ここ最近「量子」とういうものの存在について漠然と興味があって※「量子とはなんだろう」松浦 壯著、から始まって何冊か読んでみましたが、何となくすべての根源・・というかすべての存在の元というか、すべては波動そのもの・・みたいな、この程度のことくらいしか理解できませんでしたね。
元々すべてを理解しようとなど甚だ思ってもいませんでしたが、何となくですけどもの凄い存在なんだ‥位は判ります。
ただ関係本数冊の中でも記されていた「量子コンピューター」と云うものの存在が明らかになりつつあり、まぁ簡単に云えば、その解析速度ですね、それが今の最先端のコンピューターの1億倍も速くなるそうです。
世界と云うか人類の存在そのものにまで影響ありそうで、すべてが変わっちゃいますよね。
で、次が※「時間は存在しない」カルロ・ロベェッリ著、富永 星訳(NHK出版)です。
これだけ読みやすくて素人もつい引き込まれていくような素敵な本でしたが、この本は学術書ととしても専門家の間で高い評価を受けているそうです。
ホント端的に云うと、時間ってどこも同じようにあるのではなくて実は銀河の果てには時間は存在しないし、身近で云えば高い場所と低い場所では時間の経つ速さが微妙に違うなどと云うことが最先端の科学では解明されているらしいです。
高い所の方が僅かに時間の経つのが低い所より早いらしいですよ。
かと言って、なら低い所で生活したら老化が遅くなるとか・・決してそんなレベルの話ではありませんから、悪しからず。
そう云うことらしいです。
かのアリストテレスやニュートン、更にアインシュタインの理論も現代では様々な場面で再検証されてきているみたいですが、それら過去に存在したとんでもない天才達が、今の最先端の物理学・・即ち科学技術のすべての元になっているんですね、凄いですね、まったく・・・・・
時間のこと、現在の理論物理学においては「時の流れは存在しない」と云う結論に至っているらしいのですが、そんなこと言われても人間には過去から未来に向かう時間の流れが当たり前の事実のように感じられるし・・みたいな感じで後は読んでのお楽しみということで、この辺で勘弁願います。
でもやっぱり感動しますよ。
とまぁ、そんなこんなで面白く読みました。
この著者は本の中で「この章とこの章はちょっと専門的な内容が多くなるので端折って次の何章から・・読んでくれたらよいです・・」なんてことを案内してくれてね、だから誰もがこの時間という存在のとてつもない未知の疑問の中心に入っていけるんですよ。
そして最後、先ほど読み終わったばかりですが※「死は存在しない」ー最先端量子科学が示す新たな仮説ー 光文社新書 田坂広志著
量子科学と云う点でで先の2冊と明確に繋がります。
この本は簡単に説明すれば、不思議なことや神秘的なこと人間の「意識」の果てしない広がりや深さ、それを超常現象だとか超能力とかのブラックボックスに落とし込んでそれで終わらせるのではなく、あくまで科学者として科学的な証明を「ゼロポイント・フィールド」という量子物理学の最先端の仮説理論でもって解き明かしてゆき、最後は「人間の死」と云うものを科学と宗教に橋掛けをしつつ結論というか想像と云うかそこに結び着けていく、そんな内容です。
これも実に興味深い本で、神秘的なことや不思議な経験とか、人は死んだらどうなるのかとか、今まで宗教も科学も証明できなかった人類の永遠の謎に科学的な視点(先端の量子科学)から光を当てます。
それらのことに多少なりとも興味がある方なら読んでみる価値充分にありますよ。
とにかく科学的なんですが、これも結局は最先端の量子科学の生み出す最先端の仮設ですね。
以上、これら三冊はいずれも科学書でありまた哲学書とも云えますし、更にエンターテインメント的な本とも云えますが、一様に読者を引き付けると云う点でかなり優れた本達だと思いますね。
何だかんだ書きましたが、これらの本をこれ以上詳しく解説する能力は僕にはありません。
ただ最近、本を読むと云う行為について思うに、その内容が理解できたかどうかとかではなく、それに対し少しでも興味を持って読んだということそれ自体が自分自身の一つの「アイデンティティ」として心に残る事なんだと思うようになりました。
そう考えると気楽でね、やっぱり本を読むと云う行為は楽しいのですよ。
終わります。