絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年11月19日(日)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業内容

2023-11-19 18:10:46 | 絵本ゆっくり塾

本日はWAKKUN先生の授業です。

 

WAKKUN先生がアトリエを掃除していたら、取材を受けた昔の雑誌が出てきたそうで見せていただきました。

1995年の装苑です。

この取材を受けたのが、1994年の12月だそうでその当時のアトリエの写真が写っていました。

1995年1月17日に阪神淡路大震災が起こったので、震災前の綺麗な状態のアトリエでした。

取材を受けた当時は、1ヶ月後に震災が起こるなんて思いもよらなかったことだと思います。

ギリギリのタイミングで取材を受けられていて良かったですよね。

 

WAKKUN先生の二回目の授業は、90×90センチの和紙に墨で絵を描くワークショップです。

まずはWAKKUN先生がお手本で描いて見せてくださいました。

力強く一気に描き上げました。

 

「家来の一人もいない王様」

人それぞれが主人公というテーマの絵です。

「凛」とした気持ちで描いているそうです。

WAKKUN先生が描いた絵は、ジャンケンで勝った人にプレゼントします。

 

では、皆さんも描きましょう。

「上手く描こうとは思わず、愛おしいと思う気持ちを表現してください。今日の授業は、心の中にあるものを外に出す練習です」とWAKKUN先生。

描き始めは躊躇っていた方も、一筆描き始めるとすらすらと描かれています。

皆さん勢いがあっていいですね。

 

静かに丁寧に描くのもいいし、大胆に一気に描き上げてもいいですよ。

墨の濃い薄いも水で調整してくださいね。

 

完成したら発表します。

最近思ったことや子どもの頃の思い出など、皆さん表現したいことはさまざまです。

     

 

人それぞれ思う(表現したいこと・表現の仕方)ことは違いますが、いい作品と思えるものは、人間の心が動いて描いているもの。それは、音楽・文学・絵 全て同じです。

 

ささき まき さんの『やっぱり おおかみ』(福音館)を読み聞かせていただき、

「自分は他人と違っていいんだ! それぞれの根っこに持っているものを表現してくれたら嬉しい」と おっしゃっていました。

 

自分の中で問いながら、心とのやりとりをしながら創作活動をしてください。

と、WAKKUN先生は熱く語っていました。

 

今日の授業では、心が動く大切な部分を、絵にして具体化するという授業でした。

 

次回の授業では、細長い紙に墨で絵を描きます。

お楽しみに!


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2023年11月15日(水)絵本わくわくコース・太田朋先生の授業内容

2023-11-15 17:23:45 | 絵本わくわく塾

本日は太田朋先生の初回の授業です。

初回の授業は「しりとり絵本」のアイデア出しをしました。

 

土台の紙は、コピー用紙を八つ折りにして、真ん中の部分に切り込みを入れます。

パタパタと折れば、8ページのミニ絵本が完成します。

 

そして、今までの生徒さんの作品を参考に見せていただきました。

動物園やレストランなどの場所設定でのしりとりや、日常の一部をしりとりにされていたり、テーマは様々ですね。

広げたら一つのイラストになっていたり、面白いアイデアで制作された作品もありました。

 

土台が完成したら「しりとり絵本」のアイデア出しを始めましょう。

まず、好きなテーマを決めて考える。

 

どんなことば、どんなイラストで繋げていくかを考えて、そのテーマに合う画材を決めます。

見開きに2つ以上の言葉を入れ、言葉や絵の入る位置、構図も考えてください。

しりとりの最初と最後の文字を大きめに書いたり、色を付けると分かりやすいですね。

ノートやスケッチブックにアイデアを出して、太田先生と相談しながら進めていきました。

 

皆さん、集中して考えていました。

どんな内容にするか決まった方は、構図を考えて描いてみましょう。

 

次回の授業で発表しますにで、沢山のアイデアを出して「しりとり絵本」を完成させてくださいね。

 

 

次回は「しりとり絵本」を発表した後、プラ版画のワークショップをします。

プラ版画にしたいイラストを、ハガキサイズで描いてきてください。

細かすぎないシンプルなイラストがいいですよ。

楽しみですね。


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2023年11月11日(土)文章たっぷりコース第5期・初回の授業内容/高科正信先生

2023-11-13 20:41:16 | 文章たっぷりコース

文章たっぷりコース第5期が始まりました。

まず、皆さんがなぜこのクラスを受講しようと思ったかを含めた自己紹介をし、
高科先生の自己紹介の中では出版されたばかりの『プレゼントはひとつ』(文:高科正信/絵:コマツシンヤ 福音館こどものとも年中向き2023年12月号)
と、前作『はしを わたって しらない まちへ』(文:高科正信/絵:中川洋典 福音館こどものとも2017年10月号)についての話をしてくださいました。

