最近の乃木坂、ちょっと展開が速すぎませんか(笑)。
西野七瀬が年内「卒業」と聞いて、22枚目はななせまるの単独センターかなと考えているときに、週刊文春が「お泊まり」スクープの「続報」を紙面に載せ、新情報はあるのか?と色めき立っていると、今度は22nd選抜で30部最速全完売の鈴木絢音が外される「大波乱」が起き、なんという理不尽かと憤っていると、今度は、若月佑美が11月一杯で乃木坂の活動終了との発表があり、これまでに観た出演舞台のシーンが次々と頭を駆け巡る。
22nd選抜メンバーの発表を受けて、データを集め、感想ブログを書こうとしているとき、確かに、若様はなぜセンター裏の2列目中央なんだろう?、なあちゃんと特別親しかったのかな?と、疑問に思っていました。
彼女は以前から脚の調子があまり芳しくなかったらしく、大型ライブの度に踊りが大変そうで、心配するファンは少なくなかった。
そのためだと思いますが、選抜の全体ダンスでとくに負担の大きい1列目、2列目、3列目の中央、いわゆる「センターライン」への起用が、近年はあまりなかった。
今回センター裏に入ったのは、乃木坂の発展に長年貢献してきた超人気メンバーがグループを去るにあたって、運営が「花道」を用意したということなのでしょう。
若月佑美の2列目中央はおおよその理由が判明したけど、重要情報がこれほど色々飛び交うと、22nd選抜に対する感想ブログも、気を緩めると、果てしなく長くなっていきます(笑)。
ということで、今日の記事は、22nd選抜の構成に出来る限り的を絞って、話を進めたいと思います。
若月佑美は、まだ11月一杯、乃木坂メンバーなので、彼女が出演した舞台の想い出などについては、別の機会に書いてみたいと考えています。
まずは、選ばれたメンバーと前作からの移動を見ておきましょう。
(表1) 22枚目シングルの表題曲を担当する選抜メンバー
21st選抜 [7-7-7(21), 14福神=1, 2列目全員]「タイトル未定」
(3列目) 優里(10/22) 井上(17/22) 佐藤^(01/05) 大園^(04/05) 理々杏^(01/05) 新内"(08/16) 高山(22/22)
(2列目) 衛藤(15/22) 秋元(19/19) 堀"(14/16) 若月(20/22) みなみ(20/22) 桜井(22/22) 松村(22/22)
(1列目) 梅澤^(02/05) 山下^(03/05) 飛鳥(15/22) c西野(22/22) 白石(22/22) 生田(21/21) 与田^(04/05)
# 客席側から見た左右でメンバー名を並べている
# 名前に色が付いているメンバーは、前作21st選抜から列移動のあった人で、前作の位置を1列目青色、2列目緑色、3列目オレンジ色、アンダーはピンク色で示している
# 名前に続く(A/B)は、(選抜入りした回数/選抜抜擢対象となった回数)
# 「"」は2期、「^」は3期、「c」はセンター
[参考]
21st選抜 [7-7-7(21), 14福神=1, 2列目全員]「ジコチューで行こう!」
(3列目) 高山 優里 若月 鈴木" みなみ 新内" 井上
(2列目) 秋元 衛藤 大園^ 梅澤^ 岩本^ 松村 桜井
(1列目) 生田 与田^ 西野 c飛鳥 白石 堀" 山下^
選抜発表 : 2018年07月01日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2018年08月08日(水)
アンダーを4列目と捉えて、今回、「列移動」があったメンバーは9人。
まず、21st選抜からアンダーへ行くことになったのは、2列目だった3期岩本蓮加と3列目中央だった2期鈴木絢音で、二人とも選抜1回メンバー。
逆に、21stアンダーから選抜起用されたのは、3期の佐藤楓と伊藤理々杏でいずれも初選抜。
でんちゃんと理々杏は、前作2列目から3列目中央に移動した大園桃子を挟む形で配置されています。
前作3列目の若月佑美が2列目中央、つまりセンター裏に入り、前作3列目の星野みなみと前作1列目の堀未央奈が若様を挟む形で2列目へ。
ちなみに、みなみの福神は、18枚目「逃げ水」以来で、約1年ぶりの復帰。おめでとう!
一方、前作2列目中央の梅澤美波が1列目に「昇格」し、3期では大園、与田、山下に続く、4人目となるフロントが誕生。
列移動のあった9人について、一応、表をまとめておきました。
(表2) 22nd選抜各列における前作からの列移動
アンダー ⬅︎ (復帰) 北野" 久保^
↑↑↑
↑↑3列目 鈴木"
↑2列目 岩本^
1列目 なし
アンダー 佐藤^ 理々杏^
↓
3列目
↑↑
↑2列目 大園^
1列目 なし
アンダー なし
↓3列目 みなみ 若月
↓↓
2列目
↑
1列目 堀"
アンダー なし
↓3列目 なし
↓↓2列目 梅澤^
↓↓↓
1列目
各期ごとの枠数変動を調べると、1期はアンダーとの行き来がなく、今作も前作と同じ13人で枠数変わらず。
2期は前作選抜の鈴木絢音がアンダーで、前作の3人から今作は2人となり1枠減少。
3期は前作選抜の岩本蓮加がアンダーで、一方、佐藤楓と伊藤理々杏が選抜入りして、前作の5人から今作は6人となり1枠増加。
歴代シングルの期別枠数は以下の通りです。
(表3) 乃木坂シングル選抜の枠数の変遷
凡例
総定員数 [選抜入りした1期の人数 / 2期の人数 / 3期の人数] : シングル番号 CD発売日 タイトル (その期間に起こった特徴的な出来事)
#「CD発売日」の「13/11/27(水)」は、2013年11月27日(水)発売
#「選抜入りした2期の人数」と「3期の人数」は、それぞれ選抜発表に参加した「07th」と「18th」から記載
16人 [16] : 01〜06枚目
========== 2期参加 ==========
17人 [16 / 1] : 07枚目 13/11/27(水) バレッタ(堀未央奈大抜擢)
16人 [14 / 2] : 08枚目 14/04/02(水) 気づいたら片想い
17人 [16 / 1] : 09枚目 14/07/09(水) 夏のFree&Easy(松井玲奈選抜入り)
16人 [15 / 1] : 10枚目 14/10/08(水) 何度目の青空か?
