一歩先んじていることを自認する我が国にとっては、多くの周辺各国の人々を顧客対象とすることが可能です。
ですから、最初から世界戦略という構図を描いてメディカルツーリズム推進に取り組むことが合理的です。そこで、少なくとも、中国・韓国・モンゴル・ヴェトナム・フィリッピン・インドネシア・オーストラリア・米国・カナダ・・・など、地理的に我が国を直接・間接的に取り囲む諸国を第一次的な顧客対象とみなすべきでしょう。
次いで、地理的にも遠い中東各国やヨーロッパ各国などを第二次的な市場として開拓するべきでしょう。
こうした拡大的な市場形成の姿勢と同時に、逆に、第一次的な市場の更なる絞り込み、例えば、米国・中国・韓国・ロシア・カナダといった主要5か国に限定して、国別に(個別的に)深堀する市場開拓法を採用して、拡大化と焦点化といった2方向性のバランスを取ることが重要でしょう。

(2)「メディカルツーリズム管理者」
そこでは、先ず、国内の医療情報を如何に効率良く収集し、各市場別に整理し加工して、それぞれの国別言語を使用しつつ、最終的に、人々にとって如何に魅力的な情報を発・受信するかということが極めて大切です。多くの場合、インターネット配信を通じて行うことが効率的である以上は、長足で進みつつあるIT技術への深い知識と運用技術への習得が欠かせないでしょう。
次に、メディカルツーリズムが上記のような医療情報の発信から始まって、ツアープランの作成・顧客側や病院側との交渉・プランの決定・代金支払い・旅行開始・到着、宿泊、医療通訳士による付き添い、病院での診療、観光ツアー・・・と続き、やっと空港へのお見送りによって終了する以上は、この間において、実に多数の関係者・企業・団体等が関わってきますから、これ等多数の関与者間の利害調整や会計管理などにおける公平性や適正さなどが大きな問題となります。
ここにおいて、多数の関与者が単なる烏合の衆にならぬように、彼らを一体的・経済的・効率的に配置・指揮・管理するべきツアーの最高責任者たる「メディカルツーリズム管理者」とも呼ぶべきトップの存在が不可欠でしょう。
かくて、メディカルツーリズム管理者の適性や能力としては、医療に関する知識にもIT技術に関しても相当に深く通じると同時に、旅行業一般の知識や入国ビザ類の書類申請・処理の技能、ある程度の経理処理の知識、そして何よりも、英語を含めた多言語処理能力やメディカルツーリズムに関する理論的知識と実際面における経験活動歴等が、総合的に求められることになるでしょう。
そうであるならば、メディカルツーリズム管理者の適正と能力とは、実に多くの時間と情熱を注いで習得・養成されなければならないものであって、決して一朝一夕には成り立つものではありません。
ここに於いて、しっかりした「メディカルツーリズム管理者」資格養成講座の必要性は火を見るよりも明らかです。


(3)「医療通訳士」
次いで、多数の諸国からの外国人受け入れを、メディカルツーリズムが本質的な要素としている以上は、多言語にしっかりと対応する体制、つまり多人数の専門的通訳者の養成と存在とが欠かせないでしょう。
ここに於いて、病院毎に多言語通訳センターを備える方式は、コストや人材を消費しすぎて、経済的に成立もせず持続もしないでしょう。
そこで、なるべく広域的に集中管理される効率的な多言語通訳センターの設立と運営とが欠かせないでしょう。
次に、通訳者の適正と能力等について深く吟味されなければならない。
ここでは、誰も最初から優秀な【医療】通訳者ではないという前提をしっかりと見つめなければならないでしょう。優秀な通訳者は、育てられなければならないのです。
更に又、その育成のプロセスに於いては、医療の関する知識編と通訳技能に関わる技術編とが共にしっかりとカリキュラム化されていなければならないでしょう。
ここで注意するべきことは、医療に関する専門的知識を、総花的に多くの講師が分担して指導することに重点を置き、最も大事な通訳技能の「筋を通しての育成・錬磨」という視点を見落としがちな、焦点を欠いた乱雑な教育に落ち入ることの誤ちです。
これに対し、東京通訳アカデミーでは、一人の専任講師、一冊一冊の教科書を通した徹底学習、技能検定試験合格という一点を見つめ育てる集中教育、患者と医師と通訳という三者のロールプレイ演習に十分な時間を割く実践的訓練の重視、100時間という長時間講習による高度な知識と技術の習得機会の確保・・・といった幾多もの特色を持って、真に患者や医療スタッフが求める役立つ人材=医療通訳士を育てることに全力を尽くしています。