この講座では、「、」「。」の打ち方から原稿用紙の使い方まで、文章の書き方をていねいに教えてくださるそうです。

この日は、中高生のための文章読本 ー 読む力をつけるノンフィクション選(編:澤田英輔・仲島ひとみ・森大徳 筑摩書房)から、
長田弘の詩「世界は一冊の本」という詩と、序文を紹介してくださいました。
この詩は『ポケット詩集』(編:田中和雄 童話屋)に収められた作品です。

『ポケット詩集』からは、茨木のり子の「聴く力」も紹介してくだいました。
今から文章の書き方を学ぼうとする皆さんの心に、届いたでしょうか。

このように、さまざまな書籍の中の文章を取り上げながら「書くとはどういうことか」「いかに書くか」について、
先生ができるだけのことを伝えていこう、書いていくときに本当に必要なものは何かを話していこうと思う、とおっしゃいます。
せっかく受講するのだから、できるだけたくさんのことを手に入れてほしいとのことでした。

そして、今期のテキスト『60歳からの文章入門』(著:近藤勝重 幻冬舎新書686)を皆で音読していきました。
「、」「。」に気をつけながら読んでいくと、作者の意図や意味、リズムや文体が分かり、自分にも身につくようになります。

この日は
●言葉と文字と文章と
・言葉を選択する力
●「思うこと」より「思い出すこと」を書く
・作文10カ条
・文章は最高の自己表現
・体験は「気づき/ひらめき」の素 のところを見ていきました。

とくに作者による「作文10カ条」のところは、これから文章を書くときに気をつけていきたいことです。
書くテーマと自分の間にある程度の距離をとり、自己を対象化して、主観性だけでなく客観性を持たせることが重要だとか
文章を書くということは、たとえ日記であっても誰かに読まれることを前提に書くべきだとか
皆が次々と質問して、授業が盛り上がりました。

高科先生によれば、人類が誕生して他の人に何か(感情・情動)を自分ではない誰かに伝えたいときに、言葉が生まれたのではないか。
最初は表情や身振り手振りや仕草やうめき声だったでしょうが、まず何かを表す言葉ができ、次に洞窟などに絵言葉を描いて残し、そしてその地方独自の文字ができ、それをつなげて意味の分かるものにして言ったのが、文章であろう、とのことでした。

休憩をはさんで、後半は「書く」ことについて学んでいきました。
まずは、これから毎回でる課題を書いていくときに使う原稿用紙の使い方の確認です。

①原稿用紙は縦書きを使う。サイズやメーカーは問わないが、1枚400字詰めのものを選ぶ。
②題名は2行目の3〜4マス目くらいから書き始める。
 短いものは行内でバランスを取るが、題名が長くて2行にわたるとき2行目は1行目より少し下から書く。
③作者名は4行目の下の方に書く。②の題名が2行にわたっていても、作者名は4行目固定で。
④本文は6行目から始め、書き出しは1マスあけて2マス目から書いていく。
⑤1枚に一つノンブル(ページ数)を書いておくと、入れ替わったときに気づきやすい。
⑥ 文末の 、 。が次の行にわたるときは、前の行の欄外にぶら下げる。
⑦「」は一文字と数え、行頭にくるときは段落が変わるときでも1マスあけなくても良い。
⑧撥音(っ・ゃ 等)・長音(ー)は行頭になってもかまわない。
⑨数字や外国語は基本は縦書きだが、文字を寝かせた横書きでもかまわない。
⑩会話文の「」中には文末に。はつけない。
⑪「」『』()などの使い方に気を配る。
⑫以上の表記上の約束事は、一つの文章の中では統一する。
⑬公募などでどこかに提出する原稿は、上に1枚題名と作者名の書かれた別紙をつけるのが礼儀である。

等々、たくさんの約束事がありました。
文章を書くとき、手元に辞書の他に各新聞社などが出している「用字用語辞典」の類いがあれば
何か書いていて迷ったときにすぐ確認できて、便利です。

そして、今回の課題です。
上記にあるような約束事を守り、「あるく」をテーマにしてエッセイ・創作・詩など、自由な内容・長さの文章を書いてください。
※ この教室での課題を提出する際は、上に1枚つけなくても、本文が書いてあるページからで結構です。

実際に歩いてみて、または以前歩いたときに感じたことや考えたことなど、「自分にしか書けないこと」を思い浮かべながら書いてください。

次の授業は11月25日(土)です。皆さん、頑張ってくださいね!


