Ryojinブログ

剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

自転車で水浴びに・・・。

2015-07-27 10:37:20 | 随想・・・。

  日曜日、早朝から町内会の草刈りに参加しました。真面目に参加したのは結構久し振りかな、と云う感じでしたが、いつも通る道がきれいになるのは気持ちの良いことで、このお付き合いもたまにはちゃんとやらんとなぁなどとあらためて思ったのです。

  先日は自宅廻り、特に前の段々畑跡のワンコの遊び場、ここの草刈りをやったのですが今期二回目、今回は死にそうになりました。へとへとで足腰ガクガク・・久し振りに「こりゃ、身体にこたえたわ・・・」と思いましたね。

8時頃から始めて、炎天下、途中で何度も休憩しながらちょうど正午過ぎにすべて終わり、シャワーを浴びてさっぱりしたものの昼食はまったく食欲無し、しばらくしてからビールを飲んで少しのそうめんとおにぎりとサプリを少し飲んで、これで後はぐったり2時間近く熟睡してしまいました。眼が覚めたら身体・・・元に戻ってました^^^^我ながらありがたい快復力ですが、その日それ以上の運動は身体が完全に拒否していましたね。

で、日曜の草刈りの後、これは大して疲れもありませんでしたが、やはり汗をかいた後はビールで朝食を済ませ、少し休んでのんびりしてたものの段々日が高くなるにつれ、またまたうだるような暑さ、こんな日はエアコンの効いた涼しい部屋でゆっくりするのが一番と自室でパソコン覗いたり、本を読んだりしていたら、何かしら突然身体がイライラっとうずき出し「動かせ、動かせ、こんな時こそ動かせよ・・・」みたいな内面の声と云うか、子どもの頃「暑くてもこんな天気も良い日に・家にいるなんて・・・」みたいな焦燥感のようなものが頭をもたげ「ヨッシャ!今から自転車で魚跳(魚跳峡・・・銚子川上流・・)に水浴びに行くぞ!」と決め、早速支度をしていそいそと自転車を漕ぎだしたのですが、やっぱり何枚田から坂下トンネルまでの坂はとてもハードで炎天下、高速道路の架橋の下までが精一杯で、後はほとんどチャリを曳いて坂下トンネルまでやっとの思いで辿り着き、そこからは外とはまったく違う低気温のめちゃ涼しいトンネルの中を少々の勾配も気にせず走り抜け、後はほとんど下りで魚跳まで心地良くライディングしました。

疲れたけど爽快でしたね。

魚跳は道路脇に他府県ナンバーの車やバイクが所狭しと並び、相当混雑していましたが、自転車の僕はまったくそんなこと気にもせず、適当な場所(人がいる場所^^^いわゆるもしもの時の安全を見越して^^^^)を見つけて、ホント何年ぶりだろうかと思えるほど久し振りに川に飛び込みました・・・気持ち良かったですね・・・心も身体も満足・・・人並みに自然の中で暑さを楽しんでいる自分に納得しました。

ただ、正直身体が少し重かったです。

でもやっぱり、いくつになっても夏は外で遊ぶのが気持ちの良いことのようです。

一つだけ、久し振りの川遊びで気付いたのは、誰もが、男も女も子供も皆、何かしらのカラフルなウエアーを着ていて、水泳・・?パンツ一丁で泳いでいるおっさんの僕は心無しか恥ずかしいようなそんな思いがしましたね。

パンツ姿で上半身裸は僕以外に2、3人しか居ませんでしたもの、しばらく留守の間に人の風景ってこんなに違ってしまっているんですね。

  昔の僕を含めた子供達の夏のスタイルは水パン一丁で持っているものと云えば、せいぜいゴムわっぱ(シュノーケルなど無かった・・・)とカナ突き(もり、ヤス・・とも云う・・)くらいのもので、ワッパが曇るとヨモギの葉をすり潰してその汁でガラス面を磨くんですよね、何の根拠もありませんし、考えもしなかったけど・ピカピカになるんですよねこれが・・・。

