Ryojinブログ

剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

「青のくに熊野」のこと。

2023-02-19 15:31:38 | 随想・・・。

  先日の稽古会で剣道仲間の前君が声を掛けてくれて「先生、僕今度本を出しました」というではないですか、ええっと思いきや考えたら以前から熊野地方のタウン誌に記事を書いていたなぁと云うことを思い出し、思わず「随筆かい?」と尋ねたんですが、どうも単なる随筆ではなく彼の本職である地質学的な要素の濃い「まぁそんな随筆的なものです」とのことで「おーっと、それは楽しみやなぁ」と、帰ってから早速アマゾンで手配しました。

今も手元にあります。

  最近になって読み始めましたが、いい本ですね。感心しました。

元々インテリの彼ですが、剣道の方も本物で八段を受審しようかと云うほどの実力者です。

このブログにも何度か登場する彼ですが、最近では去年の夏に彼の誘いで京都で落語の鑑賞会に一緒しました。

  この本はそのタウン誌に2011年から2022年にかけて掲載した「地質から見た熊野」を一冊の本にまとめたものらしいです。

  僕は元々、奥熊野と紀伊山地周辺の景色なり空気が自身の原風景と感じていたのですが、彼のこの本を読んでいて、その景色を見たり空気を感じたりすることに新たな観点が加わりましたね。

熊野川と七里御浜の関係(その川から運ばれた石とか砂が海岸を形成していたなんて・・)とかが解り、驚きと共に何だか謎が解けたみたいなそんな感じします。

  尾鷲から熊野にかけての典型的なリアス式海岸の景色が大泊を過ぎて熊野の名勝「鬼ケ城」を越えると、忽然とまっすぐな砂利浜、その有名な「七里御浜」が広がるんですよね。なんともまぁ不思議な光景ですが・・。

そうそう以前は国道42号線を帰省するのに松坂方面から大内山、そして紀伊長島手前の「荷阪トンネル」を抜けると眼前に雄大な熊野灘が広がり、いつもながら「あー帰って来たなぁ」と感慨深い思いがありましたが、僕は誰に聞いたか、よく知人には「荷阪トンネルなぁ、ここ抜けたらそこから熊野やで」と云っていましたね。

そこまでの道路の景色は山の中と云うか田園と山に挟まれた割とのんびりとした、退屈と云えば退屈な奥伊勢の景色が続くのですが、トンネルを抜けると突然景色が豹変しますものね。

  そんなことも蘇り、やはりその土地の持つ歴史とか風物に対する知識と云うものは大切な要素で、そこにある風景やそれを見た感動などの背景として絶対に必要なものである。そんなこと思いましたね。

だって1400万年とか1600万年とか前に地球規模の火山活動の一部として、紀伊半島南部の岩盤組成はそのマクマが冷えてできたものである・・それがこの熊野地方の地勢とか風景とかを形成してたなんて想像もしませんでしたからね。

  だから、そのマグマの影響がこの地方の地中深くに未だに息づいていて、それが紀伊半島のあちこちに温泉を湧き出させている・・なんて云うこと考えたこともなかったですもの。

  だから、何度も言いますが毎度見ている風景がまったく新鮮で新たなロマンを持って見えるようになりましたよ。

熊野各地を流れる大小の川の流れも川岸の岩盤も川底の石も、その眺める景色すべてに興味が湧いてきます。

  これは、この本の持つ一番の力だと僕は思いますね。

いやはや彼には驚かされました。中学生の頃から只者ではない感(まぁ、これは剣道のことですけど・・)持ってましたからね。

当時の僕らの噂・・「何やあいつ中学生のくせにやたら剣先が効いてるな(専門用語でスミマセン・・)」でした。

  話が横道ですみません。それはともかく置いといて、そんなことも含めてこの「青のくに熊野」・・豊富な写真と丹念な調査でまとめ上げた、とても優れた本だと思います。

最後に一言、「読みやすい文章」これですね。気負いもなく淡々とそれでいて滑らかで読んでいて心地いい優れた文章です。褒めすぎ・・?でもほんと。

※話はまったく別ですが、このブログ文中でも「先生」とか呼ばれる場面が出てきますけど、剣道家は同級生にでも「何々先生」とか云う人多いです。だから僕もよく「先生」とか言われますけど後輩からならともかく、僕的には気恥ずかしいし、自分は特定の人以外にはあまり使いません。ほとんど「さん」つけですね。悪しからずですけど・・。

と云うことで終わります。  

 

 

 

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スシローの逆上!