18人 [17 / 1] : 11枚目 15/03/18(水) 命は美しい
18人 [17 / 1] : 12枚目 15/07/22(水) 太陽ノック
16人 [16 / 0] : 13枚目 15/10/28(水) 今、話したい誰かがいる
17人 [16 / 1] : 14枚目 16/03/23(水) ハルジオンが咲く頃(深川麻衣卒業)
16人 [14 / 2] : 15枚目 16/07/27(水) 裸足でSummer
19人 [16 / 3] : 16枚目 16/11/09(水) サヨナラの意味(橋本奈々未卒業)
21人 [17 / 4] : 17枚目 17/03/22(水) インフルエンサー
========== 3期参加 ==========
18人 [14 / 2 / 2] : 18枚目 17/08/09(水) 逃げ水
19人 [16 / 3 / 0] : 19枚目 17/10/11(水) いつかできるから今日できる(伊藤万理華卒業)
21人 [14 / 3 / 4] : 20枚目 18/04/25(水) シンクロニシティ(生駒里奈卒業)
21人 [13 / 3 / 5] : 21枚目 18/08/08(水) ジコチューで行こう!
21人 [13 / 2 / 6] : 22枚目 18/11/14(水) タイトル未定(西野七瀬&若月佑美卒業)
18枚目「逃げ水」で3期メンバーが選抜起用されて以来、2期に対する3期の枠数比率が3倍にまで開いたのは初めてです。
これは21枚目「ジコチューで行こう!」の個別握手会における期別の売り上げ貢献率を考えると、「理不尽」以外の何ものでもない。
(表4) 21枚目「ジコチューで行こう!」個別握手会14次応募終了後における各期の推定売り上げ枚数と22nd選抜の枠数
凡例
その期による完売部数/担当部数 推定売り上げ枚数→全体売り上げ枚数に占める比率(22nd選抜における適正人数 : 実際の人数) 期名 個別握手会参加人数/その期の総人数
#「適正人数」は、各期の推定売り上げ枚数の比率に従って、21枠を配分した場合の割り振り人数
209/259部 18.8万枚→31.5%(6.6人 : 13人) 1期 12/18人
199/234部 17.2万枚→28.8%(6.0人 : 2人) 2期 10/11人
275/320部 23.7万枚→39.7%(8.3人 : 6人) 3期 11/12人
===================================
683/813部 59.8万枚→100%(21人) 全体 33/41人
(参考)
20枚目「シンクロニシティ」14次応募終了後の推定売上と21st選抜の枠数
279/321部 23.9万枚→35.3%(7.4人 : 13人) 1期 15/19人
200/229部 17.1万枚→25.2%(5.3人 : 3人) 2期 10/11人
297/360部 26.7万枚→39.5%(8.3人 : 5人) 3期 12/12人
===================================
776/910部 67.6万枚→100%(21人) 全体 37/42人
各期の売り上げ枚数を推定計算し、全体に占める割合を求めると、おおよそ1期30%、2期30%、3期40%と出てきます。
推定計算には誤差が入りますが、完売部数あるいは担当部数の全体に占める割合を求めても、同じような比率になります。
そして、この比率に従って定員の21枠を各期に分配すると、1期は6.6人、2期は6.0人、3期は8.3人が妥当な割り当て枠数です。
個別握手会売り上げの30%を稼ぎ、それを反映させるなら、22nd選抜で6.0人の枠が貰える筈の2期が、たった2人というのはあまりに少なすぎる。
一方、6.6人が「適正」である1期が13人も入っているのは、あまりに多い。
確かに、1期の場合、CM、映画、ドラマ、舞台、写真集、バラエティなど様々な外仕事での活躍があり、握手会の売り上げだけで判断すべきではないかもしれない。
しかし、体調不良で欠席、または途中欠席するメンバーが毎回出るように、握手会はメンバーにとって体力的にも精神的にも非常に厳しいイベントです。
しかも、乃木坂運営は、そこでの成績を選抜選考において最も重視する、厳密な握手会主義を長年貫いていて、選抜入りを目指すメンバーは、売り上げを伸ばすよう懸命の努力を続けている。
握手会で嫌なことがあっても、多くのメンバーはもう止めたいとは言えないので、彼女たちが直面する苦労が表に出ることは少ないですが、体調不良で休業していたメンバーが徐々に復帰する場合、握手会参加が一番最後のゴールになっていることからも、その過酷さが伝わってきます。
1期30%、2期30%、3期40%というのは、握手会に参加したメンバーが、身を削って自分の握手券を売り、その結果、辿り着いた数字であって、決して疎かにするべきではないと思います。
また、1期の枠数多すぎ問題を脇に置くとしても、運営が選抜に3期を6人起用するなら、その4分の3に相当する4.5人、つまり4人以上は2期枠を確保すべきで、そうでなければ2期のメンバーとファンが強い不公平感を抱き、グループの結束に亀裂が入る危険がある。
20枚目個別握手会における2期の推定売り上げは、上表後半に載せたように17.1万枚で、21枚目は17.2万枚とほぼ同じ水準を維持してますが、1期と3期はともに数字を減らしており、結果、2期の寄与率は明確に上昇しています。
個別握手会において、選抜入りを目指し、2期メンバーがとくに頑張ったことが数字として出ているのに、敢えて枠数を2人にまで落とすのは「理不尽」と批判されても仕方がないでしょう。
22nd選抜の2期枠が少なすぎる「理不尽」は、21stで初めて選抜入りした鈴木絢音のアンダー落ちによって、さらに悲惨さを増している。
(表5) 21枚目「ジコチューで行こう!」個別握手会14次応募終了後の推定売り上げ枚数によるメンバー順位表
凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (部数ベース完売率 @ 全完売達成次数:推定売り上げ枚数) メンバー名
#「順位」は「推定売り上げ枚数」の順。枚数が同じメンバーは同順位。但し、全完売している場合に限り、より早い次数で売り切ったメンバーを上位に置いている
#「推定売り上げ枚数」は、1期2期3期の完売1部あたりのCD枚数を750部、CD1枚の平均割り当て時間を7.2秒として計算
# メンバー名の色は22nd選抜における所属列で、青色は1列目、緑色は2列目、オレンジ色は3列目
#「"」は2期、「^」は3期
[01] 30部/30部 (1.00 @ 05次 : 2.25万枚) 大園桃子^ 齋藤飛鳥 新内眞衣" 鈴木絢音" 星野みなみ 堀未央奈" 山下美月^ 与田祐希^
[09] 30部/30部 (1.00 @ 06次 : 2.25万枚) 伊藤理々杏^
[10] 30部/30部 (1.00 @ 07次 : 2.25万枚) 斉藤優里 山崎怜奈"
[12] 30部/30部 (1.00 @ 08次 : 2.25万枚) 岩本蓮加^ 樋口日奈
[14] 30部/30部 (1.00 @ 10次 : 2.25万枚) 佐藤楓^
[15] 25部/30部 (0.83 @ 00次 : 2.24万枚) 阪口珠美^
[16] 24部/30部 (0.80 @ 00次 : 2.23万枚) 向井葉月^
[17] 15部/30部 (0.50 @ 00次 : 2.15万枚) 吉田綾乃クリスティー^
[18] 11部/30部 (0.37 @ 00次 : 2.09万枚) 中村麗乃^
[19] 04部/30部 (0.13 @ 00次 : 1.96万枚) 伊藤かりん"
[20] 25部/25部 (1.00 @ 08次 : 1.88万枚) 井上小百合 中田花奈
[22] 25部/25部 (1.00 @ 06次 : 1.88万枚) 寺田蘭世" 渡辺みり愛"
[24] 18部/22部 (0.82 @ 00次 : 1.64万枚) 伊藤純奈"
[25] 20部/20部 (1.00 @ 05次 : 1.50万枚) 梅澤美波^
[26] 05部/22部 (0.23 @ 00次 : 1.48万枚) 能條愛未
[27] 01部/22部 (0.05 @ 00次 : 1.39万枚) 川後陽菜
[28] 15部/15部 (1.00 @ 02次 : 1.13万枚) 高山一実
[29] 15部/15部 (1.00 @ 05次 : 1.13万枚) 生田絵梨花
[30] 07部/12部 (0.58 @ 00次 : 0.87万枚) 佐々木琴子"
[31] 00部/12部 (0.00 @ 00次 : 0.74万枚) 和田まあや
[32] 03部/03部 (1.00 @ 02次 : 0.23万枚) 桜井玲香
[全日程不参加]
(スケジュール調整)
秋元真夏 衛藤美彩 白石麻衣 西野七瀬(c) 松村沙友理 若月佑美
(休業)
北野日奈子 久保史緒里
前作の選抜メンバーが、そのシングルの個別握手会で最高30部を最速次数で売り切ったのに、次のシングルで選抜起用されなかったのは、少なくとも私の記憶にはありません。
握手会で良い結果を残したメンバーが、優先的に選抜起用される握手会主義は、乃木坂運営が、多くの批判を浴びながらも、46&48Gのどのグループよりも強く拘ってきた「鉄則」です。
鈴木絢音のアンダーは、自分たちが頑として変えず、長年メンバーに課してきた論功行賞のルールを、唯一、鈴木絢音に対する「行賞」の部分にだけ適用しなかったわけで、握手会主義の問題点云々は別にして、流石にそれは酷いだろうと言いたくなる。
梅澤美波は、19枚目個別握手会で30部を最速2次で全完売しながら20枚目「シンクロニシティ」選抜には抜擢されなかった。
みなみんは19th選抜のメンバーではなく、加入してまだ2年も経っていない新人なので、今回の鈴木絢音ほどの「理不尽」感はなかったですが、それでも「なぜ彼女が選ばれない?」との声は多かった。
結局、生駒里奈が「卒業」した後、生駒のポジションだった2列目中央に、恒常的な「代役」として起用されることになる。
鈴木絢音の場合も、若月佑美が11月一杯で乃木坂を去った後、みなみんと同じように、その開いたポジションに、音楽番組の度に「代役」起用される可能性は残っています。
しかし、後から「代役」で何をやろうと、本来もっと多く確保すべき2期枠を2人まで減らした事実は変わらず、鈴木絢音を始めとする2期メンバーとそのファンが受けただろうショックは大きい。
ここまでメンバーとファンを追い込み、乃木坂というグループの結束を激しく揺さぶる危険な選抜人事が、なぜ実行されてしまったのか。
4期加入を睨んで、今後状況はさらに厳しくなると2期に警告を発しているのか、それともファンにもっと「推し」の握手会人気を上げないと選抜入りは難しいとの「煽り」なのか。
いずれにしても、とんでもなく後味の悪い選抜発表でした。
1期の選考に関しては、13枠の維持が最初に方針としてあり、外せない選抜常連メンバーを序列に従って順に起用した後、残った流動枠に、30部7次全完売で、個別握手会参加メンバー中の10位に入った斉藤優里を抜擢したのだと思います。
つまり、ゆったんの選抜入りは握手会主義を厳密に適用した結果じゃないかと。
ただ、今の乃木坂に、もっとも不公平感をもたらしているのは、個別握手会に不参加、もしくはごく一部しか参加していないのに、選抜の前列に抜擢され続けている1期メンバーが10人近くもいることです。
映画、ドラマ、舞台などの大きな仕事が入っていたり、バラエティ番組の出演オファーに対応し易くするために、握手会を欠席すること自体は、個人的に、むしろ優れた判断だと評価しています。
しかし、握手会をほとんど欠席するほど外仕事が忙しいと、選抜に起用されても、音楽番組に出演できなかったり、パフォーマンスの全体練習に参加する時間が取れない危険がある。
実際、近年の乃木坂選抜は、代役なしのフルメンバーで音楽番組に出ることが稀で、また披露したパフォーマンスに練習不足を感じることが頻繁にある。