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2023年11月11日(土)イラストじっくりコース・弓削ナオミ先生の授業内容

2023-11-12 15:30:19 | イラストじっくり塾

本日は弓削ナオミ先生の初回授業です。

初めに皆さんの自己紹介を簡単にお聞きしました。

デザインの仕事や福祉関係・学校の講師・歯科医などいろんな職種の方が集まっていますが、皆さん絵を描きたいと思って集まった人たちです。

これからの交流が楽しみですね。

 

次に弓削先生の自己紹介です。

弓削ナオミ先生は、女性誌向けのイラストをよく描かれています。

初めはコピック・筆ペンを使われていましたが、今ではデジタルやアクリル・パステルなど、いろんな画材を試して描かれています。

「長く活動していますが、今でも悩むことはありますので、皆さんと同じですが、画材については、いろいろ試してきた分たくさん知っていますよ。今日は、そんな画材を紹介しますね」

 

よく使われるアクリル絵の具の中でも、ガッシュとリキテックスの違いを説明していただき、

また透明水彩の特徴を実際に着色して分かりやすく説明していただきました。

 

他にも、パステル・マーカー・筆ペン・色鉛筆など、いろんな画材を知ることが出来ました。

休憩時間には、実際に画材を使わせていただき、これから何を使って描いてみたいか、ワクワクしてきましたね。 

「好きな画材ではなく、苦手な画材で描いてみると、他の人からいいねと思われることもあります。この場(絵話塾)は、そんな気づきの場所になればいいと思っています。なので、いろんな画材にチャレンジしてみてくださいね」と 弓削先生からのお話がありました。

次の作業に入る前に休憩します。

休憩中には画材を試し描きしたり、初めて使う画材に皆さん盛り上がっていました。

 

次にカッターで鉛筆を削ってみて、その鉛筆を使っていろんな線を描いてみました。

鉛筆の準備ができたら、ワークショップをしていきましょう。

① 肘を浮かして真っ直ぐ、ジグザグ、グルグル、点線を描いてみます。

② 楽しい気持ちでグルグルと描きます。

③ 肘を机につけて、真っ直ぐ、ジグザグ、グルグル、点線を描きます。

④ 嫌なことを思い出して、ジグザグを描きます。

⑤ ◯を5つ、自由に描きます。

⑥ ◯の中を、全部違う塗り方で塗ります。

描き方や気持ちで、いろんな線が描けます。

それぞれ個性があっていいですね。

 

次は、

① ピーマンを見ないで、イメージして1分間で描いてみます。

② 実物のピーマンを見てデッサンします。4分間かけて描きます。

③ 利き手ではない手で、1分間で描きます。

④ 一筆描きで、同じく1分間で描きます。

⑤ 最後に擬人化して7分間で描きます。タイトルも考えてください。

 

 

①と②を見比べてどうですか?

③と④は、自分が意図していない描き方です。意外とそのほうが魅力的だったりしませんか?

 

苦手なことも自分らしさであって、個性になります。

正解・不正解は無いので、失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジしてみてくださいね。

 

今日は、準備運動のような授業でした。

次回の授業も楽しみですね。

 


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2023年10月15日(日)絵本レベルアップコース・高畠純先生の授業内容

2023-11-09 18:59:31 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」の最終授業です。 講師は高畠純さん。(次は2013年11月12日スタート)

まずは純さんのカレンダーができましたので、1部1,430円で販売しました。

高畠純さんのカレンダー

 

今日の授業は文章を読んで絵を描く では始めましょう。

今日は二宮由紀子さんの絵本『あめRain or Candy?』の文章を読んで絵を描きます。

この文章は同じ読みですが、発音の違いで意味が異なります。

『あめRain or Candy?』の文章

 

一例としまして ①ややっ、あめがふってきたぞ! ②ややっ、あめがふってきたぞ! ①のあめは、雨です。

②のあめは、食べる飴 このように文章にすれば同じですが、発音によって違いますね。

次ページに文章を載せていますので、好きなものを選んで絵をつけてください。

 

次は、純さんが持ってきました二つの袋。

中には「動物」の名前、もう一方には「物」の名前が書いたカードが入っています。

それぞれの袋から1枚ずつ引いてそこにある名前をテーマにして4ページ絵本を作ります。

何もないところから絵本を作るにはハードルが高いので、このようにヒントとなるテーマがあれば、すこしは制作しやすいかと思います。

文章は付けなくてもいいのですが、言葉がない絵本は絵の力が必要になります。

では今日の授業はここまで。また次の授業でお会いしましょう!チャオ!


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