そんなこと考えながら、鷲下方面に抜け42号線を漕ぎ漕ぎ一周して帰ろうかと思案して走りかけてやっぱり戻りました。どう考えてもまだ3時前、あの国道の坂を炎天下、自転車漕ぎ漕ぎ?曳き引き行くのは、とてつもなく大変で、尚且つ長い尾鷲トンネルの排気ガスのことを思うとここは断念して来た道を引き返すのが賢明とそうすることにしました。

  帰りの坂下トンネルはまるで自然の冷気がそのままで、とても気持ちよく走れましたね、そこから何枚田までの下り・・気温が徐々に上昇していくのがまるで肌で判ります。下界に降りて行っている・・・・大袈裟ですがそんな感じしましたね。

と云うことで、いい運動、精神衛生上もいい処置ができたつかの間の水浴びでした(笑・・・)

閑話休題、夕方、スーパーの入り口で榎本氏に偶然出会い、さっき魚跳に水浴びに行って来た話をしたら、いきなり彼曰く「よう心臓麻痺にならなんだなぁ^^^俺はとても水浴びなどできんでぇ・・・」ですって・・・・・(笑)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都・・裏寺町界隈

2015-07-21 08:23:33 | 京都のこと

   京都も長年にわたり、あっちこっち随分とウロウロしてきましたが・・・四条河原町の北東に当たる(OPAというショッピングビルの裏・・・)少し大通りから入り込んだ一角に裏寺町と呼ばれる界隈がありまして、ここに最近よく飲みに出向きます。

まずは知る人ぞ知る「たつみ」という立飲み居酒屋・・・立飲みと云っても座れるカウンターもテーブルも沢山あります。このお店は真昼間から飲んでいる人達も結構いるので、この一角だけはまるで京橋・・みたいです。

ここの並びの「三木半」という居酒屋もかなりの銘居酒屋で最近つとに嵌まっていて以前にも紹介したことがあります。

で、その日は一日空いたので久し振りにバスの一日乗車券を買って駅前のヨドバシカメラに行ったり、四条河原町に戻ってぶらぶら散歩したりしてのんびり過ごしましたが、如何せん、人が多いのとうだるような暑さに辟易してしまい、早々に家に戻ってきました。

  コクとの散歩もゆっくりと時間をかけたものの、まだまだ日も高いし・・・それにせっかくの一日乗車券もあるし・・・で、またバスに揺られ四条までノコノコと行っちゃッたわけです。

早速、その裏寺町方面に繰り出し、まずは「たつみ」で一献・・・・と、昨晩お呼ばれしたK先生宅でワイワイと結構お酒も飲んでいたのにも関わらず、またいつものようにやり出しました。

僕はこの店の別にどうってこともない串カツ・・が好きで、必ず注文します。最初はかなりの人混みで5分程入り口で待ちましたが、そこはやっぱり立ち飲み屋・・・入れ替わりも早く、すぐに空きができて余裕で立ち・・・ました。そうしている内に客がどんどん少なくなり、テレビ(相撲・・・)が一番よく見える場所が空いたのですぐさまそこに移動願いを出し、快く移動・・・座れるカウンターです。

結びの一番まで観て、お腹も一杯だし・・で、お勘定・・・2500円位だったかな・・。

表はまだ明るく、酔っ払った僕は少し気恥ずかしく・・・更に裏手に入り込んで狭くて短い柳小路を散策し、昨日K先生に聞いていた「とみ寿司」・・・のことを思い出し、早速にそこを探しあて、少しだけ・・・と、玄関を開けるとカウンターもテーブルも満席状態で、話には聞いていましたがこんなに繁盛していることに驚きました。

運良く、カウンターの一等席・・・花板さんの前が空いていて僕的には、その板前さんの手元もよく見えるし、またネタの状態もよく判るしで最高の席だったのですが如何せんお腹がもうほとんど余裕がない状態で・・・それでも結局はトリガイ酢味噌や玉子、トロの炙りのにぎり・・・等々をついつい頂いてしまいその間30分程でお暇してきました。

