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2013年理論問7を解く

2022-05-01 23:38:59 | 電験2種への遠い道のり

久々に電験について解説することにしてみましょう。

2013年の問題は実に思い出深いものがあります。実際に自分が初めて電験を受けたときの問題だからです。

試験会場のみやこめっせに行くのに、明治時代に田辺朔郎氏が開削した洛中に初めて電力網を構築するきっかけとなる琵琶湖疎水を渡って平安神宮の大鳥居を拝んだあの朝の光景は今でも忘れられません。

さて、この年の理論問7は交流回路の問題です。ここで、公式暗記組や教えられたセオリーをただなぞるだけで問題の本質を考えない人はどうしても静電容量がいくらなのかを求めようとするでしょう。

はっきり言って静電容量がいくらなのかはどうでもいいのです。

50Hzで100V 20Aだったら電圧と電流の比率が100÷20=5Ωってことはすぐに出てきますね。そして抵抗は4Ω、つまり底辺4ナナメが5の三角形の高さはなんぼ?ってことでピタゴラスの定理からリアクタンスが3Ωだってことです。

ちなみにこの説明が何を言ってるのかさっぱりわからんwってかたは複素数とインピーダンスの基礎に立ち返りましょう。今わからないのはちっとも恥ずかしい事じゃないんですから。分からないから勉強するんであって誰だって大なり小なり分からないことがあるわけです。私だって電験2種の免状を手にした今でも電気計算は分からないことだらけですwこれから勉強を始めてみようという方もオームの法則が分からんwって方も電験2種の免状を持つ私も所詮どんぐりの背比べ、わからないことをこれから分かろうとしているという本質はそうそう変わるものではありません。

さぁ、周波数が60Hzに替わりました。でも抵抗は4Ωのままですよね。でもリアクタンスはコンデンサですから50/60倍になります。ですから60Hzのリアクタンスは5/6倍で2.5Ω。高さが3から2.5に替わればナナメは√16+2.5x2.5≒4.717Ω

ですから100÷4.717≒21.2Aで選択肢の⑶になるわけです。

電卓を効率よく使いたいなら三角形を書いてリアクタンスが2.5ってわかれば

2.5×=+16=√÷=100=÷=で21.19957・・・・ってでてきますね。

試験当日は9:00~10:30の90分で20個マークするわけですから平均4.5分のスピードで解きこなす必要があります。たとえ60点狙いでも6割を確実に確信をもって正解できるかといえばそうでもないので全問を何らかの形で解いておく必要はあるでしょう。まぁ論説では即マークできるものもあるので計算問題は5分以内に解けるようにしておきたいものです。

で、公式の意味を踏まえた暗記は簡略化した計算方法がすぐに頭に浮かぶようになり、電卓の使いこなしは計算時間の短縮に役立つわけです。これなら電験3種ならば多くの問題で1分以内の計算を可能にできそうですよね。

さて、えらっそうにこんなことを述べている私ですが当日どんな計算をしていたかといえば・・・

 

 

出てきましたね・・・・

思いのほか慎重に途中経過を書き記してたみたいです。年1の試験で各問どうしても慎重になりますよね。

ちなみに文章だけで出題されている問題を必ずきったなくてもいーから図に書き下ろすのは私の癖です。頭の中だけで計算を完結できるほど天才的な頭脳は残念ながら持ち合わせていませんのであしからず(笑)

 


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