本日の絵本ゆっくりコースは、荒井良二さんの今期最後の授業です。
荒井さんは7月1日〜9月3日まで、横須賀美術館で展覧会が予定されています。
タイトルは「new born 荒井良二」
3つの展示室に約50個の小屋を作り展示されるそうです。
この展示は、横須賀美術館のあと巡回されるのですが、
50個の小屋は、会場によっては展示の仕方が変わる(移動する絵)ので、
それぞれの会場で、楽しみ方がありそうですね。
授業では、なぜこのような展示になったのか、荒井さんの思いをお聞きしました。
隠れテーマがあるそうなのですが、このブログでは内緒にしておきます。
ぜひ展示を観て、直接感じていただけたらと思います。
休憩を挟んで、いつものミニ絵本ワークショップをします。
白い紙で丸い形を作っています。
これは何なのかな?と思っていたら、石だそうです。
石と思って見ていると、どっしり重いものにも感じますね。
この紙の石を使って、ミニ絵本を考えます。
1ページ・・・石の重さを感じさせるような線で石を描く(線は多め)
2.3ページ・・・簡略化された強い線で石を描く(線数は少なく)
4.5ページ・・・見ないで石を描く
6.7ページ・・・アウトラインのみで描き、石の中に何が入っているかも描く
8.9ページ・・・石の中に入っているものをフォーカスして描く
10.11ページ・・・石は描かずに中のものだけを描く
12~23ページ枚目は、自由に描く
24ページ・・・最後のページは、石を描く。
スタートは石を意識して描きますが、途中から石の中の世界に変わります。
別の世界へ連れて行って、最後は石に戻ります。
今回のミニ絵本は、終わりを決めてから始まります。
元に戻ることで、読者に安心感をもたらします。
『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック のような、行って帰ってくる絵本は沢山あります。
このワークショップのように、始まりと終わりを決めて、その間のストーリーを考える。
行く通りのストーリーが考えられると思うので、よいトレーニングになるでしょう。
成功も失敗もないです。
またチャレンジしてくださいね。
今期の授業は、この日が最後の荒井さん、
授業が終わってからも、おしゃべりしたりサインを描いたり、楽しい時間は続きました。
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よろしくお願いいたします。