外はまだまだ明るいし、祇園囃子がどこからともなく聞こえてくる・・・いつもこの時期そうなんですよね、駅前も商店街も喫茶店でも居酒屋でも・・・・。

別にどうってことのない飲んだ食ったの戯言で・・・しょうもないのですが、こうしてのんびり一人で飲み歩く酒もまた楽し・・・のお話でした。

こんな写真・・貼っときます。

黄昏の裏寺町からみた風景・・・向こうの河原町沿いに面した近代的な商業ビルとのコントラスト・・・・京都ってちょっと裏側に入ればこんな風景よくありますネン・・・(笑)

河原町バス停から四条方面を望む黄昏・・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴れ男の憂鬱・・・。

2015-07-17 14:57:12 | 随想・・・。

  僕は自称、晴れ男です。

今まで雨のせいで自分のやりたいことができなかったとかと云う・・・これと云った嫌な思い出はありません。

  今年も僕の中ではとっくに梅雨は明け、今頃はとんでもなく暑くても明るい夏の日差しが輝いているはずでした。

今回の台風11号も必ず南に進路を変えるだろうと踏んで高をくくっていましたが(何の科学的根拠もない・・・・)どうも予想が少しはずれ、四国方面から和歌山南部から熊野方面の方々は大変な思いをされたようでしたが、やっと今になって雨が止み、風が少し残っているという程度まで回復してきました。

このことすらも僕的な予想では約半日遅いと云うことです。

この台風、どんな気象的理屈かは判りませんが、ホント足の遅いタラタラ台風で困りましたね。

熊野川・・・・またしても一部で氾濫したようで沿岸に住む友人の木下さんもやはり床下まで水が押し寄せ、まずは老人達を避難させ自分も近所に避難したらしいです。

前回の紀州大洪水被害の時はまさしく命からがらだったらしいので、今回もそれは大変心配なことだったろうと察します。

  その時は大切な剣道防具も水浸しでドロドロ状態になってしまったらしいのですが・・・それより自衛隊のヘリに救助される・・と云う事態そのものに「それどころではなかったと・・・まぁ、助かって良かった」と言っていました。

もう一人の友人も「ここならまず大丈夫・・・」と云うほどの高台にある住まいのその一階まで水が押し寄せ、家財は全滅も慌てて防具を担いで這々の体で二階に逃げ延び、ぎりぎりだったと、真剣に話していました。

また、一段落した後も孤立した状態で、携帯電話の繫がる唯一の高台の一点に人が押し寄せ長い行列ができていたと云うことでした・・・今でも通信事情は同じなのかなぁ・・・少し心配になりますね。

  それにしてもまさしく「大自然の驚異・・・」あの大きく広い熊野川が氾濫するんですから・・・これは大変です。

尾鷲はつくづく雨に強い地形のようで、家のすぐ近くを流れる小さい北川も一時的には恐ろしいくらいの濁流がうねりを上げていますが、これも翌日になればウソみたいにきれいな清流に変わり、水量もうんと減り、いつもこの位なら川らしくて良いなぁ・・と思わせるほどなんですよね。

  ところで、京都・・・先週は、色々と所用が重なり1週間ほど向こうにいましたが、雨のち晴れ・・・で後半暑かったです・・とっても・・・。

で、今日は祇園祭りの前祭りの最高潮の山鉾巡行でしたが、台風の影響もあったものの中止にもならず無事巡行がやれたらしいです。

午前中に息子に「そっちは大丈夫か」とメールを入れたら、今、山鉾巡行が始まったと返事がありました。今年は祇園祭り始まって以来の天候による中止の危機でしたが、何とか回避できて良かったですね。

24日の後祭りまで、まだまだ京都の街場は祇園祭の余韻で賑わいます・・・・僕らの銀閣寺界隈は静かなものですが・・・。

  ところで、近所のお気に入りのバー「イプシロン」閉めちゃいました・・・先般行きつけの銭湯が85年の幕を閉じて寂しい思いをしたばかりでしたが・・・先日久し振りにちょっと立ち寄ったら、もうお店はやっていませんでした・・・・何かほんのたまにしか顔を出さない僕のような客のせい・・・みたいな、訳のわからないちょっとした罪悪感・・・のようなもの感じてしまいましたね・・残念・・。