従って、握手会をほとんど欠席するメンバーは、音楽活動に支障が出る可能性が大きく、基本的に選抜を外すべきだと思います。
ところが、実際には、そういうメンバーがフロントや2列目の目立つポジションに、お構いなしに抜擢されている。
『MUSIC STATION』や『MUSIC FAIR』に出演しても、1期のトップメンバーが忙しすぎて全員で集まる時間が取れず、全体練習が直前リハーサルだけなんて選抜を続け、本番で冴えないステージを繰り返していると、視聴者が乃木坂に対してマイナスの印象を持つ上に、番組スタッフの信頼を損ねてしまい、割り当て演奏時間などの扱いも徐々に悪くなっていく危険がある。
音楽番組のステージに憧れ、選抜メンバーの1人として、そこで渾身のパフォーマンスを披露したいと願い、握手会を頑張っているアンダーメンバーが大勢いる中、選抜常連の1期が10人近くも握手会を免除され、無条件に選抜枠を占めるのは、グループにとって決して良い状況ではありません。
今回の選抜発表は、1期トップメンバーに対する度外れな優遇と、相変わらずの3期フィーチャーに加え、2期への冷遇がさらに加速した内容で、少なからぬメンバーとファンが強い不公平感や理不尽さを覚えたと思う。
個別握手会に参加できないほど外仕事が忙しいのであれば、選抜を辞退して、若いメンバーに枠を譲り、経験を積ませるべきで、1期トップがそういう考えを持たないと、乃木坂は今後発展しなくなってしまう。
個人的には、握手している時間があるのなら、それを歌やダンスの練習に当てるべきだと、随分昔から考え、ブログにも書いてきました。
とくにまだ幼い中学高校生メンバーは、握手会に一切参加させるべきではないと思います。
また、高校卒業メンバーも、CDセールスではなく、ファン交流が目的の小規模で短期の握手会に留め、その分を定期ライブの開催やパフォーマンスの練習に費やした方がいい。
CDミリオンがヒット指標としての意味を持たなくなり、一方、高校ダンス部の急増などで、世の中にパフォーマンス重視の流れが出来つつある中、大規模握手会にこだわり、しかも中高生の年少メンバーにも30部を容赦無く担当させる乃木坂のやり方は、明らかに時代遅れじゃないでしょうか。
まあ、この辺の話を続けると、22nd選抜からかなり遠ざかっていくので、今日はここらで止めておきます(笑)。
1期の選抜常連メンバーに言いたいのは、若いメンバーを育てる意識を持って欲しいということに尽きます。
自身の仕事が大変で、周りを考える余裕がないかもしれないけど、乃木坂というホームが人気を維持発展させないと、「卒業」した後、自分の仕事にも影響してくるでしょう。
選抜入りするのであれば、選抜に全力投球すべきだし、外仕事が忙しくてそれが無理ならば、経験の浅いメンバーに枠を譲るという気持ちが必要じゃないかと。
さて、3期の選抜入りに話を戻すと、舞台『ザンビ』に出演する梅澤美波、久保史緒里、山下美月、与田祐希に、大園桃子を加えた5人が重点プロモーション対象で、それに加えて、他のメンバーを毎回新しく1人ずつ起用していく発想のように感じます。
ただ、久保ちゃんは体調面を考慮して、舞台との二重仕事を避けるため、22枚目での選抜復帰が見送られ、結果、握手会成績に従って、30部6次全完売の伊藤理々杏と10次の佐藤楓が初抜擢メンバーに選ばれたとの捉え方です。
2期が2人だったことに比べると、随分と手厚くフィーチャーされている印象ですが、個人的に、3期が6人入ったことは、若手に経験を積ませる観点から評価しています。
(表4)が示すように、個別握手会売り上げへの貢献を反映させると、3期は8.3人が「適正」で、6人が多すぎるとは感じません。
2期が少なすぎるのは間違いないですが、かといって3期が多すぎるわけじゃなく、1期が多すぎるのだと思っています。
ただ、3期に関しては、選抜内のポジションに納得できない点がある。
山下美月と与田祐希が2作連続フロント入りし、音楽番組で二人のダンスを観る機会が何度かありましたが、率直に述べると、アイドルという範疇で考えても、まだプロのレベルに達していない印象を受けました。
与田ちゃんは、フリ入れが甘く、ダンスが遅れ気味で、しかも小ぶりになる傾向があり、基礎的な部分の練習がもっと必要な「修行中の身」という感じです。
一方、山下さんは、色々なものを自分風に消化して、どんな場面にも対処する器用さがあるけど、逆に消化しすぎて、そのダンスが本来意図している趣旨が伝わってこない面がある。
それぞれのフリが何を目指しているのか、それを伝えるにはどうすれば良いのか、与えられたフリを踊るという発想ではなく、ダンスの背後にあるものを表現するという姿勢を身につけるために、こちらも基礎的な練習をもっと重ねた方が良いかと。
二人とも高いアイドル性を持っているので、選抜起用は妥当だと思うけど、音楽番組におけるパフォーマンスの印象を大きく左右するフロントは、現時点ではまだ早いんじゃないかという気がします。
一方、今回、初めてフロント入りした梅澤美波は、背が高くスタイル抜群なので、ポージングが様になっていて非常に格好が良い。
ただ、動きの中でどういう表現が出来るのかは、今後、22枚目表題曲のステージを観ないと何とも言えません。
3期であっても、踊りに関して図抜けた表現力を持っていれば、いきなりフロントでも全然問題なく、むしろ素晴らしい決断になると思います。
ところで、梅澤美波のフロント抜擢は、彼女がセンターを務めた21枚目のカップリング曲「空扉」が一定の楽曲人気を獲得したことが大きいかもしれません。
(表6) iTunes Store トップソングにおける、21枚目「ジコチューで行こう!」C/W曲の配信全期間に渡る順位帯分布
凡例
A-B-C-D-E / F-G-H (50位以内 / 200位以内のランクイン日数; 確認できた最高順位) 曲名 (歌唱メンバー)
