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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

坂道人気の整数論 ~ 02/16公開ビルボードHot100、櫻坂46「五月雨よ」が「ツイート数」22位に初登場 [20Feb22#2]

2022-02-20 20:00:00 | 芸能

1月31日(月)、乃木坂46公式が29thシングルの3月23日(水)CDリリースを告知したが、1週間ほど経った2月8日(火)に、今度は櫻坂46公式が4thシングルの4月6日(水)発売をアナウンス。

その時点でタイトルが「五月雨よ」であると明かされていたが、2月13日(日)深夜のテレビ東京『そこ曲がったら、櫻坂』で、山﨑天をセンターとする新選抜のフォーメーションが発表され、さらに2月21日(月)の文化放送『レコメン』で、表題曲がラジオ初オンエアされるとの予告。

リリースが後である櫻坂4thの情報が矢継ぎ早に解禁される一方、乃木坂29thは未だタイトルすら分からないまま、今夜のテレビ東京『乃木坂工事中』でようやく選抜発表という、ゆったりペースで、まさに前作の再現VTRを見せられているかのようです(笑)。

28th表題の曲名&音源初披露は今週木曜夜、情報解禁で遅め遅めの乃木坂、早め早めの櫻坂3rd [24Aug21]


どんな日程で進んでも、2月終わりか、3月初めには表題曲MVがYouTubeでフルサイズ公開され、3月16日(水)にダウンロードとストリーミングの配信販売が始まり、3月23日(水)にCDが発売されるのだから、さほど気にする必要はないという考え方もあるけど、初期の楽曲人気を考えると、せめてシングルのタイトル、つまり表題曲の曲名は出来るだけ早く公開した方が良い。

例えば、新選抜のテレビ発表にファンの注目が集まり、センターを含むフォーメーションの予想や、発表された選抜への感想が盛んにツイートされると、曲名が判明していれば、櫻坂46「五月雨よ」という単語がネットに溢れ、ビルボードHot100の「ツイート数(T)」で新曲が高い順位に入り、場合によっては「総合(G)」に登場することもあり得る。

逆に曲名が未発表だと、「乃木坂46の29thシングル」としか書けないので、せっかくネットで盛り上がっても、T項の対象にならず、総合に登場する可能性もゼロ。


また、新作シングルの発売が決定すると、CDショップ、コンビニ、ショッピングサイトなど、さまざまな販売者が独自の特典を付けるなどして、宣伝を始めますが、さすがに「タイトル未定」では盛り上げづらいでしょう。

何と言っても、名前が付いて初めて、具体的な存在としてスタートするわけで、そうでなけれはフワフワと捉えどころのない「何かあるもの」に留まっていて、本当に来月発売されるのか、実感が湧かない。

曲名だけでなく、出来れば音源も早めに公開されると、確たる存在として認識され、ファンの購入意欲が高まり、販売側の宣伝も盛り上がっていく。

そういう意味では、櫻坂公式が4thシングルの発売日とタイトルを同時に発表し、すぐに選抜フォーメーションを明らかにし、さらに間を空けず、表題曲をラジオで初オンエアしようとしているのは、非常に理に適った進め方だと思います。

乃木坂の場合、メンバーと直接会い、握手しながら話ができるイベントへの参加券をCDに付け、いわば圧倒的なメンバーの存在感でどんどんCDセールスを伸ばしていく「ビジネスモデル」で進んできたので、楽曲そのものの存在感を高めることにやや無頓着なのかもしれないが、楽曲人気が明らかに低落傾向を示している今、音楽自体を売る意識をもっと強く持って欲しいですね。


