色どりLife

日々の生活のちょっとした色にスポットをあてるブログです

地名由来の色の名前

2008-05-27 15:31:48 | その他
ご覧くださりありがとうございます

色の名前はあまたありますが、中でも多いのが
植物や鳥の色から見立てた名前。
あるいは色をつける染料や顔料そのものの名前ですが、

今日は地名に由来しているものをピックアップしてみました。

まずは和名から

 新橋色
明治末から大正時代ににぎわった新橋の芸者さんたちは
今で言うファッションリーダーだったのでしょう。
そんな芸者さんたちが好んで着た着物の色からその名が付きました

 根岸色
上野、千駄木、根岸の根岸から歳出された良質の壁土の色。
江戸中期以降に流行したそうです。


海外の地名はもっとあります。
古いところで言うとポンペイアンレッド 
紀元前4世紀以来繁栄を続けた古代都市ポンペイ。
BC79年にヴェスヴィアス火山の大噴火によって埋没してしまいましたが、
古代貴族の邸宅跡から色鮮やかな赤い色を惜しげもなく使った壁画が発掘され、
その大胆な表現が人々を驚かした逸話から付けられています。


ヴェスヴィアス火山つながりでいくと、

 ネープルスイエロー
ナポリの黄色という意味です。
ヴェスヴィアス火山の鉱物から作られたと信じられていたので。
でも実際は???
同じイタリアでもバーントシェンナ 
イタリア中部のトスカーナ地方は色の美しい土の採掘地として有名で
その中心都市シェーナをとった色名。
ちなみにバートンは「焦げた」という意味。
そのイタリアを統一するための激戦地だったのがマゼンタ 
「マゼンタの戦い」と同じ時期に発見された染料なのでこの地名がつきました。

 プルシャンブルー
その顔料が発見されたベルリンが当時プロシア王国の首都だったので。

 ナイルブルー
はその名の通り、ナイル川の水を連想しているブルーだそうです。
あ、これでブルーなんです。
ちょっと綺麗すぎ ナイル川へいらした方いかがでしょう?

川つながりでいくと、
日本の場合は江戸時代に流行った深川鼠(ふかがわねず)  がありますが、
かなりどぶ川っぽいですよね~。でもこのほうがリアルです。
そしてこの色は地域によっては、淀鼠(淀川)、鴨川鼠と呼ばれたそうです。
ご当地鼠ですね。

参考文献:『色の名前507』
『和の配色辞典』

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (トコ)
2008-05-27 21:23:28
色の名付け方って意外とアバウトなんですね。
覚えるのが大変?
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トコさんへ (にしたに)
2008-05-27 22:49:55
名前の付け方はお国柄が出ているのかもしれませんね。

それに色の名前は増える一方なので、確かに覚え切れませんね。

それに、いきなり「この色『深川鼠』ね♪」なんて
言ったらみんな???でしょう。
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