安心社会実現会議

社会保障や財政等の中長期国家戦略を纏める有識者懇談会「安心社会実現会議」が
先月、麻生首相の手で内閣官房に設置されました。
之からの日本に安心した社会をどうやったら実現できるかと、中長期の国家戦略を
策定する有識者懇談会の会議です。
今国民は、雇用の不安定化。年金問題。医療問題。介護問題。少子化対策。等不安
材料が一杯で、将来に夢が託せない閉塞感に襲われて居ると言っても過言ではありません。
グローバルゼーションで突っ走ってきた日本のつけが、１００年に１回と言われる
経済危機が起き、一度に突きつけられた状態ではないでしょうか。
世界市場に遅れをとるなと、是まで築いてきた日本の良き伝統をかなぐり捨てて
競争原理導入、成果主義、金万能の社会を築こうと、構造改革や規制緩和を急ぎ
過ぎた結果がこの様(ざま)です。
膨れあがった投機による金融経済がまず米国でハジケ世界に金融危機が波及した。
加熱したマネーゲームや投機保障の会社、銀行の破綻、不動産業界の破綻等々・・
やがてそれが実体経済に及び、自動車業界、家電業界に、そして輸出産業を諸に　直撃した。
それは底の浅い日本経済を叩きのめしました。
正規社員から非正規社員に切り替え、コスト削減策を徹底した企業がまず、非正規社員切りを行い、
一挙に雇用不安が起きた。
今後日本の雇用問題をどうするかと言う事が全てを解く鍵になるのではないか？
内需の拡大。年金問題。医療問題。介護、結婚問題少子化、子育て、社会保障等　
全てに係わって来るのではないでしょうか？
安定した生活には安定した就職がまず先決です。
これを中長期的どう実現して行くか？
そのためには、経済状況の好転を目指さねばなりません。
当然、卵が先か？鶏が先かの問題が起きて来るでしょう。
麻生首相の持論「中福祉。中負担」実現のため、消費税切り上げは避けて通れない
関所です。
こういった難問を「安心社会実現会議」が、まとめて来月政府に提言します。
政府は、今年の経済政策、財政政策の基本となる「骨太方針２００９」に反映させる段取りです。
明快な提言が出る事を期待したい。