剣道は一見激しい動きだし、運動としては相当なストレス発散効果がありそうに見えるのですが、実は意外とストレスが溜まるのですよ精神的な部分でね。
こんなこと言っちゃなんですが、まるで「人生のうっ憤を晴らしているじゃないか」というような剣道する人もいますからね、中には・・(>_<)
で、まずこの社会の構造そのものから言わなくてはなりませんが、我々の社会は、すべては「優劣」「強弱」と「勝ち負け」と云うような相対的な規範で成り立っていると云うことを確認しなければなりません。
強弱=優劣・・的な基準が蔓延し普遍化しています。何から何まで・・。
今始まったことじゃありませんから、何を今更と思われるかも知れませんが、まぁその辺が、この今の人類全体のレベルであると言っても過言ではないと思います。だから争い事、競い事は絶えません。
多少大袈裟かも知れませんが、僕的には多分そうだと思っています。
僕は本来、成熟した人間社会とは個々の持つ「絶対感や絶対意識」の中にあると常々思っています。
他人を認めつつも比較はしない生き方や物事すべてににおいて他と比べない考え方を求めていますが、世の中の仕組みににどっぷり浸かっている今の状況ではいやはやこれは何とも難しい・・。
とこれが今の僕の心境です。
話はストレスに戻ります。
先に書いた通り剣道の世界も典型的な相対意識の中に浸かっています。
意味が解らんと言われそうですが、要するにそのまんまです。
だからそういう僕とて稽古や試合、審査などの度にそんな感覚にさいなまれてしまうのですよ。
今日の俺は強かったなぁとか、あいつには負けてないぞとか、あいつより俺が云々とか、そんなんばっかりですよ、まったく、だから心では分かっていながらもその情けない程の相対感のバカさ加減がいつもストレスになるんですよね。
例えば俺は七段だ、やれ八段だ(特に八段ともなれば・・)と、俺は俺はと思い込んで相手を見ていると、その相手の方達は全然自分とかと比べてなどいなくて、そこには明確な自分達のフィールドがあってきちんとした自意識が存在していて、勝手に比べて悦に入ってるこっちがまるでバカみたいなことってあるのですよ。
それは大人が子供に対してもある事なんですよね。何だか他にも気付くことありません?
少なくともその位のことは気付いていなくちゃね、恥ずかしくなりますよ。
だから剣道は意外とストレスなんです僕には・・・。
で、ボケのこと、一言で云えば「ストレスなどは無い方が良いに決まってる」と云うのが社会通念かと思われますが、いやいや僕的観念では「ストレスなくなったら、アンタ・・ボケるで」と言いたい訳です。
これほんとそう思いますから・・。
だから人生には少々のストレスなど精神的にも肉体的にもあった方が「いんでねェ・・」とか思っている訳です。
と云うことで言いっぱなしですが、すっと終わります(^^;。