前のブログで、ゴールデンウィーク中の日本人旅行者が、メキシコやアメリカ、カナダで新型インフルに感染する確率を考えた。
今回は、日本に入国するメキシコ人やアメリカ人、カナダ人の中に、感染者が存在する確率を計算してみたい。
アメリカでは、250人ほどの感染者が確認されていて、これは、人口比で見ると100万分の1。訪日するアメリカ人は、月に8万人ほどらしいので、入国感染者数の期待値は、0.08人/月ということになる。
また、カナダでは、国内感染率が35万分の1くらいで、訪日人数は月に1万5千人ほど。従って、期待値は、0.04人/月となる。
この数字を見る限り、現在のような感染状況では、アメリカやカナダからの訪日者の中に、感染者がいる可能性はとても低いと言える。
一方、メキシコでは、感染者数がはっきりしない。ただ、感染による死者は、現時点で確認されているのが26人、最大でも100人程度と発表されている。
そこで、この新型インフルの致死率を、季節性インフルと大差ない0.1%と仮定して、死者数を30人から50人とおくと、総感染者数は、3万人から5万人と推定される。
メキシコの人口は1億人なので、感染者の人口比は、3千3百分の1から2千分の1となる。
メキシコへのアメリカ人旅行者の感染確率は、前回のブログで試算したように、2万分の1程度で、この数千分の1という数字は、国内感染率として妥当なものに思える。
そして、訪日メキシコ人は月3千人くらいだそうなので、結局、メキシコ人訪日者中の感染者数期待値は0.9-1.5人/月となる。
これらのデータは、すべて4月のインフル最盛期のものである。
つまり、先月、訪日したメキシコ人の中に、感染者が1人、いるかいないかという程度である。そして、幸いなことに、日本では、来日したメキシコ人の方も含めて、一人の感染者も確認されていない。
5月に入って、メキシコでの感染増加は明らかに鈍ってきている。おそらく、メキシコ国内の感染確率も減少し始めているだろう。
もし、今月の新たな感染者数が、3千人を下回れば、期待値は0.1人/月を切ってくるので、日本から見れば、感染者発生リスクはかなり低くなったと言えるだろう。
前回ブログの結果と併せて、予測リスクをまとめると
@GW中のアメリカ本土への日本人旅行者
感染者数の期待値 0.0032人
@GW中のカナダへの日本人旅行者
感染者数の期待値 0.0014人
@GW中のメキシコへの日本人旅行者 (1000人として)
感染者数の期待値 0.01人
@アメリカ人訪日者(月8万人として)
感染者数の期待値 0.08人/月
@カナダ人訪日者(月1万5千人として)
感染者数の期待値 0.04人/月
アメリカ・カナダ国内での感染者増加ペースは注視する必要あり
@メキシコ人訪日者(月3千人として)
感染者数の期待値 0.9-1.5人/4月
5月の新感染者が3千人を下回れば、期待値は0.1人/月より低くなる
もちろん、これらは幾つかの仮定に基づいた大まかな予測にすぎない。しかし、思ったほどには、世界的流行状態(パンデミック)というわけではなく、海外に行っても、さほどには感染しないという結論の方向性は、間違っていないと思う。
この新型インフルが、弱毒性であることと併せて考えれば、全便での機内検疫や、問診票による追跡調査、さらには、感染疑い者に公共交通機関を使わせない、などは明らかに行政の過剰対応である。
結局、新型ウイルスの感染そのもの以上に、麻生内閣や厚生労働省の柔軟さを欠いた対応の方が、国民にとってより脅威であり、ハイリスクかもしれない。
今回は、日本に入国するメキシコ人やアメリカ人、カナダ人の中に、感染者が存在する確率を計算してみたい。
アメリカでは、250人ほどの感染者が確認されていて、これは、人口比で見ると100万分の1。訪日するアメリカ人は、月に8万人ほどらしいので、入国感染者数の期待値は、0.08人/月ということになる。
また、カナダでは、国内感染率が35万分の1くらいで、訪日人数は月に1万5千人ほど。従って、期待値は、0.04人/月となる。
この数字を見る限り、現在のような感染状況では、アメリカやカナダからの訪日者の中に、感染者がいる可能性はとても低いと言える。
一方、メキシコでは、感染者数がはっきりしない。ただ、感染による死者は、現時点で確認されているのが26人、最大でも100人程度と発表されている。
そこで、この新型インフルの致死率を、季節性インフルと大差ない0.1%と仮定して、死者数を30人から50人とおくと、総感染者数は、3万人から5万人と推定される。
メキシコの人口は1億人なので、感染者の人口比は、3千3百分の1から2千分の1となる。
メキシコへのアメリカ人旅行者の感染確率は、前回のブログで試算したように、2万分の1程度で、この数千分の1という数字は、国内感染率として妥当なものに思える。
そして、訪日メキシコ人は月3千人くらいだそうなので、結局、メキシコ人訪日者中の感染者数期待値は0.9-1.5人/月となる。
これらのデータは、すべて4月のインフル最盛期のものである。
つまり、先月、訪日したメキシコ人の中に、感染者が1人、いるかいないかという程度である。そして、幸いなことに、日本では、来日したメキシコ人の方も含めて、一人の感染者も確認されていない。
5月に入って、メキシコでの感染増加は明らかに鈍ってきている。おそらく、メキシコ国内の感染確率も減少し始めているだろう。
もし、今月の新たな感染者数が、3千人を下回れば、期待値は0.1人/月を切ってくるので、日本から見れば、感染者発生リスクはかなり低くなったと言えるだろう。
前回ブログの結果と併せて、予測リスクをまとめると
@GW中のアメリカ本土への日本人旅行者
感染者数の期待値 0.0032人
@GW中のカナダへの日本人旅行者
感染者数の期待値 0.0014人
@GW中のメキシコへの日本人旅行者 (1000人として)
感染者数の期待値 0.01人
@アメリカ人訪日者(月8万人として)
感染者数の期待値 0.08人/月
@カナダ人訪日者(月1万5千人として)
感染者数の期待値 0.04人/月
アメリカ・カナダ国内での感染者増加ペースは注視する必要あり
@メキシコ人訪日者(月3千人として)
感染者数の期待値 0.9-1.5人/4月
5月の新感染者が3千人を下回れば、期待値は0.1人/月より低くなる
もちろん、これらは幾つかの仮定に基づいた大まかな予測にすぎない。しかし、思ったほどには、世界的流行状態(パンデミック)というわけではなく、海外に行っても、さほどには感染しないという結論の方向性は、間違っていないと思う。
この新型インフルが、弱毒性であることと併せて考えれば、全便での機内検疫や、問診票による追跡調査、さらには、感染疑い者に公共交通機関を使わせない、などは明らかに行政の過剰対応である。
結局、新型ウイルスの感染そのもの以上に、麻生内閣や厚生労働省の柔軟さを欠いた対応の方が、国民にとってより脅威であり、ハイリスクかもしれない。