宮崎県の財政状況は、相当に厳しいようだ。
5500億円程度の予算規模で、自主財源が、四割弱の2000億円。県債残高は、9000億円に達していて、毎年、700億円近い県債を発行している。そのため、教育、福祉、警察、医療、地域振興など、あらゆる支出について、前年度からの減少を余儀なくされている。
昨日の東国原知事の発言で、さらに、驚くべきことを知った。
現在問題になっている、高速自動車道に関しては、宮崎県は、すでに、毎年、63億円を、直轄事業負担金として、支払っており、その八割の52億円を、県債発行でまかなっているらしい。
知事の言い分では、暫定税率を廃止して、直轄負担金をなくしても、借金が減るだけで、実際に捻出できる一般財源は、差額の11億円だけで、負担金全部を回せるわけではない。従って、道路特定財源は、維持して欲しい、そういう理屈のようである。
かなり無理のある主張だ(笑)。
県財政が火の車のときに、さらに52億円も起債して、高速道路建設に税金をつぎ込むのは、どうかしている。そう考えるのが、普通の感覚だと思う。しかも、工事が本格化すると、負担金は、さらに増える可能性がある。
62億円すら払えないのに、今後、どうするつもりなのだろう。11億円しか余裕がないのなら、11億円で道路整備を進めるべきで、それでは、全然足りないというのなら、それは、自治体として破産しているということである。
財政を切りつめて、県民に痛みを求めている時に、首長が、借金膨張に奔走しているというのは、理解できない行動だ。
まず何より、この高速道路は、どう見ても採算が取れない。
建設費を50億円/kmとすると、宮崎県内分の費用は、6000億円程度。三十年で償還するとして、利子、維持費などを合わせて、毎年、400億円くらいは必要である。
料金を、3千円にすれば、年間1千3百万台の通行量で、収支が取れるが、東京湾アクアラインが年間4百万台程度であることを考えると、途方もない数字である。もちろん、実現すれば、宮崎大分間は、九州のすべての高速道路の中で、一番の交通量を誇る路線になる。
現実的な、通行量設定をすれば、三分の一の地元負担で、直轄金は、100億円程度にまで、膨らむ可能性がある。宮崎県民は、今後三十年間、子供や孫の代まで、こんな多額な税金を、毎年、払い続けていくつもりだろうか?
どう考えても、止めた方が良い、プランである。
勿論、高速道路開通の結果、県の経済が活性化して、税収が100億円アップすれば、問題は少ない。しかし、これは観光客数に換算すると、一人あたり2万円落としてくれるとして、税率10%で、年間500万人増が必要な計算である。
宮崎県の県外からの観光客数が、年間500万人だそうなので、高速開通の年から、それが二倍にならなければならない。これも、厳しすぎる目標である。
かつて、前大分県知事は、「高速がないから、シーガイアは失敗した」との発言をしている。
しかし、これは、間違いだ。なぜなら、今、シーガイアは、黒字に転じて、成功し始めている。そして、高速道路は、まだ出来ていない。シーガイアの倒産は、高速道路とは、何の関係もない。
また、建設業者やメンテナンス業者を、県内から選べば、毎年数百億円規模の公共事業で潤うが、元が税金なのだから、税収アップも、そのごく一部が、戻ってくるに過ぎない。
問題は、こういった収支のバランスではないのだ、という意見もある。
例えば、高速道路は、命の問題だというひとがいる。高速があれば、救急患者を、すみやかに大きな拠点病院に運べるという主張である。
しかし、宮崎県の来年度予算で、すでに、医療費は削られることになっている。しかも、救急医療対策費が6億円、看護師等確保対策費は3億円で、高齢人口の多い県としては、少な過ぎる気がする。
高速道路建設が本格化すれば、これらの支出は、さらに削らざるを得ないかもしれない。
せっかく、高速道路を作っても、貧弱な医療予算の下では、むしろ助けられない命の方が、増えるのではないだろうか?
宮崎県が、なぜ、多額の借金をして、財政破綻の危険すら冒してまで、ここまで高速道路にこだわるのか、分からない。観光地として、大都市から、客を呼びたいのであれば、宮崎県へ行く時間を短縮するよりも、掛かる料金を、安くする方が、効果的だと思う。
例えば、宮崎空港は、地方空港の中でも、成功している空港の一つと言われているが、東京や大阪からの航空運賃を、今の半額程度に出来れば、相当な観光客増加が見込めると思う。
実際、北海道は、これで大成功した。
つまり、今ある交通機関、フェリーでも、鉄道でも、飛行機でも、その運賃を下げる努力なら、試みる価値はあるし、高速道路を、いちから作るより、断然安上がりだろう。
東京湾アクアラインや本州四国連絡橋などを見ていると、ガソリン税を使って、立派な道路を作って、いくら便利になっても、結局、ガソリンの値段や通行料金を下げる努力をしないと、車で来る観光客は、そんなに増えないと思うのだが。
どうだろう?