また、明後日から2、3日京都です。いつもお世話になっている関係先にお中元を届けるのが今回の用事ですが、もう一つ楽しみがあって・・・それは剣道仲間のK先生宅にお招きにあずかっていて、またワイワイと剣道談義しながらで飲めることです。

楽しいんですよね・・・またこれも・・。

  3日前は榎本さんと「与太呂」でしこたま飲んで、いつものように「ボン」に繰り出し、カラオケで陽水を歌いまくった・・・とまでは覚えているのですがその後の記憶が一部欠落してしまいました。

自転車はどうしたのか・・・とか、お金はきちんとしたのだろうか・・・とかです。こんなの久し振りでした。

  榎本さんとの会話はいつも知的で哲学的でありつつ、食べ物の話から本や映画や音楽、演劇にまで話が弾み、また思い出話もこれからの希望もすべてに愚痴や文句などなく、本当に心地良いもので、僕的にはいつもソフトな気合いが入るのです・・・そして、いつもつくずく彼は本当に僕の良き理解者なんだ・・・と、嬉しく思うのです。幸せですね・・・ホント。

「与太呂」には僕が伏見の銘酒「蒼空」のかすみ酒(この季節特有のものでほんの薄く濁っている・・・京都の酒屋達の間では争奪戦状態になることもある・・・)を持参し、回りの常連さん達にも少し・・・少しだけお裾分けし、一升飲みきってしまいました。

そして「ボン」には彼が「山崎」の10年ものを入れてくれ、ここでもまたロックで数杯・・・酔うはずです(笑・・・)

でもしかし、二日酔いなどしないんですね・・・これが・・・。さすがに少し寝不足がたたってはいますが、まったく心地良いもので、良いお酒というものはいつもそうなんだ・・・とあらためて感じ入ったもんです・・・と同時に、楽しい酒・・・と云うものは本当に精神衛生上よろしい・・・・と云うことなんですね。

  まぁ、そんなこんなで「晴れ男の憂鬱・・・」ももうこれでしばらくはなさそうで、今度は汗かきの僕がスポーツタオルを放せない、そしてビールの消費量もうなぎ登りになる酷暑の日々が続くのですね。

暑い暑いが挨拶代わり・・・の猛暑・・・これもかなわんなぁ・・・雨よりまっしか・・・。

それでは。

 

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紀州犬たちとの日々・・・。

2015-07-04 15:01:48 | 紀州犬

  先日は那智(斑毛雌4歳半)が捕り物をした経緯を書きました。

那智はほんと、まるで探知機みたいな感性です。この那智の様子で我が家とその廻りの平穏さが測れると云うものです。

逃げたタヌキ?これがアナグマかも知れない・・・を追いかけたコナ(斑毛雌1歳半)はしばらくして帰ってきましたが、その時の顔、まるで「残念ですが取り逃がしました・・・」という顔つきでした・・・(笑)

  この子も抜群の運動能力と凄まじい猟欲(昨日はコクを踏みつけて柵を越えた。コクは僕に押さえられていて可愛そうでした・・・)を持ってはいますが、かなり頭も良くてちょっと要領よさげな感じがします。

日本犬の猟犬の中には、相手が手に負えないと思ったり、逃げ足が速かったりすると一応追うふりは見せても執拗な深追いなどせず「追いかけたけどいませんでした・・・」みたいに帰ってくる輩もいること聞いたことあります。

  猟なら猟に特化されて作られてきた洋犬などは、追跡する犬は徹底的に追跡が仕事で、格闘する犬は格闘が本職で、とまぁ、それ専用に与えられた仕事を黙々とこなすのが信条のようで「次、何しましょうか・・・?」的なところがあり、使役する側としては扱い易いのでしょうが、日本犬はそれとは違い、かなり独断的である意味野性的であり無駄なことはしないみたいな、そんな気質があるようですね。

