大井川鉄道は静岡県の東海道本線金谷駅を起点に千頭駅までの本線と千頭駅から井川駅までの井川線の二系統で運行されています。…とくに井川線は全長25.5㎞ 14駅・トンネル61ヶ所・橋梁55ヶ所・・・大井川の上流部を河岸に沿って蛇行する路線で山岳鉄道で有名な黒部峡谷鉄道に勝るとも劣らない秘境のローカル路線です。そんな大井川鉄道井川線の旅は千頭駅からスタートします。
井川線の見所のひとつとして日本の鉄道としては唯一のアプト式区間があります*アプトいちしろ駅から長島ダム駅までは画像のアプト車両が牽引します…アプトいちしろ駅は実質 牽引車両の連結をするための駅・・・
アプトいちしろ駅を出発した列車は日本一の急勾配を登って行きます・・・・
あと少しで長島ダム駅・・この駅でアプト牽引車両は切り離されます。
レールの中央に歯車の付いたもう一本のレールが・・これがラックレールです…機関車側に付いた歯車がレールを噛んで急勾配を登ります。
アプト切り離しの長島ダム駅と次の停車駅 奥大井湖上駅です。
奥大井湖上駅を県道から俯瞰してみました・・・この駅では長めに停車するため列車外で記念撮影など出来ます。ダム湖なので水位も季節により変るため満水時と干水時では景色が変わります。川底までは70M?
奥大井湖上駅の先・・・接阻峡温泉駅側のトンネル内から撮影してみました…軌道内に立ち入り違法行為ですね!
上記撮影地の上部…トンネル脇からミニ列車を撮影しました。週末にも係わらず乗客は疎らでした。
湖上駅の次は接阻峡温泉駅です・・温泉と言っても旅館などは無く数件の民宿と公共浴場があるのみ…静かな山里の温泉です。この駅の前にも露天風呂を備えた小さな立ち寄り湯が・・下車して温泉を楽しむのも一考ですね!
接阻峡温泉駅からは一気に標高が上がっていきます・・・私鉄では日本一の高さを誇る長さ100M 川底からの高さ100Mの『関の沢鉄橋』橋を渡る際は徐行運転しますスリル満点・・・・・
終着の井川駅です・・千頭駅を発って105分…千頭~井川までの列車は一日4本しかありません計画は綿密に立てないといけませんね!しかし駅というより田舎の雑貨店といった佇まい?しかし井川駅の駅員さんはとても親切な方でした・・ちなみに駅前には何もありません。
終着駅の井川駅から歩いて5分程度で中部電力の井川ダムがあります・・井川線はこのダム建設のために敷設された路線でダム工事が完了した後・・営業運転を開始しました。
終点井川駅から先にもダム建設時の軌道が延びていて、現在は時々貨物車が使用するそうですが、草が生い茂り駅先にあるトンネルは真っ暗で先が見えません。
大井川鉄道へのアプローチは本線の金谷・千頭は ほぼ一時間に一本!井川線は終点井川までの便は4本と少ないためしっかりと計画を立てないと・・また乗車料金も結構 高額なのである程度の出費は覚悟しないと・・しかし唯一のアプト・日本一高い鉄橋・奥大井湖上駅のレインボーブリッジ・温泉・・・ひと気の無さなど…メジャー路線には無い静かな鉄旅が満喫できます。また本線でのSLの通年営業も有名ですね・・・楽しめる路線です。