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日々好日

さて今日のニュースは

天下り指定席てどんな事

2010-08-23 08:29:56 | Weblog
天下りは、政、官、業の癒着の元凶で、税金の無駄遣い、談合、高級官僚隠居受け皿等の温床になり近年
世間の目が厳しくなり、減少傾向にあるものの矢張り一向に減少しない状況です。

総務省は公益法人や独立行政法人等の役員ポストで同じ省庁出身者が3代続けて就任して居る謂わば、
「指定席」が1528もある事を明らかにしました。

天下り禁止のためあらゆる方法をとって来たが、肝心の国家公務員改正法案は、官僚や支援する政治家の
反対で未だ陽の目を見ない状況です。

大体今の国家公務員のシステムを根本的に改革しないとこの天下り問題は解決しないのではないか。

所謂キャリア制は良い面もあるが、非人道的性格を持っています。
キャリア制では何処にも同期の人が出世し敗北した人は辞めろとは書いてありませんが、不文律として
次々と辞めざるをえません。

若くして身を引く人には骨を拾う事が条件で回りの人が相応な行き場所を提供する。
其れもお土産持参で「ネギ鴨」で押し込んでいきます。

各省庁の定員法等で「居る場所」をなくした高級官僚にも就職する権利があります。
そこを無視して天下りは諸悪の根源だと言うのは役人に取っては余りにも酷である事も事実です。

今国民も政治も其れを押しつけようとして居るのです。

キャリア制が、暫く現行維持であれば、高級官僚を救済し且つ天下りの弊害を除去出来ないかと色々
の策が模索されて居ます。

自民党政権時代に「官民人材交流センター」が設立されたが残念ながら、完全には動いてない様です。

民主党政権は天下り撲滅を図るため、度重なる「業務仕分け」で糾弾してきたが、一向に改まりません。

今回総務省は全ての公益法人や独立行政法人を対象に調査を行いました。

その結果1189の公益法人の1451ポストが、25独立行政法人の28ポストが3代続く「指定席」
になって居る事が判りました。

政府は年500万円以上の補助金や事業発注を國から受けて居る公益法人等には3代以上ポストを提供
しない様に所管省庁を通じ要請し、応じない法人名前を公表する事を検討すると言う。

此処で注目は、500万円以上と3代以上続けない事と断って居る事でこの事からも業績のあった
官僚を無視出来ない事が伺えます。

只独立行政法人の役員ポストには全ての公務員OBの再就職は原則禁止し、現役出向や公募に切り替える
方針との事です。

ここで先に書いた高級公務員部長クラスの民間派遣拡大が焦点になって来ます。
今まで部長クラスの出向は禁止されて居たが、直近2年間に許認可や立ち入り検査のない民間への出向は
緩和される事になろうとしています。

出向中は民間から給与を貰い優秀な能力を活用すると言う面と、公務員給与削減、定員制の上手い活用
等のメリットがあるが、出向官僚の帰る席がないと言う事態も考えられ新しいリストラかとも取れます。

また政府は一定以上の収入があるポストには高齢者OBは就任させない様に公益法人に要請する事と
しました。

天下りの高齢官僚が高給を貰い新聞読んで帰る等の隠居待遇の悪弊を無くす意向の様です。

何れにしても税金のムダ使いを排し、優秀な退官官僚OBを上手く活用する事には賛成であるので、
政官業の癒着に目を配る事も大切ですが優秀な退官官僚OBの活用も大切ではないでしょうか?