神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

椙尾神社(山形県鶴岡市馬町)

2015-01-03 23:30:05 | 神社
椙尾神社(すぎのおじんじゃ)。
場所:山形県鶴岡市馬町字宮ノ腰169。「鶴岡市立第五中学校」の北、約1kmのところにあるが、山形県道38号線(酒田鶴岡線)の1本西側の町道(旧道?)に面している。駐車場あり。
当神社の創建時期は不明であるが、一説に欽明天皇3年(542年?)といい、勧請の神社ではなく古来の神跡であるとしている。現在の主祭神は事代主命であるが、中古、大和国から龍田彦神・龍田姫神を勧請したとされ、江戸時代までは「小物忌椙尾大明神」と呼ばれていたという。こういうことから、式内社「小物忌神社」の論社とされているが、前項の「飛澤神社」もそうだが、中世以来、その土地の領主に篤く庇護されて、箔付けのために式内社というようになったものと思われる。当神社は、鎌倉時代に出羽国地頭となった武藤氏の居城「尾浦城(大山城)」の北、約1kmのところにあり、武藤氏の後も、最上氏、酒井氏に崇敬された。古来「六供八太夫」と称し、かつては神宮寺6寺・社家8家があったという。現在も残る広い境内、立派な社殿などが往時の隆盛を今も感じさせる。
なお、一説に、当神社は「鳥海山大物忌神社」の第一王子であり(第二王子「城輪神社」、第三王子「小物忌神社」(酒田市山楯))、「小物忌神社」と呼ばれたのは、中世に「小物忌神」を勧請したからという。


玄松子さんのHPから(椙尾神社)


写真1:「椙尾神社」参道入口の鳥居と社号標。この石鳥居は慶長16年(1612年)銘があり、山形県指定有形文化財。


写真2:参道


写真3:二の鳥居


写真4:社殿正面


写真5:豪壮な社殿


写真6:境内も良い雰囲気
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