(4)通訳ミス・医療過誤トラブルへの徹底した予防策と善後策
このように水も漏らさぬ教育体制を敷いていても、何時、通訳ミスが生じて関係者に取り返しがつかない迷惑をかけるかもしれないと言う予想を避けることはできません。
それにも拘らず、医療通訳の業務には、(医師や病院・そのスタッフなどとは異なり)仕事上から生じて他者に及ぼした損害を填補する「損害保険制度」が確立されていません。
それでは、万一の通訳ミスに原因する医療過誤トラブルの場合に、一庶民でしかない医療通訳士は、数百万円とか数千万円とか言った途方もない高額な賠償責任をとても負担しきれるものではありません。
この点への危険と不安を取り除かなければ、医療通訳士を決して安心しては勤めることができないはずです。
言いかえれば、医療通訳士を養成する学校は、その点への防御策を講じることなしに、つまり、防御策の構築や危険負担のすべてを医療通訳士に任せ負わせたままなら、到底、優秀で有能な医療通訳士を育てたとはいえないはずです。
また、そのような学校を卒業しただけの(特別の防御策を持たない)「軽い医療通訳士」は、一歩間違えれば地獄と隣り合わせの危険な業務についているわけで、決して日々の業務を安心してかつ安全に勤められるわけがありません。
そのような(特別の防御策を持たない)「軽い医療通訳士」が、せいぜい健康診断レベルでの通訳をしているだけなら、患者や病院に対する責任も軽く、無限の損害賠償責任を負わねばならない地獄と隣り合わせとは限らないでしょう。しかし、次第に、健康診断で発見された難病等の治療段階に至れば、昨今の医療サービス分野に於いて厳しく求められるインフォームド・コンセントへの関わりと責任を負うと考えられる医療通訳業務には、決して関われないでしょう。
以上の問題点を厳しく追及した東京通訳アカデミーでは、通訳ミスを防ぐための予防策を徹底化しています。その知恵と工夫とは、「医療通訳の手引き」と「医療通訳業務のカルテ」に如実に示されています。とりわけ、「医療通訳業務のカルテ」には、数多くの医療過誤トラブルでの判決例を精査した上での知恵と対策とが網羅されています。
更に、東京通訳アカデミーでは、自らが創設している「メディカルツーリズム管理者」とチームを組むことによって、通訳ミスの予防を図るという徹底策を講じています。
しかし、他の医療通訳士養成学校には全く追随できない、東京通訳アカデミー独自の通訳ミスの予防策は、特殊な内容の「医療通訳業務のカルテ」や「メディカルツーリズム管理者」との連携化作戦だけにはとどまりません。
決定打は、東京通訳アカデミーが日本で初めて開設している全く独自の「司法通訳士」養成講座との連携にまでも及んでいることです。即ち、万一にも当アカデミー卒業の医療通訳士において、通訳ミスや医療過誤トラブルへの関わりを防ぎ得なかったとしても、司法通訳士が当事者間での円満処理・解決を(裁判外に於いて=「ADR方式」)目指すシステムを構築しています。

以上を纏めれば、東京通訳アカデミーでは、通訳ミスや医療過誤トラブルへの関わりに対して、()「医療通訳の手引き」と「医療通訳業務のカルテ」作成、()「メディカルツーリズム管理者」との連携、()「司法通訳士」との連携、といった3段構えのリスク防止策を講じていることになります。
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(5)提携への提案
かくて、「メディカルツーリズム管理者」医療通訳士」「司法通訳士」といった重要な関与者を養成する事業には、大きな志・目的とメリットがあります。
何よりも、「医療の国際化」という政府のみならず大部分の国民もが期待する次代の成長産業を担いリードすると言う輝かしい自負心と実際の業容伸張によるメリットの獲得です。
この栄光を、是非とも貴企業・団体様と共に担い、発展し合う友好関係を築けることを願います。
よろしくお願いします。
平成22年10月18日 月曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
特定非営利活動法人 日本通訳案内士連合 理事長 岡村寛三郎
一般社団法人日本メディカルツーリズム協会・副理事長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎ 03-3233-7518 or 03-5577-6293 Fax.03-3294-7410
JGC&TIA事務局・藤上理奈、Email Address:fujigami@coolworldexpo.co.jp