ただその根強い猟欲は類い稀な有能さを秘めており、洋犬にはない深い魅力がまたあるようです。

  僕は猟師でも何でもありませんが、色々な話を実際に聞き及んだり文献などを調べていると、やはり日本犬には特殊で独特な猟芸を持った犬も多く、昔は「一銃一狗」と云われ、1匹の犬が獲物を見つけ出し、それを追い、あるときは格闘し、主人の猟師がいかにリスクなく獲物を狩れるか・・・そのアシスタント的な役割を1匹でこなしていたらしく、けだし名犬というのはそういう犬のことであったらしいです。

  家の紀州犬はかなり古い系統からそれらを元に作出された犬で、僕が長年探し求めやっと手に入れることのできた京都の「都多加良荘」吉田さんが作出した犬です。

もっともコクとコナは那智の子で、雄親も同じく吉田犬ですが我が家で生まれました。

  コクもコナに負けず劣らずの性格ですが、豪放で活動的なところがとても魅力的で最近は特に紀州の雄らしさが垣間見えてきました。

意外なのは初めて口にするものは決してすぐには食べないというところです。柄にもなく・・・です。

この前も経口のノミ、ダニ予防の薬、この子だけ食べさせるのに一苦労しました。       美味しくできているのでコナも那智もすぐに平らげてくれるのですが、コクは簡単にはいきません、人一倍食欲旺盛なくせにです・・・・。

変なところで用心深いのです。大事なところかも・・・ですが、ホントおもしろい子です。

そんなこんなで、鬱陶しい梅雨空の毎日ですが、我が家の3匹のワンコ達は、ここ最近の騒がしさも昨日の一件で一段落し、相変わらずマイペース・・・です。

久し振りに写真貼っておきます。

コナとコクの格闘ごっこ。コクの攻撃?を迎え撃つ体勢のコナ。

結構ぼろぼろ状態のコク。その割にはかっこよいです・・・。

閲覧注意!那智の捕らえた獲物。誰かタヌキの子かアナグマの子か判る方いませんか?

以前もアナグマに床下に潜られてしばらく居候されたことあります。

タヌキも潜り込んでそこで死んでしまい大騒動したことありますし・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大捕物・・・?

2015-07-03 08:48:58 | 紀州犬

 ここ最近、那智を始めワンコ達が妙に家の床下を気にしている様子で、そんな中、一昨日の夜中・・・突然階下で那智のけたたましい吠え声に飛び起こされました(那智のゲージは開けてある・・・)

  眠い目をこすりながら押っ取り刀で降りていくと、那智が台所の床を執拗に嗅ぎ廻っています。これは確実に床下に何かいるなぁ・・と判りましたが、こんな夜中にどうすることもできないし、興奮している那智を懸命になだめ、そのまま二階に連れて行き、取り敢えずはその場を治めました。コクもコナもしばらくはゲージでぎゃんぎゃん吼えていましたがそれもすぐに止まり、まぁ、その晩は何とかやれやれで済んだ訳です。

  そして、昨日の夕方、天気は相変わらず雨が降ったり止んだりなので足下も悪く、余り汚れて欲しくはないのですが致し方なくいつものようにワンコ達を前の段々畑跡に放してやりました。

やはり、行動が三匹とも家の周りから離れず、床下の空気孔あたりを気にして落ち着きがありません。そこで僕も懐中電灯で空気孔から中を覗いて見ると・・・・やっぱり炯々と光る眼があります、よく見るとタヌキのような・・・もう少し体長が細長い感じの獣が居るのが見えました。

  実はネコが出産とかしていたらややこしいので、先日も一度確認していたのですが、イタチよりは随分大きくてハクビシンかアナグマみたいな獣・・・としか判りませんでした。ただ、そいつらであれば危険を察知してその内に去るのは判っていたのでさほど気にもしていなかった訳です。