では、曲名を早めに公開した櫻坂46・4thシングル表題曲「五月雨よ」のビルボードHot100はどうなったのか見ていきましょう。

以下の表は、既にツイートし、前の記事にも載せていますが、表をすぐ眺められないと、読んでて分かりづらいと思うので、再掲しています。

(表1) 2022/02/16(水)公開 [02/21付] Billboard JAPAN Hot100での坂道曲の総合及び各項目順位
凡例
(総合) ビルボード総合順位 各項目順位 : CD発売後(前)週数 曲名_グループ名 Sg番号
# 項目記号の意味
P=CDセールス、D=ダウンロード数、S=ストリーミング数、R=ラジオ放送回数
L=PCによるCD読み取り数(ルックアップ)、T=ツイート数、M=国内動画再生回数
K=カラオケ歌唱回数、B=BUZZ(D+T+M)、F=総合100位圏内ランクイン回数
# 総合の「100外」と各項の「00」は共に100位圏外、「--」は集計対象外
# 集計対象期間は2022/02/07(月)~02/13(日)
# 100位圏内に入った項目が一つでもある坂道曲をCD発売の早い順にすべて記載
#「Make you happy」は配信開始週を1週目に設定
===== 総合100位圏内
該当する坂道曲なし
===== 総合100位圏外
(総合)100外 P92/D00/S00/R00/L00/T00/M00/K00/B00 : 36週目 ごめんねFingers crossed_乃27
(総合)100外 P82/D00/S00/R00/L00/T00/M00/K00/B00 : 21週目 君に叱られた_乃28
(総合)100外 P69/D00/S00/R00/L77/T00/M00/K00/B00 : 18週目 流れ弾_櫻3
(総合)100外 P89/D00/S00/R00/L76/T00/M00/K00/B00 : 16週目 ってか_日6
(総合)100外 P00/D00/S00/R00/L00/T72/M00/K00/B00 : 01週目 STRANGER feat. 齋藤飛鳥_MONDO GROSSO
(総合)100外 P00/D00/S00/R00/L00/T22/M00/K00/B00 : 08週前 五月雨よ_櫻4
-----参考-----
(総合)100外 P00/D00/S00/R00/L00/T93/M93/K00/B00 : 85週目 Make you happy_NiZiU


「02/16公開チャート」は、最近、ビルボードが使い始めたチャートの呼び方で、文字通り、2月16日(水)に公式サイトで公開されたチャートです。

以前の呼び方であれば、「02/21付チャート」に相当し、オリコンの週間シングルランキングなどは、変わらずこちらの方式を採用している。

「02/21付チャート」の集計期間は2月7日(月)から13日(日)までの1週間ですが、多分、なぜ2月21日(月)?と直感的に分かりづらいので、実際の公開日である2月16日(水)を日付名称として割り当てたのだと思います。

ちなみに余談ですが、集計期間が2021年12月27日(月)から2020年1月2日(日)である「01/05公開チャート」をビルボードが公開したのは、確か1月7日頃で、年末年始の休みが入ると、少しずれたりするようです。


櫻坂46・4thシングル表題曲の曲名が公開されたのは2月8日(火)ですから、02/16公開チャートの集計期間中に曲名が公開され、ビルボードHot100「ツイート数(T)」の評価対象になる。