# 上記の A〜H は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)
# 配信開始から2018/09/30(日)時点までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# カップリング曲に関しては、ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
0-0-0-3-5 / 8-5-2 (8/23日; 033位) 空扉 (21st選抜マイナス飛鳥桜井堀若月 : 梅澤センター)
0-0-0-0-3 / 7-1-2 (3/13日; 037位) 心のモノローグ (2人ユニット : 西野白石)
0-0-0-0-0 / 8-1-2 (0/11日; 076位) 三角の空き地 (21stアンダー : 中田センター)
0-0-0-0-0 / 1-2-3 (0/06日; 161位) あんなに好きだったのに… (21st選抜)
0-0-0-0-0 / 0-1-4 (0/05日; 154位) 地球が丸いなら (3人ユニット : 大園飛鳥与田)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 (0/00日; 200外) 自分じゃない感じ (3期 : 山下センター)
21枚目に収録された6個のC/W曲の中で、「空扉」は iTunes トップソングの最高順位が33位、TOP50入り8日、200位圏内ランクインが23日と、すべて一番の成績を残している。
さらに、CD発売日の正午から一斉に公開されたC/W曲の4つのショートバージョンMVの中でも、再生数の伸びが一番良い。
(表7) 21枚目「ジコチューで行こう!」C/W曲ショートMVの公開5週目終了時点でのYouTube累計再生回数
凡例
MV公開5週目(w)終わりの累計再生回数 (1→2→3→4→5wの平均増加速度) 曲名
#「1w」はMV公開時点から1週間後の同曜日同時刻まで、「2w」はそこから1週間後の同曜日同時刻までと、順番に数えたもの
#「平均増加速度」の単位は「万回/日」
38万回 (2.0→0.9→1.0→0.9→0.7) 空扉
20万回 (1.3→0.4→0.4→0.4→0.3) 心のモノローグ
14万回 (0.9→0.4→0.3→0.3→0.2) 三角の空き地
10万回 (0.8→0.2→0.2→0.2→0.1) 地球が丸いなら
運営の中に、梅澤美波を強力に「推し」ている人がいて、第二の白石に育てることを目論んでいるんじゃないかと疑っています(笑)。
そして、「七つの大罪」とのコラボプロジェクトに抜擢し、映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の主題歌「空扉」でセンターを任せた。
もちろん、原作ファンの支持は大きいと思いますが、「空扉」は21枚目カップリング曲の中では配信も動画も好調で、この実績を持ってみなみんのフロント入りが決まったのかなと。
3期オーディションの背後には、全国を巡る広範なスカウト活動があったとの話をネット記事で読んだことがあります。
お金を投入して、さまざまな地域から選りすぐりの美少女を集めたのは間違いなく、であれば、3期には是非とも成功して貰わないと、困る人々が運営内部にいる可能性がある。
そういった人たちが3期を強力に「推し」ていて、福神など重要ポジションへの大抜擢が連続し、その裏で22nd選抜のような露骨な2期冷遇が発生しているのかもしれない。
1期の枠を減らすのは大変なので、削りやすい2期枠ががんがん減らされてしまったということです。
しかし、運営はグループ全体の結束やメンバー同士の信頼関係こそが、乃木坂の今後の発展を左右するとは考えないらしい。
2期は個別握手会売り上げの3割を担うほどのファンを抱えており、その影響力は相当なものがある。
もし、今回の選抜人事に嫌気がさして、3割の中から乃木坂を離れるファンが続出すると、CDセールスに対する凄まじい下げ圧力になってしまう。
例えば、過去の乃木坂において、7枚目「バレッタ」から始まった握手会主義の徹底が、アンダーファンを大量離脱させ、9枚目「夏のFree&Easy」で歴代初となるオリコン初動の前作割れが起こっています。
しかも、「夏のFree&Easy」は単にCDセールスが減少しただけでなく、ファンの実人数で左右される発売週のBillboard JAPAN Hot100「ルックアップ」でも1位を取れず、4位へ大きく後退し、悲惨なセールスとなった。
その後、10枚目「何度目の青空か?」から最新の21枚目「ジコチューで行こう!」に至るまで、乃木坂のシングルが発売週「ルックアップ」で1位を逃したことはないですが、少なからぬファンが不平等感や理不尽さを覚える、今回のような選抜人事を続けると歴史が繰り返す可能性がある。
当時と違って、今はCDセールスが100万枚近いので大丈夫、とは言えません。
AKB48は2017年春の47枚目「シュートサイン」で発売週「ルックアップ」1位を獲得したのを最後に、初動145万枚の53枚目「センチメンタルトレイン」に至るまで、6作連続で1位を逃している。
「ルックアップ」の順位を左右するのは、CDの売り上げ枚数ではなく、音楽を聴こうという意欲のあるファンの実人数で、ライブ観客動員数の目安にもなる。
(表8) 乃木坂46歴代シングルの Billboard JAPAN Hot100「ルックアップ」のCD発売週順位
凡例
L「ルックアップ」のCD発売週順位 (OC) オリコン初動 : CD発売日 [シングル番号] タイトル
#「ルックアップ」は「PCによるCD読み取り数」で発売直後はファンの実人数を、時間が経つとレンタルCDの人気を反映する傾向がある
乃木坂46
L02位 (OC) 039.5万枚 : 2013/11/27 [07] バレッタ
L01位 (OC) 045.8万枚 : 2014/04/02 [08] 気づいたら片想い
L04位 (OC) 042.2万枚 : 2014/07/09 [09] 夏のFree&Easy
L01位 (OC) 047.9万枚 : 2014/10/08 [10] 何度目の青空か?