2023-02-06 12:47:53 | 随想・・・。

  良くわかるような気がします。

あの拡散された動画はまったく酷い。

あの子は「やってはならないこと」をやってしまいましたね。

昔から言われるように「食い物の恨みは怖い」のですから、ホント・・。

  僕も高校生の時、他人の弁当を内緒に黙って食べるといういたずらが流行ったことがありました。

まさか自分がその被害者になろうとは思ってもいませんでしたが、楽しみな弁当を広げた瞬間、頭真っ白・・そしてすぐさま逆上、一瞬殺意さえ沸き上がりました。

で、後先考えずその犯人ぶん殴ってしまいましたよ。

本当に腹が立ってどうしようもなかったですね。

朝早くからせっせと母親が作ってくれた弁当ですよ、悲しかったですね。

  だからスシローはいくら企業だからいっても、これはもう個人的にも怒り心頭に達するのは当たり前ですから、例え親子で謝罪に来ても聞き入れなかったのですよ。

何だか取り返しのつかないような大変な悪ふざけをやってしまったのですよ。

  当然、恐ろしいような代償をあの子(高校生だから親子共々かぁ)は受けなくてはならない羽目になりそうです。

聞くところによると莫大な損害賠償を請求されるようで、それが例え支払いきれないような金額であってもこのようなケースは自己破産で逃げらるものではないようです。

  今後どのような展開になるやら分かりませんが、厳しい社会的制裁を受けるまではスシローは簡単に今の態度を変えない方がいいですね。

※とか云いながらこれを書いていて、自分も、あまり偉そうなことは言えないことに気が付きました。

 「あの年頃はホント何をしでかすかわからないとても不安定な存在で、自分の思いよりも周りの目のようなものを気にして、およそ本心とは違うのに、ついまわりの雰囲気に流されてしまい、一つ間違えれば・・と云うこともありましたからね、考えれば随分危なかしかったですね。大したこともなく大人になれたのは心のどこかにブレーキがあって、そして幸運だったと云うこともあるのです」

  SNSで目立ったり、笑いを取ったりに快感を覚え「いいね」欲しさにバカをやらかす、そういう社会構造に原因があるのは当然ですが、要はこう云ういたずらを投稿するというタイプのSNS世界はまだまだ幼稚で未熟で、この文化そのものが成熟していないと云ことが云えますね。この世界は今はまだ原始時代と云うか前史時代の域を超えていないようです。

話は飛びますが数年前、車内に放置して熱中症で死なせてしまった4匹のチワワを並べて、それを写真に撮って投稿したというとんでもない事件がありました。

それは「寿司に唾つけた」なんてことより、人的な被害(殺されたチワワは気の毒ですが・・)は何もなかったもののこれは「SNS投稿の深い闇」ともいえる象徴的なひどい事件でしたね。それを知った時はまさしく「開いた口が塞がらなかった」ですよ。

更に恐ろしいのは、それを投稿した若い女性が普通に社会生活を送り、どうかはわかりませんがいずれ結婚して子供を産み育てるのかなぁと云うことで、それを想像しただけでね・・何だか薄ら寒い気がしました。

  まぁこんなうんざりとするようなことも含め、そういったことをしでかしたら、これは「人間としての責任」という大変な後悔と云う「ツケ」を払わなくてはならないと云うことにいつか気付く一つのきっかけになればいいのですがね。

まぁ、突き詰めれば人類という大きな枠組みで見ても、世界中でやれ侵略だの戦争だの紛争が後を絶たないという現状は、まさしくまだまだ人類も前史時代のままであると云うことかもですけどね。

スシロー事件の考察でした。

※昨日書いた記事を一晩過ぎて少し書き直しました。

 

  

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僕の「断捨離」

2023-02-04 12:33:07 | 随想・・・。

「断捨離」という言葉はあまり好きではありませんでした。

だから「何が断捨離じゃい」みたいな感じで、捨てずに残すことの大切さの方を優先していました。

とか言ってもまぁ、これは片付けをしないためのいい訳にしか聞こえませんけどね(>_<)

  そういう僕が一念発起、一週間ほど前から片づけやり始めましたよ。

出るわ出るわ・・昨日で楽にゴミ袋10個分くらいは捨てましたよ。

この狭い部屋のどこにあったのかと思うくらいにね。

時間も掛りました。

「捨てるものにはその時々の人生が詰まってる・・」なーんて、そんなこといちいち思い起こしながらね、そしてこれからの人生のことを考えるのですよ。

そんなんだから時間もかかる訳ですけどね。

  だから「断捨離」・・誰が言い出したか忘れましたが、何だかそれもいいかなと思ってきました。

随分若い頃に当時「映画小僧」だった僕が、少ない小遣いの中せっせと毎月本屋から取り寄せていた「スクリーン」という映画雑誌、これががかなりの量溜まってきていて、ある日それを眺めているうちに何を思ったのか突然衝動的に紐で束ねたり段ボール箱に詰めたりして捨ててしまったのです。

多分、その頃は毎日の目の前の友人達との遊びが最優先だったのでしょうね・・「もういいやこんなもん・・」みたいな感じですよ、今思えば・・。

  で、しばらくは何でもなかったのですが2年後位の頃かなぁ大後悔が始まりまして慌てて古本屋とかで買い戻したりした記憶がありましてね、その時の何冊かは今も本棚の奥で眠っていますけど、まぁバカなことをしてしまったと本当に反省しきりだったこと覚えています。

そんなこともあってか、あまり「何でも古くなったら捨てる」という行為をしなくなっちゃったのかも知れません。

自己弁護しておきますが、決して僕の書斎(ちょっと気取ってますね・・)兼事務所がゴミ屋敷なんてことは決してありませんからね!(^^)!

  と云うことで「断捨離」一つ気を付けなくてはいけないことがあります。

それは酔っぱらって作業をしないと云うことです。

気が大きくなって捨てなくてもいいものまで捨てちゃう恐れありますからね。

  昨日の夜また一人部屋に戻りプチ断捨離しちゃいましたけど、また新たにゴミ袋一個分位出てきたので近くのゴミ収集場所まで運んで捨てたのですが、これが実は中身があまり定かでないし記憶もない、ちょっとヤバイかもですけど「まぁいいか」

そんなこんなで随分と部屋はすっきりとしましたけどね。

  何だか癖になりそうです。

その内部屋から何も無くなってしまうんじゃなかろうか・・などとね(>_<)

終わります。

 

 

 

 

 

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