そして、上表が示すように、T項の22位にランクインしています。

ただ総合の100位圏内には入っておらず、D項、T項、M項の3項ハイブリッド指標である「BUZZ(B)」も圏外でした。


曲名公開週におけるT項22位は、欅坂と櫻坂の歴代シングル表題曲としては、どういう水準なのかを知るために、過去作のT項初期5週順位推移を調べてみました。

(表2) 櫻坂46&欅坂46シングル表題曲のBillboard JAPAN Hot100「ツイート数」順位推移
凡例
1→2→3→4→5W順位 : 圏内/対象週数 5W迄の最高順位 Ranking指数 曲名_Sg番号
# 対象週は曲名公開週を1週目(W)として数えている
#「00」は100位圏外、「nd」は未定
# 「五月雨よ」1Wは02/16公開チャート(02/07-13)
# 欅1st〜8th、櫻1st〜4thの表題12曲を初週日付の早い順に上から掲載
19→02→13→05→02 : 5/5週 02位 464点 サイレントマジョリティー_1
06→38→00→74→05 : 4/5週 05位 281点 世界には愛しかない_2
05→05→03→02→04 : 5/5週 02位 486点 二人セゾン_3
02→01→04→01→01 : 5/5週 01位 496点 不協和音_4
01→02→12→04→01 : 5/5週 01位 485点 風に吹かれても_5
06→04→04→04→01 : 5/5週 01位 486点 ガラスを割れ!_6
22→03→04→02→01 : 5/5週 01位 473点 アンビバレント_7
56→01→02→07→10 : 5/5週 01位 429点 黒い羊_8
42→89→00→00→67 : 3/5週 42位 105点 Nobody's fault_櫻1
38→15→04→24→60 : 5/5週 04位 364点 BAN_櫻2
52→30→22→27→37 : 5/5週 22位 337点 流れ弾_櫻3
22→nd→nd→nd→nd : 1/1週 22位 079点 五月雨よ_櫻4


櫻坂46シングル表題曲の曲名公開週におけるT項順位を眺めると、1st「Nobody's fault」は42位、2nd「BAN」が38位、3rd「流れ弾」は52位。

4th「五月雨よ」の22位は、櫻坂表題4曲中の初週最高で、渡邉理佐と原田葵という1期人気メンバーがこのシングルをもって「卒業」することが、注目度を高めたのかもしれない。

欅坂時代の表題8曲と比べると、曲名公開週の22位は、7th「アンビバレント」と並ぶ、ワースト2位に相当し、決して高い方ではない。

ただT項の最高順位が曲名公開週、つまり1週目に出ることはむしろ稀で、実際、「アンビバレント」も5週目に1位を獲得しており、2週目以降の動きが重要になってきます。


初期5週の順位推移を考える際、「Ranking指数」という数値を使うと分かりやすい。

例えば、100位までを表示する週間ランキングで、ある週、「1位にランクインする」ことを、「1位から100位までを獲得する」と置き換え、その週の「獲得ポイント」として100点を付与するという発想です。

そして次の週、「10位にランクインする」と、「10位から100位までを獲得する」ので、91点を付与し、前週の100点と合わせて2週で191点と計算する。

さらに次の週、「34位にランクインする」と、「34位から100位までを獲得する」ので、67点を付与し、3週で258点をゲットしたと考える。


この方法の良いところは、足し算ができること。

3週間で1位、10位、34位と推移した場合、順位そのものは「1+10+34=45」という風に和しても意味を見出すのが難しいけど、Ranking指数に置き換えると、「100+91+67=258」は、3週すべて1位でしか到達できない最高300点満点中、258点を獲得したという意味で、その曲のランキングにおける「存在感」を測る一つの目安になる。

(表2)で曲名の前に記されている点数は、T項の各週順位のRanking指数を初期5週に渡って合計したもので、例えば「サイレントマジョリティー」はT項初期5週に、最高500点満点中の464点を獲得したことになる。

これは100点満点に換算すると92.8点となり、かなり上位に入ったことが分かります。


(表2)に示された直接の数字を眺めるだけでは、Ranking指数のシングル毎の変遷を把握しずらいので、以下のような棒グラフを作ってみました。

(表3)




欅坂の1stから8thまでのCD付きシングル表題8曲の中で、7曲が500点満点中の450点以上を獲得しており、全体的に非常に高い順位推移だったことが伝わってきます。

一方、櫻坂では1stが105点と大きくRanking指数を下げ、その後、2ndは364点、3rdが337点と復調したものの400点は越えず、欅時代の水準に届いていない。

ただ櫻坂4th「五月雨よ」は、櫻坂初週最高の22位をマークし、また最年少メンバー山﨑天が初めて表題曲センターに抜擢され、それに対する反響は、2週目以降に反映されるので、今後のT項が楽しみではある。


