kaeruのつぶやき

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雨漏り、水漏れ。

2018-05-28 23:53:24 | 「てんがらもんラジオ」

今回の「てんがらもんラジオ」は女性の郷土史家・永留さんから「西郷どん」のなかでの3人の妻の話でした。西郷隆盛の最初の妻は親同士が決めたそうです、2人目は相思相愛から3人目は紹介婚とも言える縁です。私はこの三回の結婚の話と合わせ、坂本竜馬とその妻の話に引かれました。

新婚当時の西郷家に泊まった竜馬が、夫婦の会話に聞き耳を立てる話がありました。新妻が家の雨漏りが気になると言うと、夫・吉之助は「日本中に雨漏りがしている時期に……」自分の家のことにかまけているわけにはいかない、と。

西郷と竜馬との信頼関係は対幕府とか薩長同盟とかの核心をつくるものですが、そこには各々の生活レベルで知りあう、共鳴しあう面が大きかったと思えます。その意味で西郷が愛加那と別れ一人で生活している時、龍馬が再婚をすすめるのですが、永留さんは当時は独身の男は一人前として見てもらえなかったのでしょう、と話されました。

思い出したのは50年ほど前のこと、当時金融機関が融資をする相手が独身であると警戒したということです。事業者としてある程度の年齢で独り者ということは、一人前と見られなかったのです。

いま、統計的に見ても身の回りにも男女問わずかなりの年齢での独り者の多いこと。自分の甥姪のことも含めて、彼らのことを思うと気持ちが不安になります。150年前、日本中が雨漏りしていました。現在、日本人の生活という器に穴があきヒビが入り命という水が漏れていきます。

話が飛びますが映画監督の山田洋次さんは「男はつらいよ」から「家族はつらいよ」シリーズへ、第三作目は「妻よ薔薇のように」です。監督はこの映画を紹介しながら「今、家族はみな崖っぷちに立っているのです」と。さらに「『男はつらいよ』の頃はスタッフは社員で終身雇用でした。今はみんなフリーで保障がない。」と。

我が家の「薔薇」が買い物帰りに階段から落ち手を痛めて、鍵を開けられないと……。手を冷やすため何十年ぶりかで氷枕を出し、手当の真似事をしました。

        老いの手を冷やす手当の暖かく   kaeru 


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2 コメント

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さすが、なかなかなの目の付け所 (chidori)
2018-05-29 08:00:16
いやー、私も聴きながら思いましたよ。今の安倍政権と天と地・・夫婦の寝物語が 民のためには我が家のことなどいっておれない・・
 西郷どん、もっと生きていたら・・・。
奥様お大事に・・今更離婚届も来ない年齢になりましたが。

   ありがとうございました。
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怪我の効用。 (kaeru )
2018-05-29 13:55:39
相手が怪我すると、いかに普段お世話をかけている
か分かります。とても離婚など想像も出来ないこと
を痛感する、軽い怪我でしたら振り返る機会です。

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