5500億円程度の予算規模で、自主財源が、四割弱の2000億円。県債残高は、9000億円に達していて、毎年、700億円近い県債を発行している。そのため、教育、福祉、警察、医療、地域振興など、あらゆる支出について、前年度からの減少を余儀なくされている。
昨日の東国原知事の発言で、さらに、驚くべきことを知った。
現在問題になっている、高速自動車道に関しては、宮崎県は、すでに、毎年、63億円を、直轄事業負担金として、支払っており、その八割の52億円を、県債発行でまかなっているらしい。
知事の言い分では、暫定税率を廃止して、直轄負担金をなくしても、借金が減るだけで、実際に捻出できる一般財源は、差額の11億円だけで、負担金全部を回せるわけではない。従って、道路特定財源は、維持して欲しい、そういう理屈のようである。
かなり無理のある主張だ(笑)。
県財政が火の車のときに、さらに52億円も起債して、高速道路建設に税金をつぎ込むのは、どうかしている。そう考えるのが、普通の感覚だと思う。しかも、工事が本格化すると、負担金は、さらに増える可能性がある。
62億円すら払えないのに、今後、どうするつもりなのだろう。11億円しか余裕がないのなら、11億円で道路整備を進めるべきで、それでは、全然足りないというのなら、それは、自治体として破産しているということである。
財政を切りつめて、県民に痛みを求めている時に、首長が、借金膨張に奔走しているというのは、理解できない行動だ。
まず何より、この高速道路は、どう見ても採算が取れない。
建設費を50億円/kmとすると、宮崎県内分の費用は、6000億円程度。三十年で償還するとして、利子、維持費などを合わせて、毎年、400億円くらいは必要である。
料金を、3千円にすれば、年間1千3百万台の通行量で、収支が取れるが、東京湾アクアラインが年間4百万台程度であることを考えると、途方もない数字である。もちろん、実現すれば、宮崎大分間は、九州のすべての高速道路の中で、一番の交通量を誇る路線になる。
現実的な、通行量設定をすれば、三分の一の地元負担で、直轄金は、100億円程度にまで、膨らむ可能性がある。宮崎県民は、今後三十年間、子供や孫の代まで、こんな多額な税金を、毎年、払い続けていくつもりだろうか?
どう考えても、止めた方が良い、プランである。
勿論、高速道路開通の結果、県の経済が活性化して、税収が100億円アップすれば、問題は少ない。しかし、これは観光客数に換算すると、一人あたり2万円落としてくれるとして、税率10%で、年間500万人増が必要な計算である。
宮崎県の県外からの観光客数が、年間500万人だそうなので、高速開通の年から、それが二倍にならなければならない。これも、厳しすぎる目標である。
かつて、前大分県知事は、「高速がないから、シーガイアは失敗した」との発言をしている。
しかし、これは、間違いだ。なぜなら、今、シーガイアは、黒字に転じて、成功し始めている。そして、高速道路は、まだ出来ていない。シーガイアの倒産は、高速道路とは、何の関係もない。
また、建設業者やメンテナンス業者を、県内から選べば、毎年数百億円規模の公共事業で潤うが、元が税金なのだから、税収アップも、そのごく一部が、戻ってくるに過ぎない。
問題は、こういった収支のバランスではないのだ、という意見もある。
例えば、高速道路は、命の問題だというひとがいる。高速があれば、救急患者を、すみやかに大きな拠点病院に運べるという主張である。
しかし、宮崎県の来年度予算で、すでに、医療費は削られることになっている。しかも、救急医療対策費が6億円、看護師等確保対策費は3億円で、高齢人口の多い県としては、少な過ぎる気がする。
高速道路建設が本格化すれば、これらの支出は、さらに削らざるを得ないかもしれない。
せっかく、高速道路を作っても、貧弱な医療予算の下では、むしろ助けられない命の方が、増えるのではないだろうか?
宮崎県が、なぜ、多額の借金をして、財政破綻の危険すら冒してまで、ここまで高速道路にこだわるのか、分からない。観光地として、大都市から、客を呼びたいのであれば、宮崎県へ行く時間を短縮するよりも、掛かる料金を、安くする方が、効果的だと思う。
例えば、宮崎空港は、地方空港の中でも、成功している空港の一つと言われているが、東京や大阪からの航空運賃を、今の半額程度に出来れば、相当な観光客増加が見込めると思う。
実際、北海道は、これで大成功した。
つまり、今ある交通機関、フェリーでも、鉄道でも、飛行機でも、その運賃を下げる努力なら、試みる価値はあるし、高速道路を、いちから作るより、断然安上がりだろう。
東京湾アクアラインや本州四国連絡橋などを見ていると、ガソリン税を使って、立派な道路を作って、いくら便利になっても、結局、ガソリンの値段や通行料金を下げる努力をしないと、車で来る観光客は、そんなに増えないと思うのだが。
どうだろう?
そうしても成功するとは思えねぇな。
東京に住んでて、一度、九州、とくに、宮崎とか、鹿児島とか、南九州に行ってみたいという話は、よく聞きます。
これは、釧路湿原とか、知床とか、東北海道に行ってみたい気持ちに、似てるかもしれません。
しかし、行くのが面倒で、金もかかり過ぎる。
そういうひとが、宮崎に高速道路が出来たから、「じゃあ、行こう」とはならないけど、羽田~宮崎が一万円なら、考えるんじゃないかと。
まあ、いずれにしても、観光客誘致に、国の税金を使うのは、やめてほしいですね(笑)。
ただ、飛行機賃が安いからですか?
私が思うに、あなたには、北海道に対する魅力とか、あこがれがあるんじゃないかと思うんですよね。そういった日本人って多いと思うんですよ。もちろん私もです。そういった多くの日本人の北海道に対する思いをうまく安い飛行機運賃を設定する相思相愛の元で成功している特例なのであって、ただ飛行機運賃を安くしたからといって、北海道へ行くように私の県や、他の県に観光客が行くとは到底思えませんね。ただ沖縄は、北海道と同様にうまく行く可能性は十分あると思いますが。ですからあなたの意見に一部反論ですね。ありがとうございました。
鹿児島-福岡の高速バス往復運賃は七千円です。
鉄道は悲惨です。
宮崎-博多が五時間で一万二千円です。
鹿児島-博多は新幹線で二時間半七千五百円です。
さて航空運賃は1カ月前予約で
宮崎-福岡12800
宮崎-伊丹13100
宮崎-羽田14100
です。宮崎だけ苛められています。