絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年3月24日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2024-05-05 15:09:11 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」の授業。講師は松田素子さん。

松田さんはお知り合いから「月桃」の種を頂いてベランダのプランターに播いて、観察していたら新芽が出て、いまではそこそこ大きく育っているそうです。月桃の種はゴマくらいの小さな種で、これが成長すれば2メートル位の大木になるそうです。

また以前、松田さんは古い一軒家に住んでいて、そこは猫の額ほどの小さな庭でした。大家さんから「庭の手入れはこまめにしてね」と言われていたのですが、どんな草花の芽がでるか興味が涌いて観察していた時期があったそうです。

日常の生活で、すこし目を凝らせば絵本の種になる要素がいっぱいあります。皆さんも日々の生活で忙しいとは思いますが、ちょっと立ち止まってみませんか。

 

では講評をしていきましょう。 本日ダミーを持ってきた方は5人です。

・『空の絵本(仮称)』

空の色を妖精が色々と変えて、王様に気に入ってもらう内容です。

最後のページで王様が空の色を見て、この空の色は良いね、と言っていますが、このように良いと断言していいのか?

読者は絵本のなかで良い悪いを言ってしまうと、つまらなくなってしまいます。 

 

・『女の子と樹の話』

色々な要素とアイデアが入りすぎて、バラバラのピースがばらまかれた状態になっています。

それと言葉で説明し過ぎています。絵本は絵が喋らないといけないのです。

 

・『おしゃべり木の葉』

・『春を探して』

などダミーがありましたが、いずれも絵と言葉の関係性も含めて、出版されている絵本をとにかく、深く深く読み込んでいきたいですね。

 

次は絵本『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』について

松田さんはミキハウスから出版されています、宮澤賢治の絵本を編集されていますが、今日は『ざしき童子のはなし』をします。
この絵本は一種のファンタジーですが、ファンタジーにはリアリティーが必要。作者は東北の地に赴き古い家屋や風景を写真に収め、それを参考に絵本を仕上げました。
あと絵についてのお話など色々とお聞きしました。
詳しくは教室で!

以下は授業中に紹介しました書籍です。

『名前をつけるおばあさん』 作: シンシア・ライラント 絵: キャスリン・ブラウン 訳: まついたかえ  出版社: 新樹社


『マツボックリが笑う日』 著:Daniel Blajan  翻訳:池 央耿  原著:池 央耿   出版社: 翔泳社

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)5月の日程が決まりました!

5月 11日(土)    11:00〜 

        12日(日)  11:00〜 

     25日(土) 11:00〜 

     26日(日) 11:00〜 

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
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2024年3月3日(日)絵本レベルアップコース・高畠純さんの授業内容

2024-05-05 14:39:41 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」の授業。講師は高畠純さん。

先ず最初に絵本を作るときにやってはいけないNG10ヶ条

以下のことは絶対にNGではないのですが、下記の内容の絵本は昔からいっぱい出版されているので、 それを超える斬新なアイデア等があれば作ってもいいかもです。

 

1,森の中でパンやクッキーを焼く

2.簡単に「虹」「気球」等を出さない

3.妖精、天使、王子、王女を出さない

4.魔法を使わない

5.幸せは結局私のそばにある、というおちはしない

6.夢おち、色々なことがあって最後が夢でした

7.絵本の文章でNGは、「実は」という言葉は使わない

8.ケーキ、パンなどのレシピ絵本は作らない

9.「しつけ」を絵本にしない…創造力がない

10.自分だけがわかっている絵本…友だちに見せて褒められても信用しない

さあ、ワークショップを始めましょう!

今回は
・「キリン」「ポケット」この二つの言   葉を絵にします。

次に
・「サル」と「歯ブラシ」この二つの言葉を絵にします。


いずれも1枚の絵として考えるのですが、連続性を持たせてください。言葉は不要です。
次は添付のテキスト(作・内田麟太郎)を読み込んで絵をつけていきます。 横組みで文字はテキストを切って貼っても、書いてもOKです。
詳しい内容はまた絵話塾の教室で!


では、次の授業でお会いしましょう。

 

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2024年2月11日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2024-05-05 14:26:02 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」の授業。講師は松田素子さん。

先ずは子どもの時のお話から始まりました。

松田さんは小さい時によく扁桃腺が腫れて、近所のお医者さんに通っていました。その医院は「痔」の名医で、同級生が「松田は痔なんだって!」と周りに言いふらしていました。それを知った彼女は、噂を流した同級生と一緒にその医院に行って、誤解を解いてもらったそうです。非常に恥ずかしく悔しかった体験ですが、小さい時のそういった記憶は、誰にだってあると思います。

子どもの時の  くやしい思いや楽しかった想い出が、  必ずあると思います。  

それが絵本を作るうえで創作の種になります。

以前松田さんが五味太郎さんに一番古い記憶を聞いた時、“なすび畑”に自分がいて何かの拍子につまずき、顔を起こせば目の前に「なすびがある、ぼくがいる」と思ったことがあると答えたそうです。少し格好をつけていますが、五味さんの絵本は記憶を辿る要素があります。

荒井良二さんの絵本づくりの原点は「戦争」です。絵本『はっぴいさん』の最初のページにも、瓦礫の山が目立たないように描かれています。

長新太さんの絵本の原点は「笑い」。 笑いは理屈をひっくり返す! 眼の中にお星さまが描かれた絵本でもいいのですが、二流、三流ではなく一流であることを心がけたいですね。

 

アイデアだけで絵本を作らない。

 

柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さんのお話

松田さんが柚木さんと知り合って30年位になります。松田さんが60歳になった時に、柚木さんから「あっ60歳ですか、これからですね。今からバランスよく生きていけますね」と言われたそうです。

また以前、柚木さんに絵本の仕事をお願いしましたら、柚木さんは「あまり絵本を読んだことがないので」と言われました。そこで松田さんが段ボールに絵本を一杯詰め込んで「柚木さん、何か気に入った本がありましたら、お知らせくださいね」と言って送ったところ、柚木さんが選んだ絵本は、大竹伸朗の『ジャリおじさん』と荒井良二の『バスにのって』でした。 この2冊を選んだことに松田さんは、何と感性豊かな方なんだろう、と思ったそうです。

 

 

『ジャリおじさん』 大竹伸朗  福音館書店 1994年

 

 

『バスにのって』 荒井良二  偕成社 1992年

 

柚木さんは常に新しいことに挑戦される方で、日本では名前が知られているので、何もしがらみのないフランスで80歳を超えて個展を実現されました。


ではまた教室でお会いしましょう!

 

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2024年1月14日(日)絵本レベルアップコース・高畠純先生の授業内容

2024-02-22 16:57:17 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」3回目の授業です。 講師は高畠純さん。

先ずは絵を描くストレッチをしましょう!頭も身体も柔らかく。

スマホなどの写真を見ないで、 「たまご」を5秒で描いてください。

次に下記の3つを資料を見ないで、もちろん5秒でなくても良いので描いてみましょう。

1,ヒヨコ

2.タツノオトシゴ

3.自転車

※自転車はチェーンを描くのが難しく、車輪とチェーンの関係をよく考えましょう。

 

高畠先生が、順番にアドバイスして回ります。

 

下記のシーンを資料などを見ないで描いてください。

A.人が正座している姿を横から見たところ。

B.あぐらを前から見たところ。

C.腕を組んでいるところ(上半身)。

D.正面から箸を持っているところ。

E.正面からスプーンを持っているところ。

F.正面から見た相撲の関取の髪型。

どうですか。簡単に描けた方は少ないと思いますが、自分の得意、不得意が分かりますね。描き終わればスマホ等をみて確認して、家に帰りましたら復習しましょう!
さあ次は絵本作りのヒントになるワークショップです。
ウフフどんな授業かな!お楽しみに。
ではまた教室でお会いしましょう!
チャオ!       


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2023年12月10日(日) 絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2023-12-26 16:30:15 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」2回目の授業です。 講師は松田素子さん。

先ずは新刊の紹介。松田素子さんが編集しました絵本『水はうたいます』。まど・みちお さんの詩にnakabanさんが絵を描いています。

売れている絵本だから、良い絵本!?ご自身の眼で確かめてこれが果たして10年20年先も残るのかなと考えてください。

今日紹介します3冊の絵本は、この先も末永く読み継がれるものと確信しています。  

 

絵本とは  

人の心の中心まで大切なものを届ける  「のりもの」

 

また、絵本を書店で購入する時は、どれがいいか迷って買いますね。だけど買って家で読み返すと、何でこの本を買ったんだろうと後悔することがあると思います。この後悔が大事で、失敗することで自分の眼が肥えてきます。失敗や後悔から学ぶことは沢山あります。  

 

あたりまえの事を続ければ  特別なものになる。  

 

自分の好きな文章や詩に絵をつける練習は、非常に勉強になります。

 

次は松田さんがイギリスに行ったお話です。

イギリスで思ったこと

イギリスに時々仕事で行くことがあるのですが、毎回思うことは日本ほど絵本に恵まれている国は他にないと思います。というのは世界各国の絵本が流通している所は、日本以外ではどこを探しても見あたらないと思います。

アメリカやイギリスなどの英語圏に住んでいる人は、英語が世界共通言語という意識があるので、他の国の絵本を翻訳してわざわざ出版することはあまりありません。そう言う点で日本は絵本に関してはすごく恵まれています。

 

美術館でワークショップを見学  

イギリスの美術館で面白いワークショップをしていました。

名画の前に座り模写するのです。日本では模写をしようものなら係員がとんできて、「紙と鉛筆をしまってください!」ときつく言われますが、海外では模写や写真を撮っている方を多く見かけます。絵画の考え方が外国では、名画と呼ばれるものでもたまたま美術館が所有していますが、絵は国民みんなの共有財産的な考えかたです。

模写の風景

 

さてこの模写のワークショップですが、たんに絵の全体を見て描くのではなく、1枚の絵画作品をじっと見て一部分だけを模写するのです。何もその通りに描かなくてもOKです。参加した方が描いた模写は、みんなそれぞれ違う絵なのです。  

答えは一つではないのです!

また、自然史博物館では、キノコの展示をしていましたが、地上に見えている所だけではなく、キノコの「根」も含めて全体を展示していました。見えない所も実際には存在していることを改めて実感しました。

 

次の絵本レベルアップの授業は、2024年1月14日です。
では皆さま、良い年になりますように願っています。

 

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絵話塾ガイダンスのお知らせです!

2024年1月31日までにお申込みされた方には、素敵なプレゼントをご用意しております。

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

12月27日(水)14:00〜 17:00〜 

  28日(木)14:00〜 17:00〜 

  29日(金)14:00〜 17:00〜 

1月  13日(土)11:00〜

  14日(日)18:00〜

  20日(土)11:00〜

  21日(日)11:00〜

  27日(土)11:00〜

  28日(日)11:00〜

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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
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tel.078-332-5808
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