絵話塾だより

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2024年2月11日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2024-05-05 14:26:02 | 絵本レベルアップ

本日は「絵本レベルアップコース」の授業。講師は松田素子さん。

先ずは子どもの時のお話から始まりました。

松田さんは小さい時によく扁桃腺が腫れて、近所のお医者さんに通っていました。その医院は「痔」の名医で、同級生が「松田は痔なんだって!」と周りに言いふらしていました。それを知った彼女は、噂を流した同級生と一緒にその医院に行って、誤解を解いてもらったそうです。非常に恥ずかしく悔しかった体験ですが、小さい時のそういった記憶は、誰にだってあると思います。

子どもの時の  くやしい思いや楽しかった想い出が、  必ずあると思います。  

それが絵本を作るうえで創作の種になります。

以前松田さんが五味太郎さんに一番古い記憶を聞いた時、“なすび畑”に自分がいて何かの拍子につまずき、顔を起こせば目の前に「なすびがある、ぼくがいる」と思ったことがあると答えたそうです。少し格好をつけていますが、五味さんの絵本は記憶を辿る要素があります。

荒井良二さんの絵本づくりの原点は「戦争」です。絵本『はっぴいさん』の最初のページにも、瓦礫の山が目立たないように描かれています。

長新太さんの絵本の原点は「笑い」。 笑いは理屈をひっくり返す! 眼の中にお星さまが描かれた絵本でもいいのですが、二流、三流ではなく一流であることを心がけたいですね。

 

アイデアだけで絵本を作らない。

 

柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さんのお話

松田さんが柚木さんと知り合って30年位になります。松田さんが60歳になった時に、柚木さんから「あっ60歳ですか、これからですね。今からバランスよく生きていけますね」と言われたそうです。

また以前、柚木さんに絵本の仕事をお願いしましたら、柚木さんは「あまり絵本を読んだことがないので」と言われました。そこで松田さんが段ボールに絵本を一杯詰め込んで「柚木さん、何か気に入った本がありましたら、お知らせくださいね」と言って送ったところ、柚木さんが選んだ絵本は、大竹伸朗の『ジャリおじさん』と荒井良二の『バスにのって』でした。 この2冊を選んだことに松田さんは、何と感性豊かな方なんだろう、と思ったそうです。

 

 

『ジャリおじさん』 大竹伸朗  福音館書店 1994年

 

 

『バスにのって』 荒井良二  偕成社 1992年

 

柚木さんは常に新しいことに挑戦される方で、日本では名前が知られているので、何もしがらみのないフランスで80歳を超えて個展を実現されました。


ではまた教室でお会いしましょう!

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)5月の日程が決まりました!

5月 11日(土)    11:00〜 

        12日(日)  11:00〜 

     25日(土) 11:00〜 

     26日(日) 11:00〜 

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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