L01位 (OC) 050.0万枚 : 2015/03/18 [11] 命は美しい
L01位 (OC) 060.9万枚 : 2015/07/22 [12] 太陽ノック
L01位 (OC) 062.7万枚 : 2015/10/28 [13] 今、話したい誰かがいる
L01位 (OC) 075.0万枚 : 2016/03/23 [14] ハルジオンが咲く頃
L01位 (OC) 072.8万枚 : 2016/07/27 [15] 裸足でSummer
L01位 (OC) 082.8万枚 : 2016/11/09 [16] サヨナラの意味
L01位 (OC) 087.5万枚 : 2017/03/22 [17] インフルエンサー
L01位 (OC) 088.0万枚 : 2017/08/09 [18] 逃げ水
L01位 (OC) 085.1万枚 : 2017/10/11 [19] いつかできるから今日できる
L01位 (OC) 111.7万枚 : 2018/04/25 [20] シンクロニシティ
L01位 (OC) 098.9万枚 : 2018/08/08 [21] ジコチューで行こう!
AKB48
L01位 (OC) 103.3万枚 : 2013/12/11 [34] 鈴懸の木の道で
L01位 (OC) 109.1万枚 : 2014/02/26 [35] 前しか向かねえ
L01位 (OC) 166.2万枚 : 2014/05/21 [36] ラブラドール・レトリバー
L01位 (OC) 100.6万枚 : 2014/08/23 [37] 心のプラカード
L01位 (OC) 113.0万枚 : 2014/11/26 [38] 希望的リフレイン
L02位 (OC) 100.1万枚 : 2015/03/04 [39] Green Flash
L03位 (OC) 167.3万枚 : 2015/05/20 [40] 僕たちは戦わない
L01位 (OC) 127.8万枚 : 2015/08/26 [41] ハロウィン・ナイト
L01位 (OC) 090.5万枚 : 2015/12/09 [42] 唇にBe My Baby
L01位 (OC) 123.8万枚 : 2016/03/09 [43] 君はメロディー
L02位 (OC) 144.1万枚 : 2016/06/01 [44] 翼はいらない
L01位 (OC) 117.8万枚 : 2016/08/31 [45] LOVE TRIP
L03位 (OC) 118.0万枚 : 2016/11/16 [46] ハイテンション
L01位 (OC) 102.5万枚 : 2017/03/15 [47] シュートサイン
L03位 (OC) 130.6万枚 : 2017/05/31 [48] 願いごとの持ち腐れ
L02位 (OC) 109.0万枚 : 2017/08/30 [49] #好きなんだ
L03位 (OC) 109.5万枚 : 2017/11/22 [50] 11月のアンクレット
L04位 (OC) 111.6万枚 : 2018/03/14 [51] ジャーバージャ
L02位 (OC) 166.1万枚 : 2018/05/30 [52] Teacher Teacher
L03位 (OC) 144.9万枚 : 2018/09/19 [53] センチメンタルトレイン
欅坂46
L01位 (OC) 026.2万枚 : 2016/04/06 [01] サイレントマジョリティー
L01位 (OC) 032.3万枚 : 2016/08/10 [02] 世界には愛しかない
L01位 (OC) 044.2万枚 : 2016/11/30 [03] 二人セゾン
L01位 (OC) 063.3万枚 : 2017/04/05 [04] 不協和音
L01位 (OC) 064.3万枚 : 2017/10/25 [05] 風に吹かれても
L01位 (OC) 083.3万枚 : 2018/03/07 [06] ガラスを割れ!
L01位 (OC) 081.2万枚 : 2018/08/15 [07] アンビバレント
AKB48の最新シングル「センチメンタルトレイン」はオリコン初動が145万枚の1位ですが、ビルボード「ルックアップ」では3位。
一方、同じ週に0.8万枚を売り上げたオリコン12位のNEWS「生きろ」は、ビルボード「ルックアップ」でAKB48より上の2位に入っている。
NEWSの場合は、レンタルCDによる寄与が大きいと思いますが、シングルCDの貸し出しはそれほど大規模ではない筈で、AKB48にとってかなり深刻な状況だと思います。
発売週「ルックアップ」で1位を獲れなくなっている近年のAKB48は、楽曲ファンが減少している可能性が高く、少数のコアファンが巨大なCDセールスを支えている実態が浮き彫りになっています。
一方、欅坂46のシングルは、デビュー以来、一度も1位を逃したことがなく、楽曲人気の高さを示す一つの証拠と言えます。
現在の乃木坂は、動画や配信の指標を見る限り、CDのオリコン初動が減少しても、直ちにビルボード「ルックアップ」が1位から転落する可能性は低いのではないかと、短期的には楽観しています。
しかし、最近、各種の楽曲指標が徐々に勢いを失いつつある印象が強く、来年も「ルックアップ」1位を続けられるとは断言できない状況です。
実は、先日放送された『MUSIC STATION ウルトラFES』で、乃木坂ファンにとってショックな出来事が起こっています。
(表9) 2018年9月17日(月)放送のテレビ朝日『MUSIC STATION ウルトラFES』における演奏時間
乃木坂46
[1] 3分19秒 メドレー in 第二部
1分50秒「何度目の青空か?」 ('14)
1分28秒「シンクロ二シティ」 ('18)
欅坂46
[1] 3分30秒 メドレー in 第一部
1分18秒「語るなら未来を…」 ('16)
2分11秒「サイレントマジョリティー」 ('16)
[2] 3分30秒「二人セゾン」 ('16) in 第二部
AKB48
[1] 2分56秒「365日の紙飛行機」('15) in 第一部
[2] 2分38秒「恋するフォーチュンクッキー」('13) in 第二部
欅坂とAKB48は、第一部と第二部の両方でステージを貰ったのに対し、乃木坂は第二部の一つだけ。
その結果、総演奏時間は、欅坂が7分、AKB48が5分34秒、乃木坂は3分19秒と大差がついている。
また、メドレーを比べても、欅坂の「語るなら未来を…」と「サイレントマジョリティー」が3分30秒に対して、乃木坂の「何度目の青空か?」と「シンクロ二シティ」は3分19秒で、妹グループの方がより長い時間を貰っている。
しかも欅坂のメドレーは、音楽が始まる前に6秒、終わった後に10秒、音の入らない演出部分が計16秒あるので、ステージ時間で言えば、3分46秒もの長尺となっています。
少なくとも今回の『ウルトラFES』において、Mステ側が乃木坂より欅坂を「格上」と見なしているのは明らかで、欅にかなりの時間を割くスケジュールを組んでいる。
テーマが「名曲だらけの踊る10時間」だったので、乃木坂には、欅坂やAKB48と比べて「名曲」が少ないとの判断かもしれません。
しかし、考えてみると、昨年の春曲「インフルエンサー」は、レコード大賞を受賞したヒット曲の筈ですが、残念ながら、そのパフォーマンスを、「二人セゾン」と同じ3分30秒で披露するといったステージは実現しなかった。
昨年の「いつかできるから今日できる」の生歌を考えると、Mステの番組スタッフにもっとステージ時間が欲しいと言うのも気が引けますが(笑)、『ウルトラFES』の乃木坂には物足りなさを感じるものがあります。
ただ、確かに、欅坂のダンスは、個々の習熟度が高い上に、全体のバランスも抜群で、よく踊り込んだ魅力的なパフォーマンスだった。
平手友梨奈は右腕を痛めていたのか、「二人セゾン」のソロダンスなどで、普段からずっと観ているファンからすれば、ややキレが弱く感じる面もあったけど、それは欲張りすぎというもので、素晴らしいステージだったのは間違いない。
一方、乃木坂のステージは、頼みの綱だった生田絵梨花の生歌が一部ヨレてしまった上に、ダンスも練習不足の感を否めない部分が多く、欅坂の方が観ていて楽しいと言われると、返す言葉がない。
乃木坂メンバー数人が出演したバラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』で、「私たちは誰でしょう?」との問いに、二度までも欅坂という返答がありましたが、最近、音楽番組におけるステージ時間だけでなく、一般知名度の面でも妹グループに抜かされつつあると感じることが少なくない。
乃木坂運営が、1期トップメンバーの優遇、2期冷遇、3期フィーチャーと、ファンですら付いていけないような「残酷な天使の序列ゲーム」に明け暮れ、選抜の音楽パフォーマンスへの無関心を続けている間に、乃木坂は音楽番組でも、お茶の間でも、徐々に存在感を失いつつある。
やはり、魅力的な楽曲ステージは、もっとも強力にグループを印象づけるもので、選抜は一つの音楽チームとして、歌とダンスのスキル向上に取り組んで欲しい。
そのためには、まず誰かがリーダーシップを取って、チームの枠組みを作る必要がある。
1期の年長トップメンバーは握手会にも出られないほど忙しいので、まずはグループ発足当初から在籍し、様々な芸能経験を積んできた1期の年少メンバー、齋藤飛鳥、星野みなみ、和田まあやらが、中心になって引っ張るしかない。
ただ、1期年少は割と「おとなしい」メンバーが多いので(笑)、どうしても2期の力を活用したいところです。
堀未央奈を除く2期は、多くのメンバーがなかなか選抜入りできず、研究生という身分に追いやられ、長らく自分専用のブログすら持てず、見切りをつけた仲間が何人も乃木坂を去っていった。
そういった厳しい環境を耐え抜き、アンダーライブを一つの切っ掛けにして、徐々にスキルと存在感をアップし、最近は、個別握手会で30部を売り切るメンバーが何人も誕生するなど、乃木坂を支える重要な柱になるまでに、粘り強く成長してきた歴史がある。
苦難の歴史が影響しているのか、伊藤かりん、鈴木絢音、山崎怜奈など、2期メンバーには、自分から積極的に仕掛けていく、頭が良く行動力のある人が多い。
とくに渡辺みり愛は、NHK BSプレミアム『乃木坂46のガクたび!』において、全国大会優勝を狙う山村国際高校のダンス部と一緒に過ごしたとき、食事をしながらダンス部員と親しく話をして溶け込み、共に良いパフォーマンスに仕上げていこうという雰囲気を見事に作り上げていて、リーダーシップの高さに強い感銘を受けました。
相手の話をよく聞き、自分の意見もぶつけて、接点を探りながら絆を深めていく。
あと1ヶ月もいたら、部長になったんじゃないかと思うくらい(笑)、リーダーとしての素質が半端ではない。
生駒里奈が去った今の乃木坂に一番足りないのは、選抜というチームを引っ張る、明確なリーダーシップを持ったメンバーで、渡辺みり愛が、プリン会の盟友である堀未央奈と鈴木絢音と選抜に入り、1期年少メンバーとも協力すれば、乃木坂の楽曲パフォマーマンスを向上させる体制が整う。
与田ちゃんのように、明らかにダンスの習熟度が足りないメンバーは、みんなで寄ってたかって何とかする(笑)、そういうチームとしての結束力があれば、全体練習の量と質が充実し、本番のステージにつながっていく。
メンバー相互が信頼関係で結ばれた一つのチームとして、選抜が機能し始めると、3期の売り出しもスムーズに進むだろうし、間違いなく、より魅力的な音楽を発信できるようになると思います。
22nd選抜は、西野七瀬と若月佑美の「卒業」が中心テーマだと思いますが、そういう観点からしても、よく分からないメンバー配置が少なくない。
何より最初にツッコみたいのは、センターのななせまるを飛鳥とまいやんで挟んだら、それは「平常運転やないかい!」ということです(笑)。