ところで、(表2)と(表3)に示した初期5週に止まらず、曲名公開週から最新週までの全期間に渡ってRanking指数を計算すれば、その数値はそれぞれの曲の最終的なT項人気を表すのではないかという、単純ながら魅力的に思える囁きが頭から離れなくなったので(笑)、実際に計算してみました。

(表4) 櫻坂46&欅坂46シングル表題曲のBillboard JAPAN Hot100「ツイート数」全期間Ranking指数
凡例
前々週→前週→今週順位 : 100位圏内/対象週数 最高順位 Ranking指数 : 曲名_Sg番号
# 対象週は曲名公開週を1週目として数えている
# 順位の「000」は100位圏外、「999」は評価対象外
# 「五月雨よ」1Wは02/16公開チャート(02/07-13)
# 欅1st~8th、櫻1st~4thの表題12曲を初週日付の早い順に上から掲載
000→000→000 : 157/310週 001位 9466点 サイレントマジョリティー_欅1
000→000→000 : 049/296週 003位 2453点 世界には愛しかない_欅2
000→000→000 : 063/275週 002位 3561点 二人セゾン_欅3
000→000→000 : 081/257週 001位 5365点 不協和音_欅4
000→000→000 : 031/229週 001位 1810点 風に吹かれても_欅5
000→000→000 : 034/210週 001位 1953点 ガラスを割れ!_欅6
000→000→000 : 026/187週 001位 1700点 アンビバレント_欅7
000→000→000 : 026/161週 001位 1735点 黒い羊_欅8
000→000→000 : 009/070週 019位 0387点 Nobody's fault_櫻1
000→000→000 : 012/050週 003位 0737点 BAN_櫻2nd
000→000→000 : 020/028週 011位 1281点 流れ弾_櫻3
999→999→022 : 001/001週 022位 0079点 五月雨よ_櫻4

(表5)



(表4)が示すように、直近3週の間に100位圏内に入った曲は「五月雨よ」以外になく、T項Ranking指数の全期間合計はほぼ確定していると考えられます。

それを棒グラフにしたものが(表5)で、1st「サイレントマジョリティー」が9466点と圧倒的に大きく、それに4th「不協和音」の5365点が続いており、話題性が高く、ヒットしたと思われている曲が、確かに高い数値を獲得している。

櫻坂の1stから3rdまでを見ると、1stで、欅時代の水準から大きく落ち込んだものの、2nd、3rdと2曲連続でRanking指数が上昇していて、グループに対する関心度が復調しつつあるように見えます。

そういった流れの中、4th「五月雨よ」のT項順位が良いスタートを切ったことは、今後を期待させるものではある。


櫻坂シングル表題曲の楽曲人気は、T項に関しては、全期間のRanking指数合計が2nd、3rdと回復の兆しを見せている一方、「国内動画再生回数(M)」や「ストリーミング数(S)」といった重要指標では、依然として厳しい状況が続いています。

(表6)



(表7)



S項では、1stと2ndが一度も100位圏内に入らない完全圏外を喫し、Ranking指数は2作連続のゼロ点だった。

3rd「流れ弾」はLINE MUSICでの特典付きキャンペーンが功を奏し、何とか完全圏外は免れたものの、3週ランクインの200点に止まり、欅時代の水準とは未だ大きな隔たりがある。

2nd以降、徐々に回復しつつあるT項人気を、M項やS項の人気につなげ、楽曲人気を本格的な上昇気流に乗せることが、4th「五月雨よ」の課題になりつつある。


最後に、乃木坂と日向坂のT項が気になる方もいるかと思うので、全期間Ranking指数合計の棒グラフを載せておきます

(表8)



(表8)



乃木坂は23rd以降の下落傾向に歯止めが掛からない。


日向坂は6th「ってか」でやや上昇も、1500点を越える曲が未だなく、グループとメンバーの知名度をさらに上げたいところ。


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