色どりLife

日々の生活のちょっとした色にスポットをあてるブログです

伝え残したい和の色名

2011-09-28 16:03:33 | 
ご覧くださりありがとうございます


先日受講生の方から「ねずみ色って使われないんですか?」という質問がありました。

確かに最近使われていませんねぇ。
すっかりグレーに取って代わられています。


質問を下さったのは60代の方だったので、
使われなくなって淋しいというご意見だったのですが、
もしかすると今の小中学生は
ねずみ色」という名前すら聞いたこと無かったりして


ねずみ・・・というとなんだか古臭い響きでしょうか。

それと同時に「ねずみ」と聞いて、思い浮かべる色が
若い人たちにはばらばらなのかも知れません。

人気者の「ねずみ」、「マウス」といえば、色はですし、

その他のねずみ系もけっこう色が様々。



あ、これもねずみの一種? それとも犬?


そもそもねずみ色した鼠自体を見たこと、
絵でしか無い?




色の名前とは、日常的に見慣れた物や自然から引用されてできたものです。
つまり、誰もが知っている物であり、
見たことのある色なのです。

それゆえ「ねずみ色」も使われにくくなったということでもあるでしょう。

もしや、「ねずみ男」って言ったらわかる人が増えてたりして。。。



使われなくなった色名といえば、
子供が使うクレヨンの中に「肌色」が無くなったという例もあります。


これは、人間の肌は万国様々で、
薄めのオレンジのような色のみを肌色というのは間違っている。。。
という見解からのようです。


グローバル社会な現代において理屈は確かにそうなのですが、
先ほども言いましたように、色の名前は身近なものから来ているわけで、
自分の肌に近い色を肌色と呼び始めたのは
なんら不思議なことではなかったはずです。


ざっぱな性格の私は、そんなに目くじら立てることでは
ないのになぁと思ってしまうのです。


そんなこんなで、昔から慣れ親しまれて来た色の名前。
色彩学の色的な名前のくくりには「慣用色名」というのがあります。

読んで字の如く。慣れ用いた色の名前です。

ねずみ色も、肌色も慣用色名です。

その他にも例えば、らくだ色れんが色炭色などもあります。


わざわざ「慣用色名」として指定されている色がある理由はというと、
時代と共に忘れ去れる可能性があるため。
あえて指定して残していこうということなのです。


江戸時代によく使われていた名前なんだなぁ。どころではなく、
昭和世代はよく使っていた名前なんだなぁ。。。

というのがもう既にごろごろ。。。



昭和世代である私はしっかりと伝え残したいと思います。

パステルカラー満載のプリティ手帳

2011-09-16 19:42:00 | 
ご覧くださりありがとうございます


ひぇ~と声を出してしまいそうななど暑いですね~
9月も中旬なんですけどね~

なんてついぼやいてしまいましたが、
改めて考えてみると時間は着々と進んでおり、
今年も3ヶ月とちょっとで終わってしまうんですよね。。。こわっ


あ、この「こわっ」「短かっ」とか「寒っ」が一般的に使われるようになったという
ニュースが今朝やっていましたっけ。。。


なんて思いながら、本屋さんを通りすぎようとしたら
ぬぁんと大きくPOPに『2012年ダイヤリー』とあるではありませんか


と言っても10月から始まる手帳がずらりと並べられています。

しかもパステルカラーピンクエメラルドグリーンで、
プリティー満載




カバーにレースリボンなどが、印刷ではなく
実際にデコってあるところも女子心をくすぐるんでしょうね。(全くもって想像です。。。)
なかなかディテールが凝っています。




それにしてもすごい種類です。
でも、中身はそんなに特徴的なものは無かったな。。。。

厚さは薄めで、軽くできているこのタイプ。
日常の予定などを書き込む本チャンの手帳とは別に、
ガールズトーク的な予定や出来事、ちょっとした日記を書き込む用なのかなぁ~
(こうなると完全に妄想の域です。。。)


それにしても、なぜか10月から始まるこの手帳。。。
しかも再来年の3月まであるというロングラン。。。
不思議だぁ。。。。


9月から始まるタイプもありますよね。
4月からのはわかる気するんだけど。。。


そのうち、「自分の誕生月から始めよう」なんてキャッチで、
スタートが12ヶ月全部そろったりして。。。



ちなみに、私が愛用している黒いおっさん手帳は
1月始まりのものが並べられていました。目立たない脇の方でしたけどね

優しい色を出すための白

2011-09-05 23:14:16 | Foods
ご覧いただきありがとうございます


まだまだ残暑が続くようですが、
朝夕の風が涼しくなったり、虫の音が聞こえてきたり、
あちこちで小さな秋が感じられるようになりました

私のところにもこんな素敵な小さな秋が。




和三盆干菓子です。


製法に手間と技術が必要な上、
精製すると分量が目減りしてしまう貴重な和三盆。

サトウキビを搾り煮詰めた原料を
木のお盆の上で練りこむ(研ぎ)こと三回
ここから和三盆の名がついたとされているそうです。


より白くするには研ぎを増やして
その結果、出来上がる分量が少なくなる高級な日本製の砂糖。

その白さがあればこそ、
干菓子の優しい色を作り出せるというわけです。
染める色が淡ければ淡いほどベースの色が白くないと濁ってしまいますからね。



干菓子は茶席のお菓子ですが、
茶の湯といえばもてなしの心。
お客様に美しさや季節の移り変わりを愛でてもらいたいと願う心は
和三盆が作られ始めた江戸時代中頃も同じだったことでしょう。


和三盆を使った干菓子に
季節感を盛り込み、美しい彩りを表すことに工夫を凝らしていったことは
想像に難くありませんねぇ。

もみじなどの繊細な模様を作り出す木型
当時から使い続けているものもあるそうです



茶席で出されても嬉しいでしょうが、(茶席経験が無いので想像ですけど)
こんなにたくさんの種類が一度に愛でられる折り詰めは
なんとも贅沢な贈り物ですね


小さな秋の風情が満載です