週刊文春の記事に載ったように、西野七瀬が乃木坂内で孤独だったかどうかは分かりません。
ただ、仲間とつるむタイプではない中、少なくとも高山一実とは非常に親しかったのは、多くのファンが感じていたことで、であれば、かずみんをセンター脇に配しても面白かった。
しかし、実際には、高山さんのポジションは3列目端で、ある意味、これも「平常運転」だった。
もう一つ気になるのが、3列目中央が大園桃子で、その両側が、3期の初選抜である佐藤楓と伊藤理々杏であること。
「インフエンサー」選抜における伊藤万理華が典型例ですが、3列目中央は全体ダンスの一つの要で、ここがグズグズだとパフォーマンスが締まらない。
若手中心の選抜なら話は別だけど、今回は「卒業」シングルの表題曲で、西野と若月の「集大成」という意味合いがあるので、表現力のある井上小百合あたりを3列目中央に配して、完成度の高いものを見せるのが、まあ普通の発想かと思います。
「サヨナラの意味」選抜は、橋本奈々未が「卒業」センターを務めましたが、3列目中央に桜井玲香と生駒里奈を配して、パフォーマンス面に気を遣っている。
16th選抜 [5-6-8(19), 11福神]「サヨナラの意味」
(3列目) 中元日芽香 井上小百合 新内眞衣" 桜井玲香 生駒里奈 星野みなみ 北野日奈子" 伊藤万理華
(2列目) 若月佑美* 松村沙友理* 堀未央奈"* 齋藤飛鳥* 衛藤美彩* 秋元真夏*
(1列目) 高山一実* 西野七瀬* 橋本奈々未*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年10月16日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2016年11月09日(水)
また、2列目中央のセンター裏に、橋本奈々未を慕っていた齋藤飛鳥を置き、エモーショナルな部分への配慮も窺えます。
「サヨナラの意味」のステージが、華やかで感動的な印象を残したのは、ななみんの「卒業」というテーマを選抜構成にも反映させたことが大きかった。
翻って22枚目選抜を眺めると、そういったコンセプトが伝わってこない構成で、まるで個別握手会のメンバー別売り上げ表を見ながら、序列に従って、メンバーをフロントから順に並べていったかのような印象を受けます。
メンバーやファンに不公平感を抱かせず、選抜をチームとして機能させ、目指すコンセプトが伝わってくるような、そんな選抜を期待していたけど、全然そうはならなかった。
あとは、実際の楽曲パフォーマンスに期待するしかありません。
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乃木坂46歴代シングルの選抜メンバー表 : 1st〜21st [03Jul18#2]
// 最近のツイート抜粋
アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント
ブログでは触れなかったけど、22枚目における北野日奈子のポジションは気になるところ。きいちゃんは、20th、21stと2シングル活動を控え、22ndでも舞台などへの参加は発表されていない。体調面を優先させ、選抜入りは23枚目以降かなと。ただ、乃木坂の数少ない元気系キャラで、本格復帰は非常に楽しみ
16:24 - 2018年9月30日
伊藤理々杏の選抜は予想したが、鈴木絢音を外し佐藤楓を入れて、2期2人、3期6人なんて極端な配分をするとは思わなかった。30部最速全完売の選抜メンバーを起用しなかったのは乃木坂史上初じゃないか。運営は3期を順番に1度は選抜入りさせるつもりなのかも。西野を飛鳥白石で挟むTOP3はやっつけ感が凄い
1:05 - 2018年10月1日
2期3期の枠数バランスの悪さに加え、西野七瀬の「卒業」センターなのに、仲の良い高山一実を3列目端に置くなど、最終シングルを盛り上げる工夫が伝わってこない。例えばセンターを3期2人で挟めばエースの去った乃木坂を若手が支えるメッセージを感じるが、飛鳥白石では「順繰り」との印象しか受けない
2:00 - 2018年10月1日
5年前の今頃、若月佑美と福田彩乃の二人芝居『2LDK』を観に行った。乃木坂が挑む初の本格舞台だったが、「バレッタ」選抜が発表された代々木体育館ライブの数日後という厳しい日程の中、見事に役を演じ切った若様に感動し、カーテンコールで人生初のスタンディングオベーションをしたのを覚えている
0:23 - 2018年10月2日
しかし、この密度の濃い演劇空間に、以後多くのメンバーが進出し、心に残るシーンを次々生み出していくとは、その時は夢にも思わなかった。若月佑美は本格的な舞台を最初に成功させ、その後も舞台で活躍を続け、「舞台の乃木坂」を中心となって作り上げていった。「卒業」おめでとう、そしてありがとう
0:24 - 2018年10月2日
今年は生駒、川村に続き西野、若月も「卒業」を表明し、乃木坂は1期の「卒業ラッシュ」に入った。今後を考えると現時点で、経験値の高い1期年少と2期が選抜前列を占め、グループを牽引しているべきだけど、3期が増えただけで、チームにまとまりがない。世代交代の遅れが明白で、前途多難で先が見えない
1:53 - 2018年10月2日
若い3期を多数選抜入りさせても、彼女たちが1期年長を含むグループ全体をリーダーとして引っ張らなければ、世代交代にはならない。3期にそれは無理で、飛鳥、みなみ、まあや、堀、みり愛、絢音といった1期2期年少連合がTOP3などの選抜中核を占める以外、乃木坂の世代交代を成功させる方法はないと思う
2:21 - 2018年10月2日
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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