櫻井よしこさんのX投稿で「あなたは祖国のために戦えますか」が物議をかもしてますね。
この人の言ってること自体は正しいのです。一国の独立と主権は軍事力の裏付けなくして守れるものではなく、国防は国政の根幹です。また、自分たちで戦おうとしない国民をどこかで誰かが善意で守ってくれるわけでもありません。
しかし、そのことを自分はぜーったい弾が飛んでこないところから声高に叫ぶ政治家とその取り巻きを国民が忌み嫌うのも当然なことなわけです。
レマゲン鉄橋という映画を見られた方は良く分かると思いますが、自分はぜーったい弾が飛んでこないところから突っ込め~!と命じる上官ってのはみんなの怨嗟の対象にしかならない。第二次世界大戦中にライン川にかかるレマゲン鉄橋をナチスが爆破するまでに占領しなければライン渡河が大幅に遅れて相手に息をつかせることになる。一方でナチスはライン川に架かる橋を次々と爆破して最後の撤退路にこの鉄橋が残っている。焦る軍部はライン川の西側にいる兵士を残して爆破することを前線に命じる。
マクロな視点から見れば命を賭してでも戦わなければならないことは明白なんですが、無理に占領を急がせたり前線の兵士の退路を断とうとする上層部に対して最前線にいる人たちが「だったらお前がやれよ!w」と反発するのも当然な話です。
戦場で戦わずに済んだ高齢の人が若者に国のために命を賭して戦え!というのは、自分は弾が飛んでこないところから愛国節をほざいている連中はともかく、実際に戦場に行かなければならないかもしれない若い世代の反感を買うのは当然のことでしょう。
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