Ryojinブログ

剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

「日本オオカミ」のサイズについて

2024-04-24 17:28:50 | 随想・・・。

 先の投稿で「日本オオカミ協会」の活動などについて少し述べましたが、今回は少し横道、まぁ横道でもないですが・・。

絶滅したと云われている(生存を信じている人もいますが、現在ではほぼ間違いないと思います)ニホンオオカミのサイズについて僕なりに調べてみたことを書いてみます。

まず、二ホンオオカミと云われる剥製の存在が、日本では東京大学農学部、国立科学博物館、和歌山県立自然博物館に三体とオランダの博物館に一体と世界に4体しか存在しません。

僕は実際にその剥製を見たことはありませんが、写真やビデオなどでは何度か見たことがあります。

正直思うに、これってホントただの野良の痩せ犬みたいでぼろい感じがして迫力も何もあったもんじゃありません

多分剥製技術が拙いせいもあると思います。

それとあまりに小ぶりで貧相な感じです。

元々北米などに生息するのハイイロオオカミほどの大きさは考えられませんが、それは獲物となる生き物のサイズからして異なりますから容易に想像できます。

   そのことについてずっと以前から気になっていたのですが、要するにその「大きさ」ですね。

現存する頭骨も何個かあり、それは何度か見ましたが、小さい・・・(成長過程の個体の可能性もある)

国内で発見されたオオカミの頭骨で最大と言われているの高知県の仁淀川産のもので、他のものと比べると特に大きく唯一それらしい大きさと思います。

※興味のある方は実際のサイズを調べてください。

  さて、そうして何となく「うやもや」な思いでいましたが、先日「熊野古道センター」の吉野熊野国立公園の父と云われる岸田日出夫に関わる講演会があり、そのことは既に投稿しましたが、そこで出会ったある郷土史研究家という方が、教えてくれた、遠い昔(1737年、海山町小山浦でオオカミが牛小屋を襲い、そこで退治された際の詳細が書かれているという古文書)その存在にいたく興味が湧き、数日後「紀北町歴史資料館」を訪ねました。

ありましたよ。

館長がとても親切な方で、その古文書の横に現代文を赤文字で記したもののコピーを頂きました。

気になるサイズもこと細かに書かれていました。

<記>

  足から肩までの高さ:二尺二寸(訳66㎝) 

  胴回り:同じく二尺二寸

  鼻先より尾の付け根まで:三尺三寸(約99㎝)

  尻尾の長さ:一尺二寸(約36㎝)

でした。

現代の犬のサイズで比較すると大型犬、例えば秋田犬に匹敵するほどの大きさでした。

ですから、剥製のサイズとは随分異なると云うのが僕の見解です。

  結構大きな生き物だったようですね。というより適正な大きさがこれ位のサイズであったということです。

やっぱり・・凄い。

終わります。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「熊野の森」のオオカミみゅーじあむ

2024-04-07 15:55:31 | 随想・・・。

 先日、田辺市本宮町でオオカミ協会のメンバーである十津川在住の大槻氏の肝いりで表題の「熊野の森オオカミみゅーじあむ」の開設を記念した講演会やそれぞれの集いがありました。

尾鷲から約1時間半くらいのドライブで、久し振りに熊野市から169号線で御浜町、紀和町と抜けて熊野川を渡り、その熊野川沿いに宮井まで、そこから168号線で本宮町まで常に熊野川を横や下に眺めながらの快適な道中でした。

元々この熊野川沿いの風景はぼくの大好きな景色なのですが、久し振りに走ってみると何だか随分と道路が整備され、かなり走りやすくなっていてそりゃ快適なはずです。

  さて、会場は本宮大社のすぐ真裏で、そこにある「森のふくろう文庫」という新しく小綺麗な古本屋の中に併設の形でその「オオカミみゅーじあむ」があります。

  参加者は通りすがりの人もいましたが会場内外に一杯でしたね。

遠くは東京や岡山からわざわざそれを目的に来場されている人もいて、その熱意には驚かされましたね。

オオカミ熱はやっぱり高いのですよ。ただオオカミが好きだだけでも良いのです。

その先のことはオオカミが戻ることで決まるのですから・・。

  前日の大雨のせいで列車が遅れ、会長の丸山先生達が遅れて到着になりましたが、僕も何とか会長ともお会いできてそりゃ良かったのですが、そのことよりもこの辺境の熊野の奥まで電車やバスを乗り継いでわざわざ来られるというその情熱と行動力に心底感心してしまう訳です。

  日本にオオカミを再導入することによって、正常な食物連鎖を取り戻し、生物多様性、生態系を復活させ、シカの増えすぎや様々な獣害による莫大なこの国の森林被害を食い止め、元々あった豊かな自然を取り戻そうと云うのが協会の考えですが、いかにも知識人ぶったそれに抵抗を持つ人達もいるのも確かで、この協会の活動は相当な調査と研究をもとに行われているもので、単なる自然保護団体の活動とは明確に一線を画すものです。どんな難癖にも対処できる理論と研究が土台になっていますから・・。

ということで、久々のオオカミ復活とそれを推し進めるアカデミックな協会の活動の話題でした。

  いやー、それにしても丸山会長やその行動を共にする中心的なメンバー達、更に今回は大槻氏による「オオカミみゅーじあむ」の開設等々、僕はその方たちの情熱と行動、その意欲のようなものに随分と知的刺激を受けているのですよ。

僕も会員の端くれですけど、この活動にはほんとうに強く賛同しているのです。

ただそうこう言いながら、自分のことはよけておいてね「ほんと、みんな大したもんだ」と感心ばかりしています。

  また、続き書きますね。

僕が調べた「ニホンオオカミ」のことなど。

  終わります。

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする