散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

敗戦は戦後世代にとっては非常に幸福な出来事だった。

2016年12月20日 | 日記
敗戦。

1945年の敗戦です。連合国に負けました。アメリカ、中国、ソ連、欧州なんかに負けたのです。

あの戦争がなかったら、と考えると恐ろしくなります。

日本があの戦争を起こさずに、負けもしなかったら。

大土地所有制度がまだ残っています。財閥も当然残っている。韓国のような超格差社会になってしまう。

流石に女性参政権は実現したでしょうが、1960年ごろまでかかったのではないか。

何より高度成長が起こりません。

「戦前の社会」がいまだに強く残っている社会になるのです。

だからあの戦争は「良かったのだ」とはならない、ところが複雑です。

私の母などは戦中子供でした。で苦労した。でも戦後は70年も平和な社会に生きています。人生の圧倒的時間が「平和」なのです。

生き残った戦中派にとっても、敗戦は結果としてこの上ない「幸福」をもたらしました。

かわいそうなのは死んだ人々です。日本だけでなく、アジア、欧州、米国、オーストラリア等の死んだ人々。

でも我々戦後派にとって、あの「敗戦」はこれ以上ないようなラッキーな出来事でした。

すべて結果論だとしても、歴史の不思議さです。


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