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映画【ゴッドファーザー PART III】

2007-11-11 23:19:24 | 映画

ゴッドファーザー PART III
1990
フランシス・フォード・コッポラ


ゴッドファーザー・トリロジーの完結編である本作。
とても悲しい物語。
今更ストーリーを説明するのもアレなんで割愛します。


何を置いてもラスト付近のアル・パチーノの無音絶叫。
キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」 のジャケットかと思うほどのビジュアル絶叫っぷり。
芝居がハンパじゃないところまで飛んでいきます。必見。というか名演技。というかコレが映画の芝居。凄い、としか言えない。


この 「カヴァレリア・ルスティカーナ」 が流れるラストシーンではにそれまでのPart IからPart IIIのシーンが走馬燈のように駆けめぐる感覚に襲われます。
マイケル(アル・パチーノ)の人生が憑依してきたかのように。
決して大団円な結末ではないものの、凄まじい人生が映画だけれどもリアルに響きます。

ところで、本作にどうしてそんなにフィーチャーされているのか分からないほど出ずっぱりなコッポラ監督の愛娘:ソフィア・コッポラがビックリするほどダイコンなんですが、カワイイから許す。
ちょっとスカーレット・ヨハンソンっぽい。もしや、ソフィア・コッポラ監督はスカーレット・ヨハンソンに過去の自分を投影しているのでは。自分の実現し得なかったことを投影する為であれば、それはどうかと思うんですが。

名匠フランシス・F・コッポラをしても娘への溺愛は隠せず。
しかし、この辺がこのファミリーに対する姿勢を表すゴッドファーザーシリーズとしては割と筋が通っているかと思うのです。
それにしてもヘタすぎ。
その芝居をもってしても補って有り余る魅力がこの映画にはあります。
何をどうするとこういう映画が撮れるんでしょうか。