相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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貧乏籤ひいた郷土力士

2024-08-26 21:32:16 | 日記
 今夜は、旧・新「郷土力士」の話を
中心に詳述したい。
 先ず、85年前の昭和十四年夏場所、
東小結の玉ノ海〔元関脇、後二所ノ関
理事→NHK相撲解説者〕の星取表です。

〇笠置山(前三) 押切り
●安藝ノ海(同四)寄切り
〇綾 曻( 〃) 押倒し
〇大和錦(同五) 上手投
〇綾 若(同六) 押出し
〇鹿嶋洋(同一) 寄切り
〇竜王山(同二) 寄倒し
〇鯱ノ里(同七)  仝
●名寄岩(関脇) 寄倒し
〇男女ノ川(横) 押切り
●双葉山(横綱) 寄切り
●羽黒山(関脇)  仝
〇出羽湊(小結) 押切り
●前田山(大関) 吊出し
〇五ッ嶋(前二) 寄出し

 翌十五年春の番附は、同じく10勝の
安藝海が西方関脇、同じく10勝の綾曻
が西方小結に昇進したのに、玉ノ海は
東方小結に据置かれてしまった。15日
制で小結10勝据置きの第一号となった。
 これは当時の「特殊事情」と云えな
くもない。「東西〔対抗〕制」が9年
ぶりに復活、東方が立浪ら聯合軍、西
方が出羽海軍の番附編成なのであった。
 玉ノ海の立場で双葉山・羽黒山ら立浪
勢との対戦がなくなるのは「恩恵」かも
知れない。

 その後、昭和四一年初場所、西小結の
琴櫻が10勝なのに東へ廻っただけ━不可
解・不合理な編成は何度かある。尤も、
関脇と小結は「月給」同額━こっちの方
こそ改革すべきかも……。

 今度の平戸海だが、東小結で8勝の力
士との“入替え”さえやっていないのは本
当に可笑しい。
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