よくもまぁ、よりによってこんな所に・・・紀州犬が三匹もうろついているような場所に侵入してきたもんだ・・・と思いましたが、やはり運の尽きだったようです。

今までけたたましく鳴いて吼えていた那智の声が突然くもぐったものに変わったので、あれっ・・と思い、これはおかしいぞ・・・と、先程来気にしていた台所下の隙間を確認してみたら、何のことはない・・那智が自分の身体が入るほどまで土を掘り返しそのまま床下に突撃して、あの狭い中で何やら格闘しています・・・ぎぃぎぃ・・鳴く獣の声とガサガサごそごそと蠢いている様子がよく判り、僕も汚れも気にせずその中を覗いたら、案の定、那智がその獣を咥えて押さえ込んでいる様子が見えました。

  それと同時に家の裏側ではコクとコナが二匹で柵の手前でけたたましく吠え立てています。僕が柵を出て様子を確認しようとした矢先、壁と土間の隙間から突然・・・これはタヌキ(アナグマの間違い・・)だと判りました・・・が飛び出してきました。柵の手前でワイワイ騒いでいた二匹の内、コナがコクの頭か背中を踏んで飛び出し、そのまま逃げたアナグマ・・親か・・?を追いかけて行きました・・・またこれも心配だし・・と云う訳で表と裏でまるでパニック状態におこたりましたね。

それからわずか数分で床下の声も聞こえなくなり、静かになったので那智を呼んで出てくるように促したのですが・・・これが動こうとしません・・・その獣もすでに動いていません・・・。

  そこからがまた大変でした・・・那智が出やすいように土を掻き出し間口を広げ、泥だらけ・・・です。それにすでに殺されたであろうその獣も引っ張り出さなくてはなりません、幸い入り口から比較的近い所だったので、土慣らし用の熊手のような道具に棒を縛り付けて少し柄を長くして・・・・・もう僕はドロドロ・・・です。それから慎重にその獣を引っかけ引っ張り出そうと手前まできたと思ったら那智がそれを咥えなおして興奮した面持ちで・・これもまたドロドロに汚れて出てきました。

褒めてやらなければならないし、その獲物(体長40cm位のタヌキ(アナグマでした・・)だと思います・・・那智にしてみれば・・そう・・)からも引き離さないといけないし・・・と、また一騒動かと思いきや、那智は何度か咬みをを入れていましたが、その後は案外素直に僕に渡しました。

その一連の作業をアシスタントしながら見ていた家内も少々興奮ぎみで獣の死体を目の当たりにして、懸命に那智を褒めていたのが印象的でしたね。

たかがタヌキ(アナグマでした・・)1匹・・・2匹か・・・で、この有様です・・大変でした・・・。

それから、その死骸を丁寧に包み、処置してから雨の中で那智をきれいに洗い、部屋に入れて乾かし・・・僕もドロドロになった顔や手足を洗い流し、ようやく一段落したと思ったらコナが帰ってきました・・・・まぁ・・やれやれでした(コナは今日せっかく綺麗にシャンプーしてもらったばかりで、汚れていないか気になりましたが、全然でした・・・ほっとしましたよ・・・ホント・・)

  ところがです・・・まだ終わっていませんでした・・・その後ゆっくりと夕食を済ませた頃に那智がまた階段下で匂いを取り、落ち着きません「またかよ・・・・」と思ったら再び床下でがさごそと音が聞こえたと思ったら、後は背中をこするような音と共にすぐにそれは消えました。

僕がもう一度裏に廻り、その壁の下の隙間・・さっきブロックを置いて応急的に塞いだ所を見てみると、何と、またしても掘られ通路ができてしまっていました。

  その時すぐにピンときました。その逃げたはずの1匹が、多分、床下に残したのは自分の子どもだったのでしょうね、それがどうなったか・・・大変な怖い思いをしながらも様子を見に戻ったのでしょうね・・・そして、もうそこには何もいないことをはっきり悟ったので、しょうがなくあきらめてすぐに戻ったのだと思います。

  僕はその隙間を朝までそのままにしておきました・・・・。

昨夜は静かな夜でした。タヌキ(アナグマでした)親子・・・も可愛そうなことになりましたが、犬の本能はどうしようも制御できません、うまく逃がしてやることもできません。

仕方ないか・・・・と思いつつ、もう二度と来るなよ、と言いたくなりましたね・・・。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする