日本語の歌詞も

麻丘めぐみ「シェルブールの雨傘」


ルグランの曲はルグランのピアノ演奏こそが美しいと思っている私であるが、日本人の歌手が日本語で歌ってもよく似合う。

ルグラン作曲ということもさることながら麻丘めぐみさんの歌唱力がまたルグランの名曲を引き立てている。

やはり映画では最後のGSでの再会そして別れのシーンがよくよく語り継がれる名場面である。マドレーヌがフランソワを連れて買い物に出かけていった後に、何も知らないジュヌヴィエーヴの娘フランソワーズが無邪気に鳴らし続けるクラクション。
「余計な音を立てないで」
そう、ギィとの気まずい再会は分かりきっているように・・・
お互い恨み節を述べるでもなく
「貴方元気？」
とだけ・・・
それから給油を終えたジュヌヴィエーヴは去っていき、その後にマドレーヌとフランソワが帰ってくる。何事も無かったかのように家族が団欒するところで画面が暗くなり映画は終わる・・・
作品が名作であり、ルグランが手がけた曲は映画を更に引き立たせる。
ルグランの旋律は美しい。
そして原曲に負けない麻丘めぐみさんの歌。