相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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傾城……

2013-10-27 12:42:33 | 日記
 拙作『相撲史発掘』では第61号(平成21年6月)から
第66号(同23年2月)まで2年6回にわたって明治三十
八年三~四月の京阪合併相撲を郷土紙『東洋日の出
新聞』に拠って紹介した。

 その同紙明治38.3.27づけには━

●一昨夜の 傾城相撲
別項の如く常陸山、若島一行の京坂合併大相撲は雨天
續きのため昨日も又た休塲の止むを得ざるに至りしは
好角家の遺憾左こそと察せらるゝ次第にして各力士
脾肉の嘆に暮れ居れり今徒然の餘り一昨夜市南廊にて
開塲せる東西力士の傾城相撲を聞けば土俵の上と違ひ
一種言ふべからざる趣ありしも當夜は出塲力士尠く寂寞
の趣ありし最も今晩あたりは他の力士も登塲なし花々
しく傾城を附けん筈なれば追々と盛んなるべし、當夜
傾城を附けし重なる出塲力士と對妓は左の如し
 若 島   旭 (山遊樓)
 駒ケ嶽  雲 井(鬼キ樓)
 小 柳  幾千代(同 上)
 錦 洋  富士川(同 上)
 大木戸  立 花(大壽樓)
 大 林  千 里(同 上)
 雷 山  若 草(同 上)

 公娼制度が存在していたからこそ、こんな記事が
掲載されたのだった━私家版『相撲史発掘』には採り
あげない。
 ”御大”こと常陸山